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2007年12月

2007.12.30

ぼうぼう

 いまやみましたが、夜ふとみると雪がぼうぼうと降り始め、あわてて、明日買い物に行こうと思っていたものを買いに出かけました。夜のスーパーは、閉店間際にもかかわらず、年末のせいか混んでいて、どんどん安くなるお刺身などが飛ぶようにうれていました。思わず、1000円のイクラが500円になっていたのを買ってしまいました。みがきにしんを買い、数の子を買い、知人にも会い「よいお年を」と挨拶をし、レジの人たちが「ずっと中にいるんですけど、外すごいです?」とおそるおそる聞くのに「ええ、すごいです。覚悟して気をつけて帰られた方がいいですよ」と変に会話もはずみました。

 今年は雪がふらず、しかし予報では寒波がくるということで、それでもやはり目の前で雪が降らない限り、実感がおきませんでした。

 さすがに今日は本をゆっくり読むなどということはできず、それでも、届いた「ちくま」や「未来」をちびりと読んで、読み仕事も少しして、明日からの来客に備えて、子どもたちのいらない雑誌を大量にひもでしばりました。あ、でもちょっぴり『オン・ザ・ロード』も読み始めたのでした。さあて、今年もあと一日だ。

2007.12.29

さようなら

考える人 2008年 02月号 [雑誌]

 お会いしたこともない、はるか遠い彼方の人なのだけれど、私は子どもの頃からこの方の懐深い笑顔になじんでいたような気がするのです。復刊される前の雑誌「飛ぶ教室」でだったと思います。そして復刊された「飛ぶ教室」でも来月号ではやはり追悼号が出るようです。ひとあし早くでたのは「考える人」でした。

 追悼号というのは、ゆかりのある人たちが思いのたけをこめて書かれた文章が載ります。梨木香歩さんが、河合さんに書いた物語を読んでもらったことがきっかけで世に出たことは知られた話ではありますが、この雑誌で初めて公的にそのことを書かれています。

 文章というのは本当に不思議なもので、そしてよく言われていることですが、気持ちが透けて見えます。梨木さんの気持ちがとてもよく見えてくる文章が書かれていました。

 人と話をするのはとても楽しいものです。私の古い知人が娯楽の最たる物は友人との語らいだと言っていました。これが何より、と。本を読むことはその語らいでもあります。直接の面識がなくても、時として、深い語らいを本とできるものなのです。いえ、本に限らず、雑誌という形の中でも。最初の「飛ぶ教室」を読んでいた頃は、まだまだ子どもの私が、世の中には子どもを知ろうと、また子どものことをなかなか知っている生身の大人がいるんだと知る場でもありました。そういう大人のひとりが河合さんだったのだと、「考える人」という雑誌を読みながら思いました。

 どの方の追悼の文章も胸を深くうちました。それを読んだ昨夜はたくさんの夢をみました。

2007.12.28

ネズミの生活

ネズミ父さん大ピンチ!

 昨夜読み始めたら止まらなくなってしまった。
『ネズミ父さん大ピンチ!』
(ジェフリー・ガイ 作/ないとうふみこ訳/勝田伸一絵/徳間書店/2007.12)

 ネズミ父さんの名前はアナククグリ。一家は、ネズミ母さん、子どもたちと人間の家の壁の中で暮らしている。ハツカネズミの性質は、外で生活するよりも室内での暮らしを好む。しかし、家の中も外同様に危険は大きい。一番は家の人間たちがネコを飼っているかどうか。前の住人が引越していき、新しく住み始めた人間たちは、始めこそネコを飼っていなかった。しかし、アナクグリ父さんの三番目の息子が人間に見られてしまい、とうとう黒ネコ、ハンニバルが飼われはじめる。アナクグリ父さんは、ネコから逃げることはせず、なれ合い関係ギリギリの線でもちつもたれつの均衡を保つ。とはいえ、それがなかなか難しく、やはり日々はスリルに満ちあふれているのだ。

