ボヨンボヨンだいおうのおはなし
ヘルメ・ハイネ作 ふしみみさを訳 朔北社 定価1300円+税 ISBN 4-86085-037-8
おぉ、出た! と待望の『ボヨンボヨンだいおうのおはなし』。この絵本は1978年に佑学社から『王さまはとびはねるのがすき』(松代洋一訳)が出ていますが、レイアウトや文章の位置、翻訳もずいぶん変わっています。版の大きさも今回の方が若干大きいです。どんな内容のお話かというと、、、
多忙な王さまの気晴らしはベッドでボヨンボヨンすること。こうすると気持ちが晴々としてぐっすり眠れるのです。ところがある日、それを人に見られてしまい……。
ヘルメ・ハイネはさまざまな画風の絵本が出ていますが、『ボヨンボヨン~』はコラージュを多用し、滋味深い作品に仕上げています。ベッドの上をボヨンボヨンすることは、トランポリンの上をポンポンはねる心地よさに通じるものがあり、なんといっても気持ちがいいです。小さい子どもも、よくソファや布団の上ではねるのを好みますが、その楽しさが王さまを通して子どもにも共感をもたせるようです。
『王さまは~』からずっと読んできていて、わが家の子どもたちはこの絵本がとても好きです。上の子が「あ、この絵本きれいになったんだ。おもしろいんだよねぇ」とにこっと喜んでいました。ボヨンボヨンを絵本で感じて、皆ぐっすり眠りました。
http://www.sakuhokusha.co.jp/index.htm
朔北社さんのトップページで、いまボヨンボヨンしている画像も見られます。いつも丁寧にHPを構成されているなぁ、遊び心あるなぁと思う版元サイトですね~。
そうわりと初版は前なんですよね。英語の原書で読んだふしみさんがずっとあたためていた絵本です。『うんちっち』は笑えますよね~。保育園では幼児組(3歳~5歳のたてわりクラス)より2歳児クラスで笑ってもらいました。保育士さんがびっくりするくらい、子どもたちが笑い続けていて、だいじょうぶと声をかけたほどです。
ちょっと、センダックの『ピエールとライオン』に通じるものがあると思いませんか? 『うんちっち』を読むと『ピエールとライオン』も読んでしまい、子どもたちも、なんか似てると言ってました。
投稿: さかな | 2006.05.30 10:38
わあ、さっそくありがとうございます!
そうか、佑学社から出ていたんですねえ。78年といえば大学1年だわ。ふむふむ……。そうそう、ヘルメ・ハイネってこういう絵も描くんだ、と、表紙を見て思いました。もっと淡いパステルみたいなのを主に見ていたので。ほかにも何冊か頼む本があるので、ポチッとやっちゃいそうです(^^;)
ふしみさんといえば、このあいだ『うんちっち』を購入。これは爆笑だわ~(笑) こんど教室で読んでみようと思っています。
投稿: BUN | 2006.05.30 09:54