飛ぶ教室 河合隼雄さん追悼号
表紙のクマは隼雄グマだそうです。ニホンツキノワグマとのことです。
雑誌「飛ぶ教室」は河合さんがつくられた雑誌でもあります。
児童文学の冒険をする雑誌として創刊された「飛ぶ教室」はいまから27年前に創刊。
その創刊と廃刊、復刊に河合さんがどのように関わられたか、心を寄せられていたのかもこの号には掲載されています。
新潮社の雑誌「考える人」の追悼号でも思ったのですが、河合さんを思う気持ちを書かれる時、どの方もそれは真摯に心の深いところから言葉を探して文章を書いているのを感じます。読んでいて、自然にぐぅぅっとした気持ちになります。
子どもの頃を過ごされた丹波篠山のきれいな写真がいくつも載っています。小学校5年の頃の家族写真を「隼雄はこれや」とお兄さんの雅雄さんが指さされている写真もあります。
ひとのこころを考えるために神話が生まれた。
やがてそれだけではこころは捉えきれなくて
文学が生まれ、さらに、文学だけでは捉えきれなくなって
児童文学が生まれたのではないでしょうか。
そう河合隼雄さんはおっしゃった。
この文章から追悼の特集が始まります。
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