 小学校低学年向けだからと安心して(?)読んでいたら、すぐさま、ざらっとした気持ちなる描写にぶつかる。その後も、そのざらりとした気持ちはきれいに解消されることはなく、時折、同じ気持ちを呼び戻される。とはいえ、そこはとても丁寧な言葉で訳され、だからこそ信頼して読みすすめられたのだと思う。気にしないで読み飛ばせるほどの引っかかりを、最低限に抑えてくれているからこそ、物語の本筋の魅力を失わせていない。

 そう、本筋はアナクグリ父さんが、いかに家族を守り智恵をはたらかせ、勇気をもっているかということ。そこのところは文句なく楽しい。きっと子どもたちも、ネズミたちのハラハラドキドキに惹きつけられるだろう。まずは、我が子に明日すすめようっと。

 それから、もうひとつ。訳された日本語の表紙絵は物語とあっていてとてもステキ。原書をみると、こちらは、ぞくりとする感じです。

Hannibal's Rat
Hannibal's Rat
posted with amazlet on 07.12.28
Geoffrey Guy
Hodder & Stoughton (2003/10)

2007.12.27

役にたたない?

芸術新潮 2008年 01月号 [雑誌]

 いま店頭に並んでいる「芸術新潮」1月号の特集は“役にたたない ブルーノ・ムナーリ入門”というなんともおもしろそうなもの。田舎に住んでいてさみしいのは、都会の展覧会に足を運ぶ機会がほとんどないこと。けれど、ありがたいのは、こういう雑誌の存在です。書店でカタログを買うように、ムナーリをかいま見られるのですから。

 発明家で芸術家で著述かで工業デザイナー、建築家にグラフィックデザイナー、そしてそして“こどもと一緒に遊ぶ人”というすてきな肩書をもつムナーリ。

 これからゆっくり読みます。

 

木をかこう (至光社国際版絵本) 太陽をかこう (至光社国際版絵本)

 至光社から出ている須賀敦子さんが訳されたこの2冊もいつも近くに置いています。

2007.12.26

気になる新刊

                                                                                                                       

2007.12.25

わさわさと

 『神の棄てた裸体』読了。戦いのもたらす、むごさを読んだ。
 現在進行形読書は、『タタド』。合間にグリム童話集を読んだり、読み原稿を読んだり、毎年この時期にいただくお仕事も届き、一年の締めくくりを楽しんでいるところ。

 年賀状も投函。
 友だち家族とクリスマス会を前倒しにしたので、いたってふつうのイブと当日でした。上の子はサンタさんからもらったものに最初は不服があったようですが(笑)、弟に説得され、その後すっかり気に入ったようです。今年のサンタさんは、年末年始の来客を見越してか、複数で遊べるゲームにしぼった様子。

 夕飯は子どものリクエストにより麻婆豆腐。大根ときゅうりと水菜のサラダをシーザードレッシングで。五分付きごはん+おみそ汁(かぶと油揚げ)。サラダの大根もきゅうりも大きく切ったら、子どもが切り方によって味が変わるねという感想。まんなかの子が、5adayという食育を受けてきてからは、野菜を食べながら、これはビタミンの何が入っているでしょうか、とか、鉄分でしょうか、カルシウムでしょうかというクイズ形式の会話がよく食卓にのぼるようになっています。

2007.12.24

移動しながら

 日々の移動手段は自分で車を運転することなので、移動しながら本を読めるのは、上京する時や、つれあいが運転する車で移動する時。先週末に車で出かけた時に、車の中で読み始めたのは『神の棄てた裸体』。自分と相性のいい文体で、目的地に到着してからも読みすすめられた。とはいえ、まだ現在進行形。すこし休んで、明日あたりから再開しようと思っているところ。重たい内容なので、一度になかなか読めないでいる。

2007.12.21

つらつら

「新潮」1月号、古川日出男氏による日本近現代詩の朗読がCDで付録となっているのに惹かれて購入。で、聞くが、うーん。この読み方に共感を覚えないと、別の詩のように思えるほど。
 本谷さんの「グ、ア、ム」を読む。ふむ。

