3冊
読み仕事に追われ、家の中はぐちゃぐちゃになっても目をつむっていた。けれど、やはり家庭訪問なのでほこりをはらう。天気もよく、掃除にはもってこいの日だったのも幸いにして、だいぶほこりを掃除機ですいとり、本の山を少しあちこちに分散した。目を通していなかった郵便物も発見。
そのひとつが岩波文庫創刊80年記念の「図書」。お風呂に入りながらつらつらと読むがおもしろい。もちろん岩波文庫からの3冊を選ぶのだが、岩波文庫は特別なものなのだと多くの回答者が添えたコメントを読んで思う。
社会学者の上野千鶴子氏はその一冊に『歎異抄』をあげ、“信じてもらえないかもしれないが、一時期この薄い文庫本をどこに行くにも持ち歩いていた。慰めだったからである”と書き、『アイルランドの民話』(ヘンリー・グラッシー編/青土社)を訳されたおひとりである大澤正佳氏は、とうぜん(?)『アイルランド』をあげる。小説家、江國香織氏のあげる一冊には『出家とその弟子』があり、“学生時代にはじめて読んで以来、四、五回読み返していますが、そのたびに新鮮な印象をうけます”と言葉を添えている。
さて、私ならロマン・ロランの『魅せられたる魂』、セルバンテスの『ドン・キホーテ』、イエイツのアイルランド童話集『隊を組んで歩く妖精達』かな。
Gelsominaさんの3冊、渋いラインナップですね。『自省録』は神谷さんの翻訳でしたね。『艸木虫魚』はGelsominaさんらしい気がします。未読なので読んでみたいですが、本そのものはいま品切れ中のようですね。『鏡花短篇集』は現役。岩波は出ている時に買わねば、なのでした。
投稿: さかな | 2007.05.11 13:01
こんにちは、さかなさん。わたしの三冊っていうのは、面白いし、探求本をふやしますね。きょうちょっと時間ができたので、本屋さんに「図書」探しにいってこようとおもいます。わたしの岩波文庫は、いま思いつく限りでは『自省録』マルクス・アウレーリウス著・神谷美恵子訳、『艸木虫魚』薄田泣菫、『鏡花短篇集』(泉鏡花)かなあ。
投稿: Gelsomina | 2007.05.11 09:42