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2008.06.04

バス本

風花

 高速バスにゆられながら熟読。不思議なことに、この2日間で人と話したキーワードは夫婦、家族が多かった。この本がスタートだったようで、おもしろい共時性。
 『風花』は『真鶴』でステージのあがった感ある川上弘美さんの新作。夫婦小説です。今月の「すばる」で、江國香織さんの夫婦小説対談をされています。長く暮らす夫婦という、家族の最小単位。日常も非日常もひっくるめて、関係をもちつづけることについて読ませてもらいました。

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コメント

そうです、のゆりちゃんと卓ちゃん。川上さんなので、もっと浮遊感ある夫婦話かと想像したのですが、地に足のついた感の夫婦話でした。ここしばらく、夫婦がキーワード話を聞いていることが多く、ついつい考えてしまいます。小説にもどると、このラストはよかった。

話は飛びますが、「すばる」の雑誌で、金原ひとみさんが、今度はいままで書こうとしなかった家族小説を書いてみたいということを言われていて、どんな話を書かれるか楽しみだなあと思っています。

のゆりと卓ちゃんの物語ですね。とくに展開がドラマチックというわけじゃないのに、隔月連載中は続きが待ち遠しかったです。一冊にまとまったあとはまだ読んでいないので、そのうち読まなきゃ……

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