ちくま
PR誌「ちくま」の表紙は奈良美智さんで、すっごくインパクトがある。でんと顔が描かれているのだけど、じっと見つめる目も、ぎろりとにらむ目も、命あるものの目力を感じる。
さて、最新号(2月号)では、岸本佐知子さんの『ねにもつタイプ』を川上弘美さんが「突入します」というタイトルで書評していて、これがとてもそそられる。『ネにもつタイプ』は「ちくま」に連載されているのだけど、これを単行本にまとめたのかしら。ともかく、連載が現在進行形なので、手元にこの本がなくても、同じ号の別ページで、「突入」の意味がよくわかるのだ。
『ねにもつタイプ』は前置きなしに「突入」する。
たとえば冒頭の一篇「ニグのこと」のはじまり。
「幼いころ、私は何でも話せる無二の親友がいた。
それも三人。名前は、大きいほうから順に、大ニグ、中
ニグ、小ニグといった。」
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