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2008年4月

2008.04.30

2冊

 若干の体調不良もありで、決めた自己ノルマをなかなかはたせていない読み方なのですが、それでも、休まずとにかく読む、読む。

 合間に2冊読了。1冊はPTAに関していつも興味深い視点を提供してくださっている作家の川端裕人さん(著者blog)が聞き手による、前和田中校長の藤原和博さんのインタビュー本。『バカ親、バカ教師にもほどがある 子ども化すう大人たち』(PHP新書 ISBN978-4-569-69946-2 本体720円)は、タイトルはいまどきの少々あおり気味ではあるものの、藤原さんがよく発信されていた、公立学校での教育、子どものためであることを理解させるための説得する言葉などがコンパクトにまとまっています。説得する言葉については、とても共感しました。学校でも園でもそうでしたが、聞きたい事に関することで、納得できる説明を得られることは非常に稀です。できないことができない理由を、きちんと言葉化してもらえない不満を常に抱えている中で、「言語能力を上げるためには」、「あいまい領域の言葉をなくそう」というのにも納得です。

 もう1冊は『自閉症裁判』(佐藤幹生著 ISBN978-4896918984 洋泉社)。同じ著者による最近出た『裁かれた罪 裁けなかった「こころ」』を先に読んでいたのですが、こちらもガツンときました。『裁かれた罪~』の方が、高機能自閉症について深く細かく書かれていますが、『自閉症裁判』では、もうひとつの家族についても真摯な取材による記事が胸を打ちます。佐藤幹生さんは、ご自身の編集で雑誌「樹が陣営」(著者サイトLink)もつくられていて、こちらもいつか読んでみなくてはと思っています。なんといっても、最新号の33号では、中井久夫さん特集ですから。

2008.04.29

アスパラガス

 順調にアスパラガスが収穫できているので、朝食にアスパラガスのオルチョ和えをば。部活も休みだった上の子がスクランブルエッグをつくってくれ、それに添えました。

 お昼はきのこと春菊のパスタ。オルチョは明日届くので、今日は心おきなくたっぷり使いました。

 夕ご飯は、アスパラの炊き込みごはん、くきたち菜のおみそ汁、ほうれん草の海苔としらす和え、鶏むね肉の中華風ソテー、カリカリちりめんじゃこがけの冷や奴。子どもたちも、庭のアスパラガスだと知っているので、「うまい!」を連発。「売ってもいいくらいの味だね」というのですが、いえいえ、家で食べるぶんだけで精一杯です。

 天気はすばらしくいいものの、つれあいも普通の出勤日。私も読み仕事に追われ、子どもたちは友達の家に遊びに行った。ちびちゃんだけ、私の横で一人遊び。しゃぼん玉、縄跳びなど外遊びをしたあとは、ビデオをみたり、折り紙したり。そういえば、ちびちゃんは、いま折り紙ブームなのでした。

2008.04.28

気になる新刊

                                                                                                                       

2008.04.27

少しだけ

 眠り浅く、早朝に覚醒してしまう。あれこれ、家事雑事をこなし、午後は必要物の買い物に出かける。お弁当箱も水筒も大きなものを購入し、勉強に必要な細々したものも入手する。はやく、流れができてほしいものでする。

 「モンキー・ビジネス」に掲載されている、シェリー・ジャクソンの「血」めちゃくちゃイイ!
 この人は、"Half Life"の人なのですね。

Half Life

2008.04.26

ひきつづき

 この日もまたトラブルがらみで、いろいろと話し合い。その後、前年度最後の総会。ながいながい園生活に本当にピリオドがうてて、心からほっ。
 日頃、ひとり、黙々と無言で仕事をしているので、この2日間のよくしゃべったこと。

2008.04.25

ひたすらに

 ひたすらに走り回っていた一日。夕方には、子ども関係のトラブルが出て、すべての用事がすんだ夜、つれあいと晩酌しながらひたすら話し合う。成長にともない、子育てのハードルがまた違う種類になってきていることを感じますです。

