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2008年7月

2008.07.31

お楽しみ

 今日届いたのは「図書」と「ちくま」。「図書」はアーサー・ビナードさんの詩の連載が終わってからは楽しみにしている特別の記事はなく、新刊チェックを、まず。7月18日に柳田国男『伝説』が創刊70年記念復刊されていることを知る。8月19日に重版再開する1冊に『春夫詩抄』(佐藤春夫)。8月27日には、まんなかの子どもが待ちに待っている『きつねのフォスとうさぎのハース』が出るぞ。10月には「てのひらむかしばなし」第2集、全10冊が。さて、どんなお話が入っているのかな。9月の新刊では、リンドグレーンの作品集23として『カイサとおばあちゃん』(石井登志子訳 9月26日刊行)、おお! ジョン・ボインの『縞模様のパジャマの少年』は9月17日刊行。岩波文庫からは『フランク・オコナー短篇集』(阿部公彦訳)が9月に。これもよさそう。

 「ちくま」のお楽しみは「ピスタチオ」(梨木香歩)。マースのその後が気にかかる。

2008.07.30

Man Booker 2008 longlist

The Man Booker Prizes 公式サイト[Link]

The White TigerGirl in a Blue Dress The Secret Scripture From A to X: Some Letters Recuperated by John BergerThe Lost Dog: A Novel Sea of Poppies The Clothes on Their BacksA Case of Exploding Mangoes The Northern Clemency Netherland The Enchantress of Florence Child 44 A Fraction of the Whole

 昨夜から一頭が繭をつくりはじめ、今日の夕方でほぼ中の幼虫が見えなくなりました。きれいな仕事です。

Mosaic6835214

2008.07.29

まゆとハサミムシ

いのちのカプセルまゆ (ふしぎいっぱい写真絵本 12) ハサミムシのおやこ (ふしぎいっぱい写真絵本 (11))

 カイコを毎日みているので『まゆ』にもぐんと親近感。子どもたちも、写真でみる、さまざまな形のまゆに「へぇ!」「すごーい!」と集中してみています。特にヤママユガのまゆは、ちょうど地元の新聞で話題になっていたこともあり、「今日の新聞に載っていたヤママユガだ」と、より近しく感じたようです。ふさふさとしたガはひじょうに美しく、まゆから出てくる幼虫も愛らしいといいたいところですが、ガと幼虫はなかなかに迫力があり、単純に喜べなかったのですけれど。

 『ハサムムシのおやこ』は、たまごがきいろでつやつや。これは文句なしに美しい。ちびちゃんは「おいしそうなたまご!」と言ってました。しかし、その後のハサミムシのおかあさんとこどもの関係に、「え! なんで!」とびっくりしたちびちゃん。命の連鎖を、小さな虫の大きな写真から深く強く感じました。

2008.07.28

嫉妬

赤めだか

書き抜き (p.116)

突然談志(イエモト)が、
「お前に嫉妬とは何かを教えてやる」 と云った。
「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。本来なら相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬している方が楽だからな。芸人なんぞそういう輩の固まりみたいなもんだ。だがそんなことで状況は何も変わらない。よく覚えとけ。現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせないやつを俺の基準で馬鹿と云う」

ごはん

 夕ご飯はメインに蒸し鶏。それをつくった時の汁で夕顔と紫玉葱をオルチョ炒めたものを具にしてスープに。ナンプラー、塩こしょうで味付けしただけで、滋味深い味になりました。暑い時にじっくり味わえてうれしい。昨日、とても久しぶりに「クロワッサン」を購入。付録についてきた、100字レシピから、なすのレンジ蒸しに豆板醤をぴりっときかせたソースをかけていただく。きゅうりの浅漬け、じゃことにんにく入り。五分つきごはん。

 子どもたちの小学校宿題である、食事記録(11項目の栄養別に)のために、つくっては記録。ちびちゃんにもわかるように、項目に番号をつけて、一日それらをどのくらいつくかを残していく作業。11項目で、なかなか達成できないのが、くだもの。お弁当だといれるのだけど、ふだんの中であまり食べないので、意識するようになりました。

クロワッサン 2008年 8/10号 [雑誌]

2008.07.27

想像の泉

アンドルー・ラング世界童話集  第5巻  ももいろの童話集

 東京創元社のラングの童話集も、5巻目になりました。毎回すばらしい表紙です。本書の「ももいろ」も、とてもとても美しい!
 「小さな妖精と食料品屋」(出展 ハンス・アンデルセンのドイツ語翻訳 杉田七重訳)の挿絵がそれです。学生が住んでいたのは、家の屋根裏部屋でした。1階では食料品屋が営まれ、小さな妖精ゴブリンは欲しいものがもらえるこの食料品屋を自分の場所と決めていました。ひょんなことから、ゴブリンは興味をもっていなかった屋根裏部屋をのぞくことになりました。そこで見えた光景が、この表紙です。学生が読んでいるのは詩集。そのページからどんな美しいものが、ゴブリンの目に見えたのでしょう。たとえ、ぼろぼろな本でも、そこにつづられた文字からは、美しい光景をたちのぼらせます。ああ、素敵と、本書の冒頭におさめられているこのお話を数回繰り返して読みました。

