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2007年7月

2007.07.31

切実さ

群像 2007年 07月号 [雑誌]  

 津島佑子さんが小説についての切実を語り、伊藤比呂美さんが詩について語る。残る言葉がいっぱいある対談で、昨夜読んで今日も何度も読み返した。
 対談というライブの記録だけでなく、津島さんは対談後にあえて追記を書き、伊藤比呂美さんもまたそれに応えているのが深く響いて心に届く。少しだけ引用。

 ただ私が気になるのは、「詩的な小説」――目的や対象を曖昧にしたまま、情緒的な文章で読者の関心を引くたぐいの小説が、今の時代、好まれる傾向にあるように見えることなのです。一歩まちがうと、ただの「まがいもの」になる危険がそこには待ちかまえています。主観的な情緒が優先されると自己正当化が働き、みんながイノセントな正義の味方になっていく、そんな今の日本の現象と、「詩的な小説」は無関係ではないと感じさせられています。「詩的」であることは、実際には「聖」に近づくことではないでしょう。
 私はもともと「小説」という散文形式が持っていた、言葉の魔力に対する「人間の抵抗」という、おそらくは、ひどくはかない行動を、あえて大切に考えておきたいと願っているのです。

ごはん

 昨日の夕ごはんは、焼き鮭、五分付きごはん、おみそ汁(長芋、ほうれん草)、きゅうりの浅漬け、アスパラの黒ごま和え。

 今日の夕ごはんは、五分付きごはん、おみそ汁(豆腐、なめこ、細葱)、冬瓜の鶏そぼろあんかけ、ポテトコンビーフサラダ、たくわん。

2007.07.30

リトル・ジーニー原画展

    

ちびちゃんが大好きなジーニーシリーズ。特に3巻目のピンク色の表紙が大好きで、この表紙からジーニーファンになったのです。それからは書店に行っても、「これ、うちにあるねー」と見つけるようになりました。ありがたいことに田舎の書店ではなかなか現物を見る機会の少ない児童書ですが、このシリーズはよく見かけるのです。表紙の絵をマネして描いていたりで、3巻目の表紙はオリジナルにデコレーション(?)もしているほど。カバーをはずした絵もまたすてきです!

さて、このシリーズの挿絵を描いているサトウユカさんの原画展が明日から開催されるそうです。わが家は上京するのは難しそうなのですが、お近くの方でこのシリーズがお好きな方はぜひ! お話もイキイキしていてとても楽しいです。絵がその魅力をたっぷり引き立てています。8月3日には新刊の6巻目も刊行されるようですね。

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□リトル・ジーニー原画展
南青山クリエイターズレジデンスにて
 7/31(火)〜8/12(日)
 平 日 12:00〜17:00
 金曜日 12:00〜19:00
 土・日  12:00〜20:00

期間中お絵描き教室も開催!
(参加費¥1500)  

 ●8/8 ”切手であそぼう”
 ●8/9 ”ぐるぐるお絵かき”
 ●8/11 ”コラージュであそぼう”

時間は各日
 A:13:00~
 B:15:00~
 それぞれ一時間半ずつ
 ご予約は pc@m-c-r.name まで 当日参加OK(定員あり)

 

ご本人のブログによると、「8/4・12は開場時間内いつでもおりますので、本にサインをご希望の方はお声をかけてくださいね」とのこと。

 ★ポプラ社イベント情報HP[Link

 ★リトルジーニーHP[Link]

2007.07.29

思いきって

 月曜日はつれあいの帰宅が遅いので、日曜日に家族で鰻を食す。生活クラブで買っておいたもので、今回はわが家としてはフンパツして3匹購入。炊きたてごはんの上にほかほか鰻。おみそ汁は豆腐とぶなしめじ。おいしかった。これで今年の夏ものりきるぞ、おー!

2007.07.26

ごはん

 天気ががらりと変わると、とたんに頭ももわんとして、本読みがなかなか進まず。
 夏休みとは、毎日、朝起きてから夕ごはんが終わるまで「ごはん、なに?」と聞かれること。

 お昼は、オルチョを注文しようと思ったら、アサクラさんはお出かけ中。なので、お米やさんでオルチョを買う。おかげさまで、昼はパスタ! ツナとインゲンのパスタをオルチョと塩こしょう味で。美味、満足。

