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2007.03.08

asta*

070308_1 最近読み始めたポプラ社の小説誌「asta*」。PR誌扱いでの流通なのでお値段も手頃(200円/月)。PR誌は好きで立ち読みも含めて読んでいるのですが、文蔵の500円は特集がおもしろいで惹かれる時はあるものの、個人的には100円から300円前後くらいの値段が継続するにはうれしい値段。

 「asta*」は旬な作家の連載とともに、それぞれのイラストも個性的で目にも楽しい。書評鼎談の恋愛小説ふんいき語りはあらすじ漫画つきでいつも笑わせてもらってます。

 4月号のヒットは、楡井亜木子さんの「おれがはじめて見た、茜色の果実について」という読切小説。ピュアフル文庫で今月刊行される『はじまりの空』の外伝版のよう。男子の視点から恋のはじまりを描いていて、小気味よい文体でとんとん読ませて最後のオチで、お約束の胸キュンが。いま売れている有川浩『くじらの恋』の帯には「恋ははじまるまでが一番いい」(by北上二郎)という言葉あるけれど、そのはじまるまでのいいところが、ここでも描かれてよかった。これは『はじまりの空』も楽しみ。
 著者の楡井さんは、15年前にすばる文学賞でデビューされ、新刊は10年ぶりとのこと。ピュアフル文庫はなかなかおもしろいセレクト文庫なのだけど、書き下ろし長編はこの作品がお初らしい。ポプラ社グループのジャイブが出しているようで、佐藤多佳子さんの初期作品や、後藤竜二さん、あさのあつこさん、風野潮さんなど、児童書、YAでも注目作家がずらりと出ている。

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コメント

t-mitsuno さん

 PR誌ファンなのです>私
 そのなかでも「asta*」かろやかに楽しいと思います~。

これはおもしろそうですね。
さっそく、購読を申し込みました。
貴重な情報をありがとうございます。

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