2008.04.24

読む読む読む

 いつもの読み仕事。読んで読んで読んでの毎日なので、なかなか、本が読めていません。ごはんを食べながら、雑誌をちらぱら読んで気分転換しています。

 本日、昼ご飯の友は新潮社の「波」4月号。
 中野翠さんが紹介されている『popeye物語』(椎根和)がおもしろそうです。
 孫引きも入りますが、一部ご紹介。

 注目すべきは、『ポパイ』のライター志望の若者たちへの椎根さんのアドバイスが、「まず東海林さだおの本をよく読め」だったということだ。私は、「あっ、なんて正しいことを!」と感心(感動と言ってもいい)した。
 もうひとつ。「永井荷風の『断腸亭日乗』を読んだ次の日の小見出しつけは、とてもスムーズにいった。それ以降、ぼくは小見出しづくりにリズムとメリハリを与えてくれる『断腸亭日乗』を読み続けた。日本人ではじめて、文語体の文章で、日本語(カタカナとひらがな)と漢語(字)と横見字がまざった文体を完成させた荷風の文体は、英語とカタカナの多いポパイ風文体をつくる上で、参考になった」――という話し。「あっ、なるほどねえ」とヒザを打った。

2008.04.23

今年の収穫

 庭のアスパラガスが、ぐんぐん出てきています。初収穫は3本ですが、昨年よりサイズも大きめでおいしそう。夕方に採って、茹でてオルチョの荒しぼりをたらりとかけて食しました。あまーくておいしい! しばらく楽しめそうで、これからの収穫にも期待!

 ここしばらく、むね肉料理のレパートリーを増やしています。すし酢をつかった鶏南蛮や、贅沢にオルチョのクロッカンテイーノ、エビチリならぬむね肉チリソース。どれも子どもにも、つれあいにも好評で、経済的にもたっぷりつくれるので、重宝しているのです。ちびちゃんは、学校にお弁当がある時には、こういうのいれてね、と前の晩に食べたむね肉料理をリクエスト。さて、金曜日のお弁当にはなにをいれようかな。

2008.04.22

気になる新刊

                                                                                          

2008.04.21

なにがほしいの、おうじさま?

なにがほしいの、おうじさま?
クロード・K・デュボア さく
河野万里子 やく
ISBN 978-4-593-50497-8
定価 本体1300円+税
ほるぷ出版

 クロード・K・デュボアといえば、ちいさなハムスターロラの絵本『だいすきって いいたくて』など、読むと心がうれしくなるような作品を描いています。
 今回の新刊絵本では、ある国に生まれた王子様のお話。王子様は生まれた時から、大事に大事にされていました。でも、絵をみるとわかるのですが、王子様はなんでも手に入れられ、大事にされいても、ちっとも幸せそうではないのです。そこでタイトル、「なにがほしいの?」

 大きな展開があるのではありません。うれしくて、あったかい気持ちになるものが最後のページにあります。筋だけ言ってしまうと、小さい子ども向け絵本ではよくあるものだと思われるかもしれませんが、伝えたい気持ちがしっかり届く絵本だと思いました。何度も何度も読みたくなる、普遍的な気持ちが描かれていて、それは飽きることのない大事なものなのですから。

 最後まできて、ちびちゃんもニッコリ。「自分でも読む」とひとりでも読み始めました。

2008.04.20

春の食卓

 庭のタラの芽を収穫! といっても、ちょっぴりです。天ぷらにして夕飯の食卓にのぼりました。んまーい。アスパラも出てきたので、次の食卓が楽しみです。

 ほか、たけのこをゆでて、たけのこご飯。穂先はお吸い物に。アボカドとマグロのポキ風サラダ、まぐろのお刺身、かまぼこ、タラの芽の天ぷら、こごみのおひたし。たけのこご飯に散らした木の芽もおいしく、春!

 4日ほど続いた雨もやみ、お昼は桜見散歩に出かけました。人がいっぱいでしたが、きれいな桜を家族でみられたのは春のしあわせ。子どもたちは桜の下で、花見団子に舌鼓を打ってました。

2008.04.19

なるほどと思う

中央公論 2008年 05月号 [雑誌]  

 3月で和田中の校長任期を終えられた藤原さんが、ロングインタビューに出ています。新聞などで読む限りでしか知らなかった「夜スペ」ですが、この記事を読んで、私も藤原さんが言うところの誤解をもってみていたところが多かったことに気づきました。
 PTAに関しても思うところ多々あり。オススメ記事です。