 夕ごはんは、五分付きごはん、おみそ汁(豆腐、いんげん、細葱)、きゅうりとじゃこともずくの酢のもの、魚のフライ、キャベツの千切りたっぷり。冷やしトマト。

 今日のあぶくを読んだら、ミステリマガジンと図書館本が欲しくなる。あぁ、欲しい。雑誌はすぐに買えるけれど、図書館本はちとお値段がはる。

The Most Beautiful Libraries in the World ミステリマガジン 2007年 09月号 [雑誌]

くずれる

 昨日届いたのは単行本1冊、今朝は1冊と「オルタナ」。
 天気がくずれて、また梅雨空。
 「フラガール」をちびちゃんと見る。お兄ちゃんたちが柔道に行っている間だったので、ふたりきりだったのだが、感想は「みんな、ケンカばっかりしてたねー」。今朝起きてからも、同じことを言っていた。

 今日になって突然、ココログのレイアウトがくずれまくるので、模様替え。メンテの後は不調がデフォルトになってきているような気がしまする。

2007.07.25

気になる新刊

2007.07.24

今日は夏日

 蝉もないて空はひたすら青いです。
 ここしばらく、出たり入ったり。寒かったり、湿気がすごかったりのヘンテコな天気で、ようやく今日はピーカン。その間に届いた本は、文芸誌1冊(「文学界」8月号 鳥の眼・虫の眼「マンネリ化した新しさ」で文学賞についての辛辣(?)なコラムを楽しむ)、単行本が2冊、絵本が2冊、文庫が1冊、見本誌が1冊。
 子どものゲーム機が故障し修理に出し、Book Depository に本を注文しようとして、イギリスの洪水を知る。早く復旧しますように。
 移動中に読めた本は5冊だけだったが、人とおしゃべりできたので楽しかった。
 さて、また読むべし。

2007.07.21

ちょっぴり

 高速に乗ること1時間ちょっとの所に家族で出かけてきました。夏の家族行事のひとつであり、子どもたちも一年に一度のお楽しみ。行きはつれあいが運転し、帰りは私が半分運転しました。行きの読書はアトリーの『月あかりのおはなし集』の再読。アトリーはやっぱりすてき♪

 つれあいは、ビデオカメラを新調し、いそいそと楽しみに子どもたちを撮影。ぎゅんぎゅん泳ぐところを撮るというのではなく、かき氷を買った子どもが、テーブルにたどりつくまで、多くの通行人の間をタイミングよく通れるまでを辛抱強く待っているところなど、おもしろいところも撮っていて、帰宅後、そのシーンをなんども見てはめごいなぁとしみじみ。

 あとですね。外出の楽しみのひとつは、テレビを見ること。わが家のテレビ写りは壊滅的なため(アナログ受信がほとんど無理な地域に在住しているので)、外に出ると、「終わらないビデオ!」と子どもらが喜ぶテレビを見ては、CMすごーい!と感嘆。どのチャンネルでもきちんと画像が映る箱には、家族一同、無言で感動。滅多に見ないせいか、映像がながーい間、記憶にとどめられます。

2007.07.20

気になる新刊

                                                                                      
   

2007.07.19

ごはん

 いただいた夏野菜で夕ごはん。いんげんとしらすの卵とじ。これは『小鉢の心意気』のレシピを参考に。豆腐となめこ、細ねぎのおみそ汁、きゅうりのしょうがの浅漬け、なすとピーマン、豚肉の中華炒め。五分付きごはん。このうち、いただいた野菜は、いんげん、きゅうり、なす、ピーマン。ありがたいです。

 

2007.07.18

アサッテ

「アサッテの人」を再読。雑誌「群像」6月号に掲載されていて、この号には同じくノミネートされていた、柴崎友香氏の「主題歌」も収録されていた。群像新人賞を受賞しているこの作品対する受賞の言葉を引用。

 すべて小説は抒情でも前衛でも読者を「圧倒」しさえすれば生きられる。だが読者は読書を重ねることで容易には圧倒されなくなる。まず作者自身が最も手強い読者でなければならず、彼を圧倒し得ない小説は生きられない。

 言葉のこだわりと、読者を圧倒させる構成は確かに。個人的には小説は、普遍的なことを書き手の文章でまた違う光を当てられるとも思っているけれど。

 「群像」の6月号には対談として僕らが子供だったころ、「理想教育」が実践されたという『滝山コミューン』の著者と重松氏のが掲載されていたり、大江健三郎賞の発表で、大江氏による選評も掲載されていたりで読みごたえがある。

