文学 旅
Esquire (エスクァイア) 日本版 2007年 12月号 [雑誌]
posted with amazlet on 07.10.24
エスクァイア マガジン ジャパン (2007/10/24)
少し前に雑誌「ブルータス」でも旅特集をしていて、旅本レコメンドひとり3冊特集があったけれど、今回は作家が選ぶたびの本ということで、作家だけでなく、翻訳家、写真家も含めてたっぷり155冊が紹介されています。
「コヨーテ」もブーヴィエが特集され、内容的には旅がキーワード。「コヨーテ」の方はジャック・ケルアック『路上』を読むと題された、美術家、坂口恭平氏によるエッセイが熱くてよかった。
同じくらいの厚みをもつ「エスクァイア」は税込み700円と「コヨーテ」よりお得度高し(笑)。来月刊行の新訳、『オン・ザ・ロード』(河出書房新社)がめちゃくちゃ楽しみになるような雑誌が続いているなぁ。
で、「エスクァイア」の熱さは、旅本セレクト。町田康氏をトップバッターに、注目されるものを書き続けている作家や翻訳家がどんな本を選んでいるかと興味津々になります。児童書ではドリトル先生シリーズの数冊が複数の方に支持。そうか、これも旅本か。地球喪失者の旅、魂の旅、自分を探しにいってますます自分がわからなくなる旅、途中下車は禁じられていた、ハワイをやる、などなど、作家それぞれのワンテーマにそって、1冊から10冊くらいまでの本が紹介されていく。こういうセレクトをみていくと、本の世界はまだまだおもしろさに満ちていてうれしくなってしまう。全部読み切れるということは決してないこともわかったうえで、それでもワクワクしてくるのです。
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