2008.04.18

学ぶ

 去年から開講しているらしいのですが、知ったのは今年。4月からラジオでも聴けるようなのですが、いかんせんテレビもきちんとうつらないこの地域。テキストだけ入手できるので、取り寄せてみました。以前、放送大学生だった時もあるのですが、こんなにきれいなテキストになっているのですね。
 オンライン書店bk1の説明では「20世紀から現代の、英米・フランス・ロシア・東欧文学を中心に、現代世界のさまざまな地域の文学に触れ、その現代的意義を考察。「推理小説」と「ファンタジー」のテーマも取り上げる」とのこと。

 柴田 元幸編著、 沼野 充義編著、 野崎 歓編著ですもの、期待してしまいます。

 柴田元幸さんといえば、今日発売の「モンキービジネス」も早く読みたい。今日行った書店ではなかったので、またオンライン書店頼みになるかしらん。

2008.04.17

気になる新刊

2008.04.16

お弁当とごはん

 ちびちゃんは学童なので、学校は午前中に終わっても、お昼以降のために今週いっぱいはお弁当です。毎朝、今日は何をいれた?と言うのが第一声。上の子たちも、ちびちゃんのお弁当をみながら「いいなあ、お弁当」と必ずチェックをいれています。お弁当はどこか特別なのでしょう。たいしたものは詰めていないのですが、ウィンナー、ゆで卵スライス、チーズハンバーグ、ハッシュドポテト、生活クラブのレンコンと枝豆の揚げ物、春かぶのツナサラダ。デザートはいちご。

 夕ご飯。柔道日なので、軽めにと思ったのですが、つれあいが連日の深夜残業のため家族で食卓を囲める貴重な日。といいながらも定番のごぼうと豚肉の炊き込みごはん(つれあいの好物なので)、あさりのおみそ汁、カリカリジャコをかけた冷や奴、ポン酢で。炊き込みごはんのごぼうのおいしいこと。今日は昆布のだしでつくったあさりの汁もよい味で、「今日のはとってもおいしい!」と好評でした。さて、明日はなにをつくろうかな。

2008.04.15

ジーニーが読める!

 ちびちゃんお気に入りの『ランプの精 リトル・ジーニー』[版元Link(ここで少し立ち読みできます)]の新刊が出ました。いつもは1巻ごとに独立した話しなのですが、今回は前作7巻の続きものです。そして、この巻から、総ルビになりました!
(※版元サイトで立ち読みできる箇所にはルビはありません。)

 「あ、私にも読める字が書いてある!」と大喜びのちびちゃんは、「ひとりで読むからね」と、すこーしずつ読んでいます。読んでもらうのも好きな子どもですが、実は自分で“読む”のも大好きなんですよね。上の子の時はルビのついていない本に手書きしたこともありますが、やはり全部の本には無理です。でも、大人に読めない漢字を聞きながらの読書も楽しくないというのは、みていてわかりました。

 私はちびちゃんより一足早くジーニーを読んだのですが、今回もハラハラしたり、ドキドキしたり、なるほどなあと感心したり、楽しい読書を満喫しました。

2008.04.14

まだ落ち着かず

 4月になり、また追加予防接種の知らせが届く。中学生になっても続くのね。国の方針もいろいろ変化するらしい。上の子の時に、予防接種についてはいろいろな本を読み、接種について考えて考えた。いまは、元気な時であれば、予防を受け入れようと思っている。接種前と後の観察を怠らずを肝に銘じて。
 とはいえ、ちびちゃんは、なかなか接種のタイミングがつかめず、いまだ終わっていないものがあり。なんとか、この1年以内にめどをつけたい。

 新聞に大野明子さんの『いのちを産む』についてのミニインタビュー記事が載っていた。赤ちゃんの写真も1枚だけ紹介されていて、その表情をみていると胸がいっぱいになってしまう。私も大野さんの本、『分娩台よ、さようなら』にはお世話になった。何度も何度も読み、自分のお産にのぞんだ。大野さんにとりあげていただいたわけではないが、地元で自宅でいいお産ができたのは、子どもがおなかに入った時にこの本を紹介してくださった方と大野さんの本のおかげだと思っている。お医者さんや、誰かの人まかせにすることなく、自立して産むと向き合うことを教えてもらった。

いのちを産む―お産の現場から未来を探る

2008.04.13

気になる新刊

2008.04.12

ごはん

 少しだけの朝寝坊はしあわせ。起きてすぐの「おなかすいたー!」コールで、コーンマフィンをばつくる。粉とクリームコーン、はちみつ、オルチョ、塩をまぜあわせて焼くだけの簡単なもの。少しモチモチしていて、あまり甘くないので、子どもたちはりんごジャムなぞつけて食べていました。あとは牛乳。