 今日は柔道日だったので、さくっと、トマトとツナのパスタ。オルチョが切れる。注文しなくちゃ。原稿読みも一段落。安堵。

2007.07.17

サリーおばさん

 暑かったり寒かったり、ストーブをつけてみたりもするこのごろ。

 サリーおばさんが登場する一週間の物語を読む。疎遠なきょうだいの頼みとして、姪、甥のシッターを一週間引き受けたサリーおばさんは、一家の物語をおはなしのように語りながら、何かを伝えようとしていく。家族は話しあえばわかりあえるという単純な構造ではなく、壊れたしまう関係もあり、あえて円満な方向にもっていくこともしない。語られる一家の歴史はなかなかに重い。ふむ。

 夕食はカレーライス。ちびちゃんが、玉ねぎと肉を炒めるのを手伝ってくれた。

2007.07.16

あちこち

「考える人」の特集“続・クラシック音楽と本さえあれば”を読んでいたら、無性に『モーツァルトの手紙』が読みたくなり、いま読んでいる。音楽に詳しいわけではないけれど、子どもの頃8年ほどピアノを習っていて、弾くのが楽しかったのはモーツァルトのピアノソナタだった。奔放で自由で生き生きしている手紙を読んでいると、こちらまで楽しい気持ちになる。しかし、こんなにもスの人だったとは、今回はじめて知りました。

合間に『懐かしい人たち』も、ちまちま読む。「石川淳氏との一夜」での最後の2行が胸にしみる。

ベルジュイスの古い絵本『えかきさんとことり』がリクエストしていた県立図書館から届いた。長谷川四郎訳。これもよかった。

考える人 2007年 08月号 [雑誌]  

2007.07.13

気になる新刊

2007.07.12

どんなときも

 今日は単行本が1冊と出版ダイジェスト白水社版が届く。この間は農文協版が届いていた。江島雅歌さんの雑穀料理本が今月には出るらしい。でも雑穀料理はあまりつくらないので、どうしよう。他にもみすず版も届くのだが、読みごたえダントツは白水社版だと個人的に思っている。どのコラムもすみずみまでおもしろいから。今回の「愛書狂」では、義父が亡くなり妻と交代で蝋燭と線香が絶えないようにする一夜のために、まずは書店に行く筆者。さてどんな文庫本2冊を選んだか。しかしこんな時にも本なのだと、自分をみるようだった。他のコラムでは『漱石の夏やすみ』を読みたくなった。ゼーバルトの『土星の環』も今月下旬に出るようで、楽しみ。『青騎士』高いけどほしい。

 お風呂の友は「asta*」7月号。第二回ポプラ社小説大賞の1次選考通過作品が発表されているが、受賞作は先月30日にサイトで発表されている。今回は大賞受賞作はなし。優秀賞とあらたに設けられた奨励賞が2作品。全体講評で、第1回の大賞作を意識している作品が見受けられたとあった。今回の優秀賞作が本になるのが待ち遠しい。

 夕ごはんは、ひじき寿司、あさりのみそ汁、ピーマンとモツの炒め物。ときどき無性に食べたくなるひじき寿司。暑くなってくると寿司飯が恋しくなるのか。アイス玄米茶を添えたのだが、子どもたちがとっても気に入ってごくごく飲んでいた。こうばしくておいしいよね。

漱石の夏やすみ (ちくま文庫 た 37-5) 青騎士  

2007.07.11

心意気

 午前中に原稿を返送できたので、その足で書店へ。行くのを楽しみにしていた書店は次々となくなり、ほしい本や雑誌がある書店はもうほとんどない。と悲しんでいたけれど、行った先で『小鉢の心意気』と『懐かしい人』をみつけてうれしく購入。買わなかったけれど、ディズニークラシックのポップアップ本もおもしろくながめた。

 折り目正しい日本語でおいしそうな小鉢料理を読む至福。るるん。いんげんとかぼちゃを明日買ってこようっと。

 書店でもらってきた「本が好き!」。新連載は「字幕屋は銀幕の裏側でクダを巻く」(太田直子)、とりあげた映画は何でしょう?! 中園ミホさんのインタビューをおもしろく読む。つい最近新聞でも威勢のいい記事を読んだという共時性もあり。連載3回目のひこ・田中さんの記事、今回のがいままでの中でいちばん興味深い。引用した文章に共感。ゲームは一種、子どもの教養だと思う。

「ゲームのために努力するなんて時間の無駄だ」との意見もあるでしょうが、その達成感を知ることは決して無駄はありませんし、それは小説を最後まで読み切ったときの満足感とも通じます。