 アンデルセンのこの話――福音館文庫になった『人魚姫』にもおさめられており、その話は読んではいるのですが、今回読んだほど心に響いてきていませんでした。こちらの『人魚姫』の表紙も「人魚姫」ではなく、「ももいろ」と同じく「食料品屋の小人」です。画家は国際アンデルセン賞画家賞を受賞しているイブ・スパング・オルセン。この話でのこの場面、絵にせずにはいられない魅力があるのでしょう。

2008.07.26

気になる新刊

                                                                                                                       

2008.07.25

あまがえる、かえる

                                               
あまがえるさん、なぜなくの?
      韓国のむかしばなし
かえるくんのたからさがし

 この季節、家のまわりはアマガエルだらけです。そこに届いた新刊絵本『あまがえるさん、なぜなくの?』(キム ヘウォン文/シム ウンスク絵/池上 理恵・チェ ウンジョン共訳  さ・え・ら書房)。韓国のむかしばなしを元にしたもので、巻末には翻訳者のあとがきで、この絵本のなりたちを語られています。 天の邪鬼のあまがえるが、いわれたことに対していつも反対のことばかりしていたので、とうとう……。このあまがえる、人間の子どもにいそうな感じ。おおらかな、ちょっと子どもの絵に通じるところがあるように思えます。
 ちびちゃんは、ひとめみて「わぁ、じょうずな絵! わたしもこんな絵を描きたいなあ」 と表紙のあまがえるさんにひとめぼれ。まんなかの子は絵本だと最初思わずに、このちびちゃんが描いたのかと思ったと言ってました。
 【少年韓国日報優秀賞(2005年)】【韓国出版文化大賞(2006年)】受賞作

 同じかえるの絵本を読んでと次にちびちゃんが持ってきたのが、ベルジュイスのかえるくんシリーズ。『かえるくんはたからさがし』。久しぶりの再読です。ひとつの絵本からつながって読んでいくのは楽しい。いいものを見つけようとがんばるかえるくん。でも、それがなかなかうまくいかないのですが、いつものねずみくんが登場して安心の展開です。おもしろかった。

2008.07.24

ばて気味

 ちびちゃんが小学生になり、夏休みは去年よりいそがしい。夏休み課題が去年より増えているので、高学年がひとり卒業しても、低学年も課題量はさほど変わらず。勉強という面でも、生活の面でもそう。歯磨き記録あり、今週からは食事栄養記録もありで、自分でなにをつくったか忘れないよう、冷蔵庫にホワイトボードをつけて記録している。ちびちゃんだけ、生活チャレンジというのがあり、「たまごをじょうずにわる」「おとなのかたもみをする」「よぞらのほしをかぞくとみる」など10項目をクリア(?)しなくてはいけない。たまごの割り方も教えるとなると、自分の動作をふりかえることになり、そうかこうして割っていたのかと自分でもへぇと思う。ちびちゃん、じょうずになりました。
 ラジオ体操は明日まで。来週から部活と学校プールがはじまり、中学校の学年行事も入っている。柔道の合宿もあるし、あと何かな。カイコはどんどん成長していま5令くらいなのだけど、一番夢中になっているのは私かも。あの無心にしゃりしゃり食べるところはいつまで見ても飽きません。本当に飼いやすく「カイコは昆虫の家畜である」に、なるほどなあ。

 ゴダードの『還らざる日々』(上)を読んでいる。ページを繰るごとにおもしろくなっているのに、雑事が頻繁に入り、なかなかじっくり読めない。読みたい、読みたい。続きを知りたい。

還らざる日々 上 (講談社文庫 こ 51-12)
ロバート・ゴダード
講談社
売り上げランキング: 3515

2008.07.23

夏、夏、夏

 毎日暑い。
 昨日から夕方はドンピシャリ!と雷がなり、夕立がふる。今日はスコール。滝のように降りまくり、市内のメイン通りでは、水がはけずにかなりたまっていたらしい。そんな中、友人家族とお出かけ。長蛇の列の中、スコールのひどさに、見知らぬ人と「ひどい雨! 早く中にいれてほしい!」と怒りの共有をしながら、開場を待つ。いやあ、それにしてもすごい。

 子ども部屋にしている2階の窓を閉めるのを確認しなかった私が悪く、頼んだ子どもは案の定(?)失念し、部屋はひどいことになっていたらしい。らしいというのは、一足早く帰宅したつれあいが、拭いて、ぬれたものは干してくれたから、感謝。