「群像」4月号で、『ノルゲ』の佐伯さんと堀江さんの対談。「おれ」の意味が伝わってきた。この号では、山田詠美さんの川上弘美さんの対談もよかったことを思い出す。創作合評では、島田理生氏の『あなたの呼吸がとまるまで』はおもしろく読んだ本だったので、豊崎さんらの意見を新鮮に読んだ。

2007.12.20

ご飯

 昨日は、すっかりわが家の定番になりつつある、鶏肉の大根おろし煮、ピーマンの黒ごま和え、五分つきごはん、おみそ汁(長いも、青のり)。柔道の練習日はいつもより夕食を早め、軽めにするので、夜が長い。

 今日は、れんこん三昧。そういうと、まんなかの子が「ざんまいってなに?」と聞いてきた。少しずつ覚えようね、言葉。
 で、三昧というほどのものでもないなかみですが、れんこんのシャキシャキバーグ(鶏挽肉とれんごんの荒みじんぎり)、れんこんとにんじんのきんぴら、焼売、五分つきごはん、おみそ汁(もずくとふのり)。

 お兄ちゃんたちが勉強している間は、私とちびちゃんのゴールデン絵本タイムになりつつあります。クリスマスのアドベント絵本は、ちびちゃんが忘れずにさいそくしてくれます。ダン・ヤッカリーノファンになっているちびちゃんには、今日とどいたばかりの『きんようびはいつも』を読みました。でもどちらかというと、これは、上のお兄ちゃんが「いいなあ、こういうの」と惹きつけられていたようです。そう、いいのですよ、この金曜日の過ごし方。

2007.12.19

気になる新刊

                                                                                          

2007.12.18

降ったりやんだり

 根雪にはなっていませんが、雨が雪に変わりぼうぼうと降ったり、やんで又雨になったり。とにもかくにも寒い日が続いています。体がまだ冬モードに入っていないようで。

 昨日、今日と、布団の中に足をいれて、私のひざでちびちゃんは絵本を聞いています。昨日はダン・ヤッカリーノの『ぼくのコブタはいいこでわるいこ』と『まるいね まるいぬ』。動物も人間もデフォルメされているものの、すっきりときれいな色でまとめられ、ごちゃごちゃした感じはありません。コブタのピンクもきれいな色で、ひらがなを読みはじめているちびちゃんは、「わたし、ひとりでよむ!」と、一度読んでからは自分で読んでいます。ちょっとブルーナのうさこちゃんシリーズに通じるシンプルなものがあるように感じました。

 今日は、古典絵本。「これ、あまりよんでいないよね」と『ねこのオーランドー のうじょうをかう』をもってきました。大型絵本で、これもまた、じっくり描き込まれた絵がことのほか美しくて、思わず「きれいな絵だね」とちびちゃんに声をかけました。ちびちゃんも、大きい見開きいっぱいに、牛や犬や猫たちがいるので、話の筋をおいながら、どこにその牛や犬たちがいるのか、探しながら聞いていました。少し長い話ですが、飽きずにじっくり見入って満足していました。

 そうそう、昨日は岩波少年文庫から出た『グリム童話集』から、「兄と妹」をきょうだい3人に読みました。出久根育さんの挿絵も味わいがあり、絵本ではありませんが、ちびちゃんもお兄ちゃんたちと同じように楽しんで聞いていました。
 ふと、今日になって福音館書店から出ていたセンダックの『ねずの木 そのまわりにもグリムの話いろいろ』でも「兄さんと妹」を読んでみたのですが、矢川澄子さんの訳もまた独特なものがありました。続けて、「フリーダーとカーターリースちゃん」も読んだのですが、ガアグの『すんだことはすんだこと』やその他聞いたことのある昔話と交じり合ったおもしろい話でした。これ、上の子たちが気に入りそうなので、近いうちに読んでみようと思います。

2007.12.17

ご飯

 先日スーパーでとっても大きい地元産白菜を200円で買いました。大きいので、使っても使ってもまだ残っている白菜でしたが、3回つくったのは、「白菜たっぷりの鶏鍋」[Link]です。とっても簡単で白菜の甘さも堪能できてオススメ。私は柚子こしょう+ポン酢で食べるのがお気に入りですが、家族それぞれ好みの味で食べています。昨夜は、骨付き鶏肉でつくったのですが、より味が出ておいしかった!