「こどもの本」8月号が届く。この小冊子でいつも楽しみは特集で組まれた本。へぇと思う、発見があるのだ。今回の特集は“夏休みにおくる自然科学の本”。

小鉢の心意気 (ちくま文庫 あ 40-1) 目で見る数学―美しい数・形の世界 きみだれ? 草の名前が葉っぱでわかる

2007.07.10

ひとつずつ

 本がいろいろ届く。絵本だと、私より子どもの方が目を通すのが早くなった。なので、どれが一番おもしろかったか聞いてから読む。たいてい意見の一致をみる。

 が、読む比重より今日は一日書くことに集中。夕方に送信できてほっと一息をつく。書きはじめる時はもう言葉なんて出てこないんじゃないかと大げさにへこむけれど、カタカタとタイピングしているうちに整理されて言葉もでてきて楽しくなる。アイスコーヒー2杯、ホットコーヒー1杯飲みながら。もうすぐ子どもたちの夏休みも始まるので、それまでにあれこれ整理しておきたいこともあり、カレンダーをみながらちょぴりあせる。

 「未来」が届き「みすず」が届くと、今月もぐるりと一か月たった。「未来」の書店ABCでは、JRCの人が書いていた。書棚のまわりを徘徊する者としてというタイトルで。本の周りはいろいろな仕事があるものだ。今回の読みごたえは長谷川摂子氏による翻訳大旅行。E・H・ゴンブリッチ著『美術の物語』(ファイドン)が今年1月に刊行され、この“翻訳にたどり着くまでの旅路”が書かれている。月に1回原書で読む読書会は、「毎回、九百五十円のちらし寿司をとる昼食をはさんで、六時間近く、丹念にゴンブリッチ先生との集団対話をつづけてきたのである。」と8人で集った読書会が語られる。

 「みすず」では志村啓子氏による「リゴーニ・ステルンへの旅」の文章をまっさきに読む。中井久夫さんの「臨床瑣談」の新連載もお楽しみ。リゴーニ・ステルンは、福音館から児童書として出ているものを初めて読んだがすばらしかった。今回の『野生の樹木園』も読みたい。著者のリゴーニ・ステルン氏は85歳。志村氏の文章は85歳の長寿と栄誉を称える地元の祝賀行事に参加した時のことが綴られている。

 夜は眠る前の子どもたちに読んだ絵本は、にマックス・ベルジュイスの、かいじゅうくんシリーズ2冊と、シャーロット・ミドルトンの『ぼくのこともわすれないでよ』。ベルジュイスの絵本は図書館で借りたのだが、セーラー出版はかえるくんやこびとくんシリーズを出し、ほるぷ出版はかいじゅうくんシリーズなどを出していた。かえるくんシリーズは筆も洗練されてきているけれど、かいじゅうくんの頃はもっとナイーブで私はこのころの色合いもすごく好き。『ぼくのこともわすれないでよ』は、ここ数日のちびちゃんのお気に入り。この年頃は何度も繰り返し読むのをねだり楽しむのだが、お兄ちゃんたちはまだ読んでない話を聞きたがる。「もうおにいちゃんだからね」とお兄ちゃんらしい顔でちびちゃんとは別の本をねだってくる。

美術の物語  野生の樹木園 リゴーニ・ステルンの動物記  -北イタリアの森から-

2007.07.09

いろいろ

 わりと新しめの絵本を子どもたちに読む。ピーター・シスの『モーツアルトくん、あ・そ・ぼ!』(きむらみか訳/徳間書店)。絵で語れることは多いけれど、シスはほんとうに絵で語っていると思う。モーツアルトが音楽を友として遊んでいた無邪気さが伝わってきた。『ウェン王子とトラ』(チェン・ジャン・ホン作・絵 平岡敦訳/徳間書店)は、上の子がトラの迫力で今晩読んだ中では一番おもしろかったと言っていた。『なにしてるの、サム?』(メアリー=ルイーズ・ゲイ 作 江國香織訳 光村教育図書)は、タイトルのいいまわしが繰り返されるリズム感をまんなかの子とちびちゃんが笑って聞いていた。『もりのくうちゅうさんぽ』(松岡たつひで 福音館書店)は、虫好き子どもたちが、虫と名前を一致させるのに夢中になっていた。

 「やかましネットワーク」が届く。リンドグレーン生誕100年記念新刊のミニお知らせが同封されていた。『長くつ下のピッピ』が10月にニュー・エディション版が出る。絵をつけたのは、イギリスの人気絵本作家ローレン・チャイルド。新訳は菱木晃子さん。