 お昼はおかゆと豚肉と春雨の辛スープ。辛いとはいえ、ちびちゃんがいるので、レシピの半分の豆板醤量でつくりました。おかゆトッピングは、しらすと梅干し。

 夕ご飯は、そら豆の炊き込みご飯、お豆腐とわかめのおみそ汁、もやしと長ネギのナンプラー炒め、人参の酢油がけ、キムチ。もやしがシャキシャキしていて好評でした。

 今日も「迷宮牧場の決闘」をしたのだけれど、私はなかなか勝てませぬ。ちびちゃんは、今日も強い。つれあいもやってみたのだけど、ダメダメでした。
 それと、ようやく「さんすうセット」の名前付けを完了。もっと早くしておくべきでした。

2008.04.11

ようやく週末

 気が張っていた一週間もようやく週末。まだ部活も本格的ではないけれど、毎日の準備物をとどこおりなくと思うだけでも、気づかぬ内に緊張の日々。それでも、私も原稿読みがはじまり、子どものことと、自分の仕事の両方がからみあい、たのまれ仕事も間に入り、気持ちは若干焦り気味。とにもかくにも目の前のことを、ひとつひとつ丁寧にこなそう。

 今日届いた『ヨハネスブルグへの旅』を読了。
 厳しい政治状況下におかれた子どもたちの物語を読み、伝えようとする大きなメッセージに心が動かされた。表紙絵の迫力もすばらしい。

ヨハネスブルクへの旅
ビヴァリー・ナイドゥー もりうち すみこ 橋本 礼奈
さ・え・ら書房

 柔道日なので、夕ご飯は簡単に、卵ツナ丼と玉葱とじゃがいものおみそ汁。玉葱の甘みがいっぱいでたので、オルチョをたらすとコクがでておいしくなった。

2008.04.10

ごはん

 今週、来週はちびちゃんだけお弁当週間。なるべく果物もつけるようにしていて、甘夏、キーウィ、ゴールデンオレンジ、パイナップル。いただきものの、千疋屋の糖蜜も登場しています。きれいに食べてきてくれるので、つくりがいもあり。今日はアスパラガスとエビのマヨネーズ炒め、ゆで卵スライス、きゅうりの醤油漬け、チーズハンバーグ、五分付きごはん、海苔付き、果物はゴールデンオレンジ。ピンポン玉くらいの大きさできれいな黄色いオレンジ。とっても甘いです。

 夕ご飯は、五分付きごはん、春菊、豆腐、しめじのおみそ汁、鶏むね肉の味噌マヨ炒め、きゅうりと人参のせん切りサラダ(オルチョをかけて)、麩のチャンプルー風。子どもたち、オルチョの味を覚えて、何も言わずにかけても「あ、これオルチョかけたでしょ。味変わるよねー」なんて言ってます。

 夕食後は、友人が働いている会社でつくったカードゲームで遊びました。「迷宮牧場の決闘」というおもしろいネーミング。ちびちゃんも一緒にしているのですが、なかなかしぶとく闘っています。子どもはすぐルールを覚えてテキパキできるので、うらやましい頭のやわらかさ。私はなかなか勝てません。子どもたちが今より小さい頃は、主にドイツのカードゲームでよく遊んでいましたっけ。最近は家族そろってカードゲームをすることがなかったので、新鮮に楽しいひととき。明日は一回くらい勝てるかなーと、ひそかにイメージトレーニング中。

2008.04.09

本のあれこれ

ボクシング・デイ

 あれこれの文学賞が発表になっていますね。先日感想を少しだけ書いた『ボクシング・デイ』が第18回椋鳩十児童文学賞を受賞。この賞は、新人作家の初版本を対象にしたもので、鹿児島市が、児童文学者椋鳩十氏の功績をたたえて設立した賞です。過去の受賞者には、ひこ・田中さんの『お引越し』、森絵都さんの『リズム』、風野潮さんの『ビート・キッズ』、安東ゆきえさんの『天のシーソー』らが受賞。樫崎さんも受賞された講談社児童文学新人賞(樫崎さんは佳作)された香坂直さんも受賞されています。
 たいていは、受賞した作品が磨かれて単行本になるものですが、樫崎さんの場合は、書き下ろしで単行本デビューし、今回の受賞。かならず、次の作品を書かれる方でしょう。