 今日は、つくってみたかった、ごぼうとゆりねのサラダ。アクセントはカリカリベーコンで。ドレッシングは玉ねぎのすりおろし+レモン汁+黒こしょう+マヨネーズ。数年前の「きょうの料理」に載っていたもの。ごぼうの歯ごたえ、ゆりねのホクホク、カリカリベーコンと食感も楽しくおいしくできました。他は小松菜と豚肉の炒め物。おみそ汁(豆腐+わかめ+細葱)、五分つきご飯。満腹、満足。

2007.12.16

アドベント絵本

 

 クリスマスには去年も河野さんが訳された絵本『ちいさなもみのき』を楽しんだのだけれど、今年の『こぐまののクリスマス』もすてきです。アドベントカレンダー風つくりになっていて、ペーパーツリー(付いています)に、一日ごとのお話を読み終わったら、絵の中に置いてある封筒を開いて、そこから飾り物を取り出し、ペーパーツリーに飾るのです。ちびちゃんも喜んで、今日のお話読んで!と言っては、ツリーに飾りを増やしています。訳者の河野さんによると、フランスらしい物語で日本語にするのも楽しい作業でしたよ、とのと。

 お話は――、こぐまがクリスマスをお祝いするのに、もみものきを飾ろうとすると、なんと飾りは一つ残らずなくなっていました。そこで、お祝いにくるみんなに、クリスマスの飾り物をひとつずつ持ってきてもらうことにしたのです。ほたるや、ちょうちょう、ハリネズミなどなど、みんなどんな飾り物をもってくるでしょうか。

 読みながら待つクリスマス、そのお話には格別な楽しさがあります。

2007.12.15

もろもろ

 『ノルゲ』はすばらしくよかった。
 勢い(?)にのって、アーヴィングの『また会う日まで』を読み始める。

 友人が書いた記事目当て+特集にも惹かれて「BRUTUS」を購入。ちなみに特集は読書計画2008。なんと、マイラ・カルマンもインタビューされていてびっくり。うれしいなあ。また欲しい本が増えていく。

The Principles of Uncertainty
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Maira Kalman
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 『エセルとアーネスト』が届く。すばらしい。今年も暮れになってなお、ずっしりくる本を読める幸せよ。別冊太陽の「海外の絵本作家たち」も再読し、あらためてレイモンド・ブリッグズに興味をもつ。

 「本の雑誌」1月号で今年のベスト10と共に、さまざまな人にアンケートした今年の3冊特集。田口俊樹さんが書かれた『荒涼の町』のコメントに思わず落涙。

2007.12.14

気になる新刊

                                                                                          

2007.12.13

ノルゲ

 『ラットレース』を読み、『サクリファイス』を読み、前者はおもしろさのキモを見つけられず、後者は久々に心ゆさぶられた一冊。
 『佐藤泰志作品集』も少しずつ読んでいるところで、「海炭市叙景」の強弱ある連作短篇に力ある作品を読んだ充実感を味わう。
 『ノルゲ』は現在進行形読書本。なかなか「おれ」という一人称に慣れず、これが「私」だったら、もっとごつごつせずに読めるかもと思いながら、なかなかスピードがあがらなかったが、ようやくのってきた。こうなると、ひたすら本の中に中に入っていく読みなので楽しい。

 昨夜は『ささやき山の秘密』(ジョーン・エイキン作 越智道雄訳・冨山房)を読む。デザインの雑誌を読み、華やかな装幀をみたあとで、この本を手にすると、物語のもつ力強さを直球に感じられ、ほっとした。お化粧もすてきだけれど、やはり中身が大事。とはいえ、関西弁調の会話文には笑ってしまった。古い本で、県立図書館から取り寄せて読んだのだが、私が読者第一号なみに美本だった。