 他にはカールソンシリーズの第三作が新作で刊行。なぜかこの三作目はいままでも訳されてきてなかったんですね。『やねの上のカールソン だいかつやく』(石井登志子訳)、明日10日発売。10月には絵本『ぺーテルとペトラ』(クリスティーナ・ディーグマン絵 大塚勇三訳)が予定され、リンドグレーンの子ども時代『遊んで遊んで』(クリスティーナ・ビヨルク文 石井登志子訳)は今月27日刊行予定。愛蔵版アルバム『アストリッド・リンドグレーン』(ヤコブ・フォルシェル監修 石井登志子訳)は11月刊行予定。楽しみは今年いっぱいあるようです。

2007.07.08

ちいさなさかな

 ちりめんじゃこやしらすをたっぷりいただく。ありがとうございます!

 夕食はしらす丼(大根おろしと海苔たっぷり)に、しらすの茶碗蒸し。大根と春菊のスープ、大根の浅漬け。食後の晩酌は、しらすをポン酢たらりで日本酒をとろりと。うーん、しあわせ。

2007.07.06

マックス・ベルジュイスとオランダの絵本

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 この「かえるくん」シリーズを描いた、マックス・ベルジュイスはオランダのハーグ生まれ。デザイナーとして出発したベルジュイスは、「うさこちゃん」のブルーナと共にオランダのデザイン界で活躍していた。この「かえるくん」のように、よき友だちに恵まれていたが、自分の家庭環境は複雑だった。グラフィックデザイナーから絵本へ転身をはかったとき、なかなかオランダの出版社からは本を出してもらえなかった。1969年に絵も文章もベルジュイスが手がけた最初の絵本もスイスの出版社からの刊行。それは世界数か国で翻訳された。日本では、1971年に講談社から増田敏郎訳『少年と大きなさかな』として出版されたが、長い間絶版で入手しづらくなっていた。うれしいことに、今年2月に新訳改題で『男の子とおおきなさかな』(野坂悦子訳 ほるぷ出版)が刊行され、ベルジュイスファンを喜ばせた。

 2004年には国際アンデルセン賞画家部門を受賞。翌年1月逝去。セーラー出版から近刊予定の評伝では、ベルジュイスがどんな生い立ちで成長し、絵本にどんな思いをもってつくっていたかが真摯に興味深く書かれているという。

 今回、この評伝を書いた、ヨーケ・リンデルスさんは、伝記作家であり児童文学やYA文学の研究者。マックス・ベルジュイスの波乱に満ちた生涯とその仕事、オランダの絵本の現状、そして「かえるくん」の魅力を語られます。通訳は野坂悦子さん。

 7月19日(木)19:00~「JUNKU 連続トークセッション」は、まだ席に余裕があるそうです。ベルジュイスの「かえるくん」やオランダ絵本に興味のある方はぜひ!(私も東北からかけつけたいのですが、終業式前日ゆえあきらめました、残念)

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「マックス・ベルジュイスとオランダの絵本」についての講演会

 国際アンデルセン賞画家賞を受賞したベルジュイスは、2005年1月に、おしくも世を去りました。その業績をしのぶ評伝『かえるでよかった-マックス・ベルジュイスの生涯と仕事-』の翻訳出版(セーラー出版刊)を記念し、全国巡回中の「オランダ絵本作家展」と期を合わせて、下記会場で講演会が行われます。

 講師:ヨーケ・リンデルス(オランダ児童文学研究家) 通訳:野坂悦子(翻訳家)
 後援:オランダ大使館、オランダ文学制作翻訳基金


☆「ジュンク堂池袋本店」主催「マックス・ベルジュイスとオランダの絵本」
日時:7月19日(木) 19:00-20:30
場所:ジュンク堂池袋本店4階喫茶室
参加費:1000円(ドリンク付)
定員:40名
申し込み方法:一階サービスカウンターにて。電話予約も可能 03-5956-6111

オンライン書店ビーケーワン:男の子とおおきなさかな オンライン書店ビーケーワン:かえるくんのたからさがし オンライン書店ビーケーワン:かえるくんはかなしい

2007.07.05

どれかな

オンライン書店ビーケーワン:俳風三麗花 オンライン書店ビーケーワン:玻璃の天 オンライン書店ビーケーワン:赤朽葉家の伝説 オンライン書店ビーケーワン:まんまこと オンライン書店ビーケーワン:鹿男あをによし オンライン書店ビーケーワン:吉原手引草 オンライン書店ビーケーワン:夜は短し歩けよ乙女