熱風

 上の子が、以前に比べるとグンとスピードアップして本を読むようになり、『熱風』(福田隆浩)もあっというまに読了。読んでいる間も「この試合、すごいな。ぜったい結果を教えないでね」と私と感想を言いあうのも牽制されたほど。翻訳ものを読むことが多かったのだけれど、創作ものでは、これほど集中して楽しんだのは初めてかもしれません。聾学校に通っている少年のテニスを通した成長物語。小気味よい仲間でありライバルでもある友人との出会いもあります。なにせ試合が読ませます。テニスをしたことはないのですが、その試合運びは気持ちをゆさぶられました。ひとつひとつの描写が深く丁寧なので、汗が流れるそのシーンひとつも目の前に浮かぶようです。ちなみに本書は第48回講談社児童文学新人賞佳作作品。

 息子は読んだあと、少し興奮気味に「おもしろかった! ねえ、この続き出るよね?」と聞いてきました。ぜひ書いてください>福田さん!

 いろいろなレーベルが創刊されていますが、ポプラ文庫[サイトLink]が創刊されました。PR誌「asta*」は銀の帯つきで創刊を祝しています。さっそく『今朝子の晩ごはん』(松井今朝子)を入手してきました。解説は荻尾望都さんのマンガ付きという豪華さ。
 

 それから、今号の「asta*」に『食堂かたつむり』の小川糸さんの新連載が始まりました! タイトルは「喋々喃々(ちょうちょうなんなん)」。著者サイトによると、喋々喃々は、「 男女が楽しげに語り合う様子という意味の言葉」だそう。おもしろそうなにおいがしてくるお話に、これからの展開おおいに期待。読みのがさないよう、定期購読はこちらから[サイトLink]。

2008.04.08

課題図書

ブルーバック

 第54回青少年読書感想文全国コンクール[応募要項Link]の小学校高学年部門の課題図書の1冊に『ブルーバック』(ティム・ウィントン作 小竹由美子訳 さ・え・ら書房)が入りました。読書感想文のように、出合った本との気持ちを文章にするのは技術のいることではありますが、それができた時はとてもうれしいものです。これを機に『ブルーバック』がひとりでもふたりでも読んでくれますように。

 いわゆる環境問題とも密接につながっている物語ですが、少年と母の物語として、大人の琴線にも響くと思います。なので大人にもオススメ。

 そのほかの課題図書はこちら。

 

□小学校低学年

□小学校中学年

□小学校高学年

□中学校

□高等学校

2008.04.07

ごもっとも

 入学式は校長先生、来賓の方々の式辞、祝辞をいろいろ聞きます。今年はダブル入学だったのですが、小学校の校長先生のひとことが残りました。

 子どもは親の願ったようには育ちません。育てたように育つのです。

 なんとなくへこみました(笑)。

2008.04.06

気になる新刊

                                                                                          

2008.04.05

ごはん

 朝、子どもたちは少し寝坊、のち、ホットケーキ。上の子が3枚焼き、すべてカンペキだったというように上出来でした。よかったね。
 昼、小松菜と豚肉の炒飯。まんなかの子はちょっと苦手っぽかったな。
 夕、ハヤシライス。子どもたちが、肉と野菜、しめじを炒めて私が仕上げ。今日はつれあいの誕生日なので、子どもたちが何かしようとよくお手伝いしてくれました。ほかは、かぶとジャコのオルチョ炒め。子どもビールと、大人のビールで誕生日の乾杯。明日も引き続き誕生日祝いで、鯛の刺身を予定しています。

2008.04.04

今日の絵本

海のおばけオーリー (大型絵本 (17))

 黒と白のみで描くエッツの絵本『海のおばけ オーリー』。石井桃子訳の1冊です。今日はこれを読みました。ちょっと長いので、まんなかの子がメインの聞き手。生まれてすぐにお母さんとはなればなれになってしまうオーリーの物語。歌が好きで、ふざけるのが好きで、なによりお母さんが大好きなオーリーの旅のような話でもあります。エッツのあたたかいまなざしがずいしょにあり、いつ読んでも心がじんわりします。「うーん、いい話」と今日も満足そうなまんなかの子でした。

