Emily Gravett の新刊絵本

Monkey and Me

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Emily Gravett
Macmillan Children's Books (2007/04)

　デビュー作"Wolves"以来、すっかりイギリスの人気絵本作家となっているEmily Gravett。新刊絵本は、女の子とぬいぐるみ手長足長おさるさんの、ごっこ（？）遊び絵本です。

　"Monkye and Me, Monkey and Me, Monkey and Me"とタイトルが本文でも繰り返され、ふたりの様子から何の動物をマネているかを想像します。Gravett の描く女の子はほどよく生意気そうでおしゃまさん。あまったるくない絵や描かれた動物の硬質なタッチは大人も惹きつけるものがあります。「わたしたち、なにになったでしょう？」と問いかけられて、ページをめくると……。わが家の娘にいちばん最初に読んだ時は「おしえないで！　かんがえるから」とうーんと時間をかけて答えを探していました。一度読んだらぜんぶ覚えて、それでも「もいっかい読んで、こたえはいわないで」と言ってリクエストしてきます。Gravett は子どもも大人もぐいっと絵本にひっぱってくれるので、読みごたえ、楽しみがいっぱい。次作"Little Mouse's Big Book of Fears"(2007年８月刊行予定）も楽しみです。こちらのインタビュー記事で作品スライドが掲載され、いままでの作品そして新作のねずみ絵本の絵もちらりと見られます。

　"Orange Pear Apple Bear"は、今年のグリーナウェイ賞、ショートリストにあがっています。また、カーネギー賞70周年、グリーナウェイ賞50周年ということで、サイトも楽しそうですね。