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  • 円城塔「オブ・ザ・ベースボール」(「文学界」6月号)
  • 川上未映子「わたくし率イン歯―、または世界」(「早稲田文学0」)
  • 柴崎友香「主題歌」(「群像」6月号)
  • 諏訪哲史「アサッテの人」(「群像」6月号)
  • 前田司郎「グレート生活アドベンチャー」(「新潮」5月号)
  • 松井雪子「アウラ アウラ」(「文学界」3月号)

2007.07.04

気になる新刊

オンライン書店ビーケーワン:黙読の山 オンライン書店ビーケーワン:哲学者たちの動物園 オンライン書店ビーケーワン:セーラーとペッカは似た者どうし
オンライン書店ビーケーワン:ジャック・デロシュの日記 オンライン書店ビーケーワン:おもいではチョコレートのにおい オンライン書店ビーケーワン:真珠のドレスとちいさなココ
オンライン書店ビーケーワン:川かますの夏 オンライン書店ビーケーワン:1 4のオレンジ5切れ オンライン書店ビーケーワン:ぼくのウサギ
オンライン書店ビーケーワン:海がやってきた オンライン書店ビーケーワン:絵本でほどいてゆく不思議 オンライン書店ビーケーワン:キョーレツ科学者・フラニー 1
オンライン書店ビーケーワン:名探偵アガサ&オービル ファイル1 オンライン書店ビーケーワン:トラさん、トラさん、木のうえに! オンライン書店ビーケーワン:治療島

2007.07.03

しなくてはいけないこと

 気分転換に始めたミニブログ各種が、思った以上に気晴らしになっているところ。適当に使い分けているのだけど、そこで今日はこれをやる!と書くと、自分の励みになったりもして。まぁ、いつも有効というわけではありませんけれど。

 今日届いたのは「ちくま」7月号。「ちくま」や「波」は自社本の書評がとてもよくて、この本は誰に書いてもらったのかとわくわくする。どちらも書評本名を目次にいれず、執筆者とタイトルのみ。「ちくま」の目次で目をひいたのは“こわい本が残された。”という最相葉月さんによるもの。『星新一~』の執筆者としていま注目の著者が書評した本は、吉行淳之介の『懐かしい人たち』。うん、読みたくなりました。吉行淳之介つながりでは、同じくちくまから出ているエッセイもおもしろそう。

オンライン書店ビーケーワン:懐かしい人たち オンライン書店ビーケーワン:吉行淳之介エッセイ・コレクション 3

 と、気分転換をはかりながら、昨日、今日で5冊読了。明日は原稿読みに集中する予定。

 夕ごはんは、ごぼうと豚肉の炊き込みごはん、きぬさやのおみそ汁、もずくの酢のもの、カキフライをタルタルソースで。牡蠣がおいしかった。

2007.07.02

7月になる

 ことのほか半年が早く過ぎていったような気が。もう7月、でも去年も来年もそう思うかも。月末月初の楽しみはPR誌が届きはじめること。「図書」は700号ということで、表紙がカラー。アーサー・ビナード、辻井喬、河島英昭、3氏の座談会をおもしろく読む。来月の岩波少年文庫はド・モーガンの『風の妖精たち』が出るよう。矢川澄子さんの訳によるもので、この著者は本書の他2冊、計3冊の童話集を残して亡くなった。ウィリアム・モリスなどの芸術家たちと家族ぐるみで交流し、メアリ自身が創作した物語を集った人たちに聞かせていたという。聞き手の中には、キプリングもいたそうだ。『フィオリモンド姫の首かざり』、『針さしの物語』も重版されるかな。

2007.07.01

ごはん

 久しぶりに目覚ましのいらない週末。暑くなってきたので、昼間は麺類が多くなってました。夜はつれあいが「豚汁食べたい」と、食材をそろえてつくってくれました。根菜たっぷりの汁のおいしいこと。いただいたきゅうりで、浅漬けを。特売一本98円のとうもろこしを蒸したもの。それからニラ玉。さっぱりたっぷりおいしくいただきました。

 布団の中でごろごろしながら読んだ本や雑誌。

オンライン書店ビーケーワン:yomyom vol.3 オンライン書店ビーケーワン:生活の設計 オンライン書店ビーケーワン:本を愛しなさい

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