せんのたび
ローラ・ユンクヴィスト さく ふしみ みさを やく 講談社 978-4-06-283010-2 本体1500円
楽しい絵本が出ました。ローラ・ユンクヴィストさんいうニューヨーク在住の作者が、ひとふでがきで、絵本をつくりました。ひとふでがきの線の上に、町があり、車が走り、人々が生活しています。線を指でたどっていくと、町を通り抜け、海を渡り、海の底まで沈んだあとは、高くのぼって、空へと。そして……。
翻訳したふしみみさをさんは、新しい絵本を送ってくださる時に手紙をつけてくれるのですが、絵本にはあまりつかない訳者あとがきならぬ、そのつぶやきが、絵本の魅力をいっそう伝えてくれるのです。みさをさんの了解を経て、一部ご紹介します。
まっ黒な絵本をお送りします。これは表紙から裏表紙まで、すべて1本の線で描かれています。タイトル文字は、作者のローラさんが日本語版のためにデザインしてくれたものですが、それは見事な出来映えです。潔く、しゃれたデザインを、ぐっと身近にしてくれました。まっ黒な絵本は稀ですから、これが児童書コーナーに並んだら、小気味よいなあと思っています。
(中略)
どうぞ、「せんのたび」をゆっくりとお楽しみください。
原書はこんな感じです。
線の絵本のサイト[follow the line]もあります。このサイトでは、ダウンロードできる、塗り絵や線と線をつなげて絵をつくることができるもの、カード合わせゲームができるものもあり、私もちびちゃんと塗り絵と線の絵で楽しみました。
aostaさん
『はろるどまほうのくにへ』は読んだことがありません。絶版のようで、地元の図書館には所蔵されていませんが、県立図書館にはあるようなので、リクエストしてみようと思います。教えてくださってありがとうございます。
はろるどの絵、ネットで検索してみました。素朴な優しさを感じます。読むのが楽しみ♪
投稿: さかな | 2007.11.14 21:20
「せんのたび」残念ながら読んだことはありませんが、子供が大好きだった「ハロルドとむらさきのクレヨン」を思い出しました。
岸田衿子さんの訳。
薄いクリーム色の紙にちょっとくすんだ感じの紫色の線から始まる物語。
「ハロルドと魔法の国」というのもありましたが、私は最初に読んだこの作品が好きです。
ちょっと小ぶりな大きさも、子供二人に読み聞かせるにはちょうどよくって外出先でも随分読んだ思い出の絵本です。
「せんのたび」も読んでみたいと思います。
投稿: aosta | 2007.11.14 17:35