2冊
若干の体調不良もありで、決めた自己ノルマをなかなかはたせていない読み方なのですが、それでも、休まずとにかく読む、読む。
合間に2冊読了。1冊はPTAに関していつも興味深い視点を提供してくださっている作家の川端裕人さん(著者blog)が聞き手による、前和田中校長の藤原和博さんのインタビュー本。『バカ親、バカ教師にもほどがある 子ども化すう大人たち』(PHP新書 ISBN978-4-569-69946-2 本体720円)は、タイトルはいまどきの少々あおり気味ではあるものの、藤原さんがよく発信されていた、公立学校での教育、子どものためであることを理解させるための説得する言葉などがコンパクトにまとまっています。説得する言葉については、とても共感しました。学校でも園でもそうでしたが、聞きたい事に関することで、納得できる説明を得られることは非常に稀です。できないことができない理由を、きちんと言葉化してもらえない不満を常に抱えている中で、「言語能力を上げるためには」、「あいまい領域の言葉をなくそう」というのにも納得です。
もう1冊は『自閉症裁判』(佐藤幹生著 ISBN978-4896918984 洋泉社)。同じ著者による最近出た『裁かれた罪 裁けなかった「こころ」』を先に読んでいたのですが、こちらもガツンときました。『裁かれた罪~』の方が、高機能自閉症について深く細かく書かれていますが、『自閉症裁判』では、もうひとつの家族についても真摯な取材による記事が胸を打ちます。佐藤幹生さんは、ご自身の編集で雑誌「樹が陣営」(著者サイトLink)もつくられていて、こちらもいつか読んでみなくてはと思っています。なんといっても、最新号の33号では、中井久夫さん特集ですから。
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