なにがほしいの、おうじさま?
『なにがほしいの、おうじさま?』
クロード・K・デュボア さく
河野万里子 やく
ISBN 978-4-593-50497-8
定価 本体1300円+税
ほるぷ出版
クロード・K・デュボアといえば、ちいさなハムスターロラの絵本『だいすきって いいたくて』など、読むと心がうれしくなるような作品を描いています。
今回の新刊絵本では、ある国に生まれた王子様のお話。王子様は生まれた時から、大事に大事にされていました。でも、絵をみるとわかるのですが、王子様はなんでも手に入れられ、大事にされいても、ちっとも幸せそうではないのです。そこでタイトル、「なにがほしいの?」
大きな展開があるのではありません。うれしくて、あったかい気持ちになるものが最後のページにあります。筋だけ言ってしまうと、小さい子ども向け絵本ではよくあるものだと思われるかもしれませんが、伝えたい気持ちがしっかり届く絵本だと思いました。何度も何度も読みたくなる、普遍的な気持ちが描かれていて、それは飽きることのない大事なものなのですから。
最後まできて、ちびちゃんもニッコリ。「自分でも読む」とひとりでも読み始めました。
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