 子どもが時間割をやぶいてしまい、パズルのようにして読み取っているので、エクセルでちゃちゃっと作って渡すと、「かっこいー!」と喜んでくれた。えっへん。

2007.12.12

+DESIGNING

+ DESIGNING (プラスデザイニング) 2008年 01月号 [雑誌]

 デザイナーのための雑誌のようですが、本好きだときっとおもしろく読めると思います。かくいう私も、今回号の目当ては児童書の装幀についてもいろいろ書かれていたからです。
 取り上げられているのは、福音館書店の絵本づくりと、理論社の童話作り。ポップアップブック・ワンダーランドとして、サブダなどのしかけ絵本について。先日書いた、『くろまるちゃん』もこの雑誌で邦訳を知ったのです。また、児童書や絵本のデザインをみていくうえで、児童文学と時代の変遷が、カラー写真豊富にコンパクトに時代の動きがわかる記事もあります。
 ブックデザインをみていくので、絵本や児童書も見開きのページがいろいろ紹介されて、みていて楽しいです。文字で構成された物語が、このようにしてお化粧してきれいになり、手元に届くのかーと、じっくり見入りました。

2007.12.11

読書案内

 雑誌の読書案内はどうしても買ってしまう自分を止められない。「フィガロジャポン」2007年12/20号の特集は“目覚めよ、私! フィガロの読書案内202”。で、買いました。
 もともとは、つぃったーふぉろあーから、今回のフィガロのロングインタビューは、ジュンパ・ラヒリ、エイミー・ベンダー、イーユン・リーですよと教えてもらい、お目当てはインタビュー! で、特集内容は後付(買うための理由)ではあったのですが。ちなみに、『ペルセポリス』が映画化されるということで、マルジャン・サトラピのインタビューも載っていて、お得感ある雑誌です。

 特集にある読書案内でも、07年ベスト10にも納得のラインナップでした。『マジック・フォー・ビギナーズ』や『国のない男』、『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』、『ルイジアナの青い空』などが入っていて、うれしい。

 26人のスペシャリストが選ぶ26のジャンル本82冊の中では、豊崎由美さんがセレクトした3冊にそそられました。

2007.12.10

「ちゃん」

 1か月ほど前に NY Times Best Illustrated Children's Books 2007[Link]が発表され、その中でコレと思った"600 Black Spots"を注文。期待以上のすばらしさに、これいいよー!と久々に紹介していたら、邦訳が出た。タイトルが『くろまるちゃん』。うーん、うーん、うーん。

 いわゆる仕掛け絵本のジャンルには入るつくりなのだけど、アート色が強いので、タイトルに「ちゃん」が入ってしまうと、そのイメージから離れてしまうように感じた。タイトルだけの印象で、まだ邦訳の中身は読んでいないのだけど。原書タイトルが示すように、内容は、600個の黒い丸が入っているというシンプルなものなのだけど、いずれの造形もたたんで開くという仕掛け絵本ならではの中で、美しく立体的に見せている。同じ作者のもので、赤い丸のものや、数字の2を探すものがあるようで、オンラインショップで一部の画像を見る限りだけれど、今回の黒丸が秀逸。

600 Black Spots: A Pop-up Book for Children of All Ages (Classic Collectible Pop-Up)   

One Red Dot: A Pop-up Book for Children of All Ages (Classic Collectible Pop-Up)  

Blue 2: A Pop-up Book for Children of All Ages  

2007.12.07

おかしい話


 これほど、子どもたちと笑いころげて読んだのは、ナジャのモモ絵本と、うんちっち以来。そしてこの絵本は読めば読むほど、おもしろいところを発見できるのがキモ。おそらく一読しただけでは、この絵本の細かな笑える箇所に気付けない。子どもは嗅覚がするどいので、何度も何度もせがみ、自分でも読む。けれども、自分で煎れる珈琲よりも、人に煎れてもらったものがおいしいように、小さい人は誰かに読んでもらいたいのだ。

