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2008.06.18

今日もいい日

 天気がいいと気持ちもほがらかになります。ここ数日はからりとした心地よい青空日和。家の中にこもり、黙々と原稿読みをしていても、窓からみえる木々や田んぼがきれいなので、ぐんぐん読めました。

 今日はFireFox3の公開日。公開されてから24時間以内のダウンロード数を記録に残そうというイベントにのっかり、朝起きてすぐダウンロード。さすがに重たかったですが、無事インストール完了しました。ぐっと早くなった感じがします。若干アドオンの対応がまだのものもありましたが、急がないのでそのうちの対応を待つつもり。
 ギネスの世界記録挑戦は日本時間19日午前2時まで。
Firefox 3

 新潮社のyomyomメルマガの記事[33号をクリック]に触発され、『檀』(沢木耕太郎)を読みました。メルマガで、本のキモが語り尽くされているのですが、それでも、終章のヨリ子さん宛に書いた檀一雄の手紙を全文読むと、ヨリ子さんへの愛情、わがままがよく伝わり、このわがままに対して自分を省みるヨリ子さんのせつなさがつのりました。

 『シルクの花』(キャロリン・マースデン作/代田亜香子訳/すずき出版)も読了。すずき出版の「この地球に生きる子どもたち」というコンセプトによくあっている一冊。どの本も、世界には様々な状況におかれた子どももいるのだと、何かをつきつけられた気持ちになります。
 タイを舞台に、父さん、母さん、おばあちゃん、お姉ちゃん、そしてノイの5人家族の暮らしが描かれています。現金収入を得るために、慣れない不定期な仕事をせざるをえない、父さん。母さんの仕事も定収入が得られません。おばあちゃんは美しい絵を傘に描いてそれを売ってお金にします。しかしそれでも生活のため、とうとうお姉ちゃんが工場で働くようになります。ノイはいつ自分も工場にやらされるのか心配でたまりません。ノイはおばあちゃんのように絵を描いてお金を得たいと思っているのです。
 どこの世界でも、現金収入が必要。そのために過酷な労働は、大人よりも子どもを求めているのかもしれません。それでも、つらいことばかりでなく、生活の楽しみも描かれています。透明感ある筆致は、きびしい現実とはいえ、生きていく力強さもあわせて浮かび上がらせ、読後感は重たいだけではありません。

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コメント

ナウシカさん

 『シルクの花』、主人公の少女がきれいな絵を描くところ、とても好きです。お姉さんが、いっしょうけんめい働いているところのショックを受けるのですが、働いている本人はもうそれが日常となり、自分が家族を支えるという自負もうまれてくる、そのせつなさと強さが印象に残りました。

 代田さんの翻訳はもちろんのこと、あとがきの文章もいいですよね。内容のフォローもきちんとされていて、うんうんと共感します。

私も『シルクの花』、先日読み終えたところです。

ものすごーく良かったです。

お姉ちゃんの作るラジオは、市場でも売られていたけれど、先進国にもたくさん輸出されているのかな?

先進国の繁栄が、タイなどの発展途上国の暮らしを圧迫していると思うと申し訳なく思います。

よく考えると、とても厳しい現実なのに、子どもたちがしっかりと受け止めている姿に感動しました。

東北も梅雨入りしましたが、今日は薄曇り。晴れ間もときどきみえます。天気がいいと子どもたちもプール気持ちよかったーと帰ってくるし、洗濯物は数時間で乾くし気持ちがいいです。

まあ、雨もまた楽し、のこともありますよね。

ほんと。梅雨やからうっとうしい空は仕方ないんだけど・・・
晴れた日は ほがらかに、鼻歌うたいながら洗濯干し♪
そういえば「ほがらか」ということば、久しぶりにであった気がします。

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