しにがみと木の実

 こちらは、ちびちゃんリクエスト。この絵本は3人のお気に入りなので、読み始めると、みんな耳をすませ、絵をみつめています。私もこの話だいすき。ほかにもう1冊、韓国の昔話絵本を読みました。以前韓国絵本を取り扱っていたネット書店で取り寄せたもので、久々に読みました。昔話、民話絵本はおもしろいので、3人とも私が読まなくても自分たちでよく読んでいます。

海外の長編小説ベスト100

 本日発売。待ってました。海外の長編小説としてベスト10も、ふむふむと納得。アンケートにあげた本の名前をみていても楽しいです。今回も、昨年春にでた短編特集のように、丸谷才一さんのロングインタビューから始まっています。最新号の目次はこちら[Link]。これからじっくり読みます。

 高野文子さんと鶴見俊輔さんの対談もあり、高野さんも年を重ねられたのだなあと、つい写真に見入ってしまいました。新聞小説の挿絵や、PR誌の連載、今月22日の創刊されるリトル・モアの雑誌「真夜中」にもお名前を発見。あちこちで見られてうれしいと共に、また単行本で1冊じっくり読ませてもらいたいなあ。

 あわせて、この雑誌もついつい一緒に。

BRUTUS (ブルータス) 2008年 4/15号 [雑誌]

2008.04.03

今日の絵本4冊

読みながら、子どもたちがこの絵本を最初に読んだとき、読んでともってきたとき、物語にすっかりはいりこんでなかなかこちらにもどってこなかったときを思い出しました。『ちいさいおうち』は大型版も出ていますが、ノスタルジーですね。子どもの頃に手にしたこの小さな版がどうしようもなくなつかしく、私自身がこの絵本を読んだ部屋を思い出すほどです。

たくさんの感謝をこめて

ミルン自伝 今からでは遅すぎる

 2日午後とのこと。びっくりしました。

 たくさんの物語を翻訳してくださり、私も子どももどれだけ、その喜びをわけていただいたことでしょう。ありがとうございました。ご冥福を心よりお祈りします。

 子どもの本とともに、ミルン自伝の『今からでは遅すぎる』もとても心に残っています。もっともっと、子どもの本を見守ってほしかった。尽きぬわがままです。

2008.04.02

メモ

 メールの検索をしていて、読み返そうと思っていたメールマガジンを見つけた。そこで気になった本数冊。ピックアップしてくださっている方は、リブロ池袋本店 矢部潤子さん。

東海道品川宿―岩本素白随筆集 (ウェッジ文庫 い 5-1)
岩本 素白
ウェッジ
売り上げランキング: 73686

 文庫本好きの方なら検索などで必ずヒットするブログ「文庫本大好き」さんのポスト[Link]によると、ウェッジ文庫は、JR東海の子会社である㈱ウェッジが創刊した文庫。昨年10月に創刊されているようですが、まだ実物を見たことはありません。注文しようかしらんと気になっているので、ここにメモ。サイトでの内容紹介を引用します。

晴れた日は愛用の杖を携えて、人知らぬ裏町や寒駅を飄然と散策する。雨の日は皿や茶碗を撫でたり眺めたりして日を過ごす。窪田空穂、森銑三、広津和郎らに敬愛された市井の隠者・岩本素白。傑作「東海道品川宿」を中心に、近代随筆の最高峰と謳われた素白随筆を精選する。

 同じメールマガジンでもう1冊気になった本は、岩波文庫の『フレップ・トレップ』(北原白秋)。ほんと、洒落た装丁です。

フレップ・トリップ (岩波文庫 緑 48-7)
北原 白秋
岩波書店
売り上げランキング: 180552

2008.04.01

読む

新潮 2008年 02月号 [雑誌]

 「かもめの日」(黒川創)を雑誌「新潮」で読む。井上ひさしの「ロマンス」を観ていたのもよかった。チェーホフの「かもめ」がどちらにもながれている。ここしばらくの本読みは、なかなか響くものがなかったのだけれど、「かもめの日」はじっくりと読むを堪能できた。

 『ボクシング・デイ』(樫崎茜)読了。つい最近レンタルDVDで観た「めがね」の時に持ったた思いがある。きれいで心をほぐされるやわらかい世界をたのしく受容したのだけれど、そこにいる人たちの人間味があまり感じられない。人間味が描かれているかのように見えたのだけれども。『ボクシング・デイ』は著者の書こうとしたものの愛情は強く感じられた。けれど、自己完結しすぎているような。もっと他者を意識したところがほしかった。

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