 ちびちゃん、園生活における私のストレス+日頃の生活を発表する出し物で疲れきったのか、ヘルペスが出てしまい、今日は病院へ。待ち時間用に自分で選んだ絵本が、「あの、せかいいちおかしいはなし」!。明るい待合室で読む絵本もまた楽しく、細かなところで私も笑いを発見。何度も読んでいるのに、新鮮に楽しんでいる反応はいまならではだなーと親子で楽しみました。もう上のお兄ちゃんは、昔話以外は繰り返し読まなくなりましたもの。

2007.12.06

家族で

 読み仕事の合間に、iKnow をしています。何かで見かけて登録したのですが、毎日たくさんの人が参加しているようで、みるみるうちにユーザー数が増えています。
 小学校でも英語授業っぽいものが始まり、子どもたちも英語に興味をもっていることもあり、家族で登録。すこーしずつ、みんなで同じコースをやっています。子どもと一緒にやっているので、私は同じコースを何度もやっているかも。眠くなった時などにやると、脳が動き出して、いい気分転換にもなっています。

 今日の夕ごはんは、れんこんの落とし揚げ、大根と昆布の酢のもの、五分つきごはん、おみそ汁(厚揚げ、わかめ、三つ葉)。酢のものに使った昆布は、おみそ汁の出汁で使ったものをリサイクルです。免疫がちょっぴり落ちかけている、ちびちゃんのために、大根にはちみつを使ったものはいいかもと思い作ってみたのですが、一味がぴりっときいて、おいしかった。子どもの頃、風邪をひくとよく大根はちみつを食べさせられましたが、好きじゃなかったんです。なので、酢以外にはちみつを使うというレシピをみた時、どんな味だろうと不安(?)でしたが、おかずにもなる味でほっ(笑)。

2007.12.05

気になる新刊

                                                                                          

2007.12.04

ポテトサラダ

 今日の夕ごはんは、五分つきご飯、おみそ汁(豆腐、三つ葉、ふのり)、小松菜と豚肉の炒め物、いきなりポテトサラダ。

 去年の「きょうの料理」をみていたら、“いきなりポテトサラダ”のレシピが目にとまりました。マヨネーズが手に入りにくかった時代に、卵を直接加えてつくった、懐かしいサラダ。という文句にひかれて、今日つくってみました。じゃがいもやにんじん、玉ねぎを炒めてから、スープで煮て、水分がとんだたら、酢と砂糖、塩少々。火を止めてから溶き卵をいれ、冷ましてからきゅうりのスライスを加えて、塩少々で味を調えます。

 これ、おもしろかったです。確かにマヨネーズを使っていないけれど、酢や卵を使うことで、マヨネーズになることはわかります。煮てから溶き卵をからめる時は、どうなるのかしらとつくりながら、わくわくしました。あったかいうちにからまるので、味もよくなじみ、おいしい。これはまたつくろうっと。

 上の子が「きょうの料理」を読んで、「どうしてマヨネーズが手に入らなかったの」と不思議そうでした。入りにくかった時代があったということが想像できなかったみたいです。「でも、なんかすごいポテトサラダだね」と、おいしそうにいっぱい食べていました。

2007.12.02

あれそれ

 あれをやろう、これをやろう、それをしなくてはと思いながらの日々だけれど、週末はしなくてはいけないことを減らしている。週があけると、また、あれこれそれをしようと思う。

 図書館で借りた絵本を読みきれなかった時は、子どもにどれがおもしろかったか聞き、おもしろいと言った本だけは読んで返す。今日はリクエスト本がきているという連絡を受け、しかし新しい本を借りるためには、今の本を返さなくてはムリなので、まとめて絵本だけをががっと読む。何冊かは子どもに読みながら。その時も、全部読んでいた上の子が、それはおもしろくない、これはよかったと、教えてくれる。いったいいつ全部読んでいるのだろう。助かりまする。

 「図書」や「ちくま」も届いた。「図書」では、鶴見俊輔氏が川上弘美氏の文体について書いていた文章がおもしろかった。川上氏が自意識について思い悩まなくなった経緯を書いた文章を雑誌で読んだ鶴見氏が「自分を超える道だけでなく、自己を保つ道が語られている」と。自己を保つ、なるほど。

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