 購入した『ハローサマー、グッドバイ』(マイクル・コーニイ 山岸真訳 河出文庫)と、『戦争絶滅へ、人間復活へ』(むのたけじ 聞き手 黒岩比佐子 岩波新書)が届く。

2008.07.22

雑誌いろいろ読みたい

 前の号を読みきれていないけれど、次の号がでると欲しくなる。「モンキービジネス」も「真夜中」も、もう2号なのですね。

2008.07.21

雑誌デビュー作品

 復刊ドットコムblog、ディレクターのともおさんの書かれた記事[「西の魔女」は死んだり、生き返ったり、映画化されたり Link]の触発されて、雑誌「飛ぶ教室」で梨木さんのデビュー作品を読み返してみました。そうか、これがデビュー作品だったのですね。

 現在は復刊して定期刊行されている「飛ぶ教室」が何度か版元を変えながら続けていた頃の「飛ぶ教室」です。梨木さんのデビュー作品は、1993年48号(秋号)に掲載されました。ちなみに楡出版から刊行されていたこの当時の「飛ぶ教室」は50号から光村図書に発行が移り、そこで2冊だした52号のあと、創作特集FINALを出して休刊となっています。

 この48号での執筆者紹介では、梨木さんの肩書きは「児童文学作家志望」。次の49号冬号では「児童文学作家。著書「西の魔女が死んだ」(近刊)」となっています。

 外側の事ばかり書きました。本題に。デビュー作タイトルは「信じるものは」。48号唯一の創作作品でした。ともおさんが復刊ドットコムblogで書かれているように、これは『西の魔女が死んだ』のスピンオフ短編。まいの友人ショウコをめぐるユーモア短編です。「私」はショウコが大嫌いで、どうにもこうにも肌があわない、と思っている少女が語っているお話です。どうして、ショウコが嫌いなのか、延々とそれが書かれているだけで、後半にわかるその本当(?)の嫌いな理由が秀逸。すごく久しぶりに再読しましたが、最初に読んだ時に大笑いしたことを思い出しました。そう、梨木さんのユーモア小説ってすごくいいんです。

 ではここで、「飛ぶ教室」での梨木さん掲載作品のおさらい。

1994年49号(冬号)
○「特集 過去へのまなざし 欧米編」において
ボストンをいま読んでみると ルーシー・ボストン
 梨木さんが、児童書を書く上で師事したベティ・W・ボーエンという作家とふたりきで生活をおくっていた時に、ルーシー・ボストンと文通する機会を得た。この文章は、梨木さんがルーシー・ボストンに宛てた最後のファンレターです。

1994年50号(春号) この号から光村図書に版元が移る。
夏の朝(創作)橋本淳子 絵 

 6歳の誕生日を迎えた夏っちゃんは、おかあさんからプレゼントは何がいいと聞かれ「きゅうこん」と答える。自分の殻にとじこもって遊ぶように見える夏っちゃんを、おかあさんは常日頃から心配しているのだが、今回の誕生日というのに地味な球根というリクエストに少しがっかりするものの、気持ちをきりかえるのが上手なので、にっこりとそれにこたえた。夏っちゃんは、おかあさんの心配とは裏腹に自分の世界でしあわせだった。大事な友だちもできた。でもそのお友だちをめぐり……。

 これはリアルタイムに読んでいた作品なのですが、子どもを育てているいま、夏っちゃんの繊細さとともに、おかあさんに心の機微に泣けてしまいました。私もこんなおかあさんになりたい。

 ちなみにこの号では、今江祥智さんが「「癒す」ということ」という評論で、梨木さんのことを「三十五年ばかり前から子供の本の世界にとびこんで以来の手綱い書き手と出会った気がしている」と書かれています。

1994年51号(夏号)
プライドチキンの長い助走(創作)おぼまこと 絵

 14歳の少年のモノローグ。自分をよく見せたいとするプライドから解放されている「僕」がどれだけ軽々と生きているかを長々とごもっともに書き連ねていき……。

 これはリアルタイムに読んだ時は大笑いした作品です。今回読み返してもやっぱり笑えます。『からくりからくさ』を読むまで、私のベストはこの「プライドチキンの長い助走」だったかも。  

1994年52号(秋号)
○特集「今江祥智の昨日・今日・明日」において
今江祥智論「狭間」を読む
吹雪の夜ウィリアム・フォースが屋敷奉公を決意するに至った話(創作)

 前者は「大きな魚の食べっぷり」と「マイ・ディア・シンサク」の2作品を通じて「狭間」の主題をどう展開してかについて論じています。後者は創作で、1号の中で2つ作品が掲載されているわけです。この掲載作品は「構想二千枚の長編の冒頭にあたるもの」となっていて、ほんとうに冒頭なのであらすじはあえて書かないことにしておきます。

創作特集1995 「飛ぶ教室」FINAL
月のふたご(創作)北見隆 絵

 ふたごのように育てられた加奈と道子のお話。短編なので、あらすじが本筋に直結してしまう。まっすぐではないけれど、ななめな