一日のおわり みちたりて
『あかいはな さいた』 タク ヘジョン 文・絵 かみやにじ訳 岩波書店
ISBN 978-4-00-11208-5 本体1400円+税
最初に絵本を開いた時あまりの美しさに思わず「きれい!」と声が出ました。
子どもたちに読んでも、一枚一枚にちびちゃんが「わぁ、これきれい!」「わぁ、これもかわいい!」とやはり感動の声。
見開き一面に花が、まるで目の前に実際に花があるかと思われるほどの質感ある絵が飛び込んできます。白をバックに、ひとつひとつの花、葉がそれはそれは肉感的です。13種類の花に、みじかい言葉が添えられ、まんなかの子は「俳句みたいな言葉だね」といい、上の子は「いや、これは詩だろう」と言っていました。どれも素敵で、目も心も安まります。
表紙の花はまつばぼたんですが、たとえば、ベゴニアの花にはこんな言葉が。
よふけの にぎわい ベゴニアのはな
一日(ひとひ)の おわり みちたりて
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ふふ、この短い言葉は響くものがありますよね。にぎわいとみちたりた一日のおわり。ねぇ、と誰かに話ししたくなり余韻です。
投稿: さかな | 2008.06.12 00:07
トラックバックさせてもらおうと思って、こちらに来てみたら、おんなじところを引用していたのですね。
どこかで心に残っていたのかもしれません。
投稿: shoko | 2008.06.11 19:54
Incisorさん
この絵本、きっとIncisorさんもお嬢様も楽しまれると思います。ほんとうにきれい。絵だけでなく、絵本の紙やつくりも丁寧で、読んでいるとうれしい気持ちになります。
投稿: さかな | 2008.02.04 07:25
さかなさん、すばらしい絵本のご紹介ありがとうございます。一日のはじまりにみちたりた気持ちになりました。
投稿: Incisor | 2008.02.04 05:29