ひとつずつ
本がいろいろ届く。絵本だと、私より子どもの方が目を通すのが早くなった。なので、どれが一番おもしろかったか聞いてから読む。たいてい意見の一致をみる。
が、読む比重より今日は一日書くことに集中。夕方に送信できてほっと一息をつく。書きはじめる時はもう言葉なんて出てこないんじゃないかと大げさにへこむけれど、カタカタとタイピングしているうちに整理されて言葉もでてきて楽しくなる。アイスコーヒー2杯、ホットコーヒー1杯飲みながら。もうすぐ子どもたちの夏休みも始まるので、それまでにあれこれ整理しておきたいこともあり、カレンダーをみながらちょぴりあせる。
「未来」が届き「みすず」が届くと、今月もぐるりと一か月たった。「未来」の書店ABCでは、JRCの人が書いていた。書棚のまわりを徘徊する者としてというタイトルで。本の周りはいろいろな仕事があるものだ。今回の読みごたえは長谷川摂子氏による翻訳大旅行。E・H・ゴンブリッチ著『美術の物語』(ファイドン)が今年1月に刊行され、この“翻訳にたどり着くまでの旅路”が書かれている。月に1回原書で読む読書会は、「毎回、九百五十円のちらし寿司をとる昼食をはさんで、六時間近く、丹念にゴンブリッチ先生との集団対話をつづけてきたのである。」と8人で集った読書会が語られる。
「みすず」では志村啓子氏による「リゴーニ・ステルンへの旅」の文章をまっさきに読む。中井久夫さんの「臨床瑣談」の新連載もお楽しみ。リゴーニ・ステルンは、福音館から児童書として出ているものを初めて読んだがすばらしかった。今回の『野生の樹木園』も読みたい。著者のリゴーニ・ステルン氏は85歳。志村氏の文章は85歳の長寿と栄誉を称える地元の祝賀行事に参加した時のことが綴られている。
夜は眠る前の子どもたちに読んだ絵本は、にマックス・ベルジュイスの、かいじゅうくんシリーズ2冊と、シャーロット・ミドルトンの『ぼくのこともわすれないでよ』。ベルジュイスの絵本は図書館で借りたのだが、セーラー出版はかえるくんやこびとくんシリーズを出し、ほるぷ出版はかいじゅうくんシリーズなどを出していた。かえるくんシリーズは筆も洗練されてきているけれど、かいじゅうくんの頃はもっとナイーブで私はこのころの色合いもすごく好き。『ぼくのこともわすれないでよ』は、ここ数日のちびちゃんのお気に入り。この年頃は何度も繰り返し読むのをねだり楽しむのだが、お兄ちゃんたちはまだ読んでない話を聞きたがる。「もうおにいちゃんだからね」とお兄ちゃんらしい顔でちびちゃんとは別の本をねだってくる。
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