かあさんのいす
今日、眠る前に子どもたちと読んだ絵本。ベラ・B・ウィリアムズはアメリカの絵本作家の中でもとても好きなひとり。色がきれいでのびやかで、子どもも大人もきちんと描かれている。
この話は、火事でなにもかも燃えてしまったあと、大きなびんにお金を集めて、仕事で疲れているかあさんのいすを買う話。足腰がぼうのようになるまで働いた賃金の中から小銭を少しずつためていく。たんまりたまったお金を、金種ごとにつつんで銀行にもっていく。ささやかに丹念に日々の労働からうみだされたしあわせの素が形を成す。こういうのをしあわせっていうんだと思う。
わが家の子どもたちは、火事のあと引越をするページがお気に入り。見開きいっぱいに、ご近所さんや親戚のみんなから、おすそわけのように家で必要なものが寄せられていくシーン。言葉の説明はどの人のことかなとよく耳をそばだて、わかったらそっと指さししていた。
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