フラニー・B・クラニー
文章を書いたふたりは姉妹で心理学者と生物学者さん。絵を描いたのは、ヘレン・オクセンバリー、翻訳はふしみみさをさん。PHP研究所から7月に刊行された絵本です。
訳者のふしみさんは、絵本にたっぷり惚れ込んで訳しているのがよくわかります。絵本がもっとも魅力的になるよう心をくだいているのです。
お話は、くりんくりんの赤毛の女の子、フラニー・B・クラニーが自分の髪の毛をとっても気に入っていて、お母さんや妹、お父さんにまで短くしたらさっぱりするわよと、毎日いわれているというもの。でも、フラニー・B・クラニーの髪の毛に対する愛情はハンパなものではないので、誰に何をいわれても私の髪の毛一番!で短くする気持ちなんてさらさらない。でもね、とうとう鳥まですみはじめて……。
オクセンバリーの絵は細かいところで、にやりとさせてくれます。フラニー・B・クラニー家族の様子はいろいろ発見があり、一度ではすべてを見つくせません。かといって、細部に描き込まれた絵とはひとあじ違います。
ちびちゃんは、「これ、ぜーんぶいいね」と気に入って、私が読んだあともひとりで絵本をひらいていました。さて、これからもう一回読んで、布団に入ります。
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