ホグロギアン
ホグロギアンの絵はなんともいえない、あったかさがある。1976年初版のこの絵本をずいぶん手元に置きたいと思って何年も待った。2002年に復刊され、すぐ手にいれた。いまのところ、まだ手に入る。アルメニアの民話を素材にしたこの絵本、きつねが間違って、おばあさんのミルクを飲んでしまい、怒ったおばあさんにしっぽを切られてしまう。しっぽを元にもどすには、ミルクを返すこと、それからミルクを手に入れるべく、きつねの悲喜こもごもがはじまる、というもの。 人にすすめるのに、絵本をひらいていると、子どもがよってきて、「この絵本、おもしろいんだよねぇ。きつねがいろいろたいへんでね」と楽しそうに話しかけてきた。子どもと何回も楽しんでいる絵本なのだ。
ホグロギアンは、コールデコット賞を2度受賞しており、この本は2度めに受賞した1冊。最初に受賞したのは1966年の"Always Room for One More"。 この民話と似たもので、エド・ヤングの"What about me?"があり、こちらの絵本も美しい。
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