肉ではなく皮
『世界屠畜紀行』の内澤旬子さんが、みずからご指名された永江朗さんによるインタビューが掲載されている号。インタビューはネットで読めます。[Link]
永江さんのインタビュー記事は、とても読みやすい。そうか、内澤さんが本当に見たい知りたいと思っていたのは、肉ではなく皮だったのか。ハンターだったのか。
「文学界」この号では、世界文学は越境する 池澤夏樹×鴻巣友季子×沼野充義 21世紀に読むべき作品の基準は何か? 翻訳の役割とは? が掲載。河出ではじまっている世界文学全集について、池澤さんは何度となくなぜ日本の作品をいれなかったのかを聞かれているとのこと。『オン・ザ・ロード』は、とっっっても楽しかった。『楽園への道』も読まねば。
今日読了したのは、『犬身』。松浦理英子氏の著作は初めて。キワモノを書く作家なのかしらと食わず嫌いしていました。これはすばらしくひきこまれて、気持ちをわしづかみにされました。いやはやすごい。
空さん
わぁい! 喜んでもらえてうれしいです。
『裏ヴァージョン』読んでみます! こうやって芋づる式に読みたい本がつるつる出てくるのはうれしいなあ。
投稿: さかな | 2008.01.23 17:24
インタビュー、すごくよかったです! ますます内澤さんのファンになりました。
小説好きのさかなさん、『裏ヴァージョン』もぜひ、読んでみてくださいな。また違う「松浦理英子ワールド」です。これは知的にくすぐられますよん。
投稿: 上野空 | 2008.01.23 13:28
空さん
『犬身』、空さんのレビューを読んで以来、むくむくと読みたい気になっていたのでした。狼男に犬女なんて、滑稽とも思えるほどの素材をこんな風に小説に組み立てられるなんてと感嘆しましたです。ラストも、ものすごくしっかりしていましたね。きちんと終わっていてそれも印象に残りました。
世界文学全集のおかげで、あちこちの雑誌でブンガクについてケンケンガクガクしていて、文学ファンの私はすごく楽しいです~。
投稿: さかな | 2008.01.23 09:36
いやはや。お風邪は召されても、なんと旺盛な「読欲」! さくさくと、よく読まれること!
『犬身』、いいですよねえ。わたしもがっしり掴まれてしまいました。
これから、内澤旬子さんのインタビュー、読みます。リンク、ありがとうございます! 「文学界」も、本屋で見てこなくちゃ。
投稿: 上野空 | 2008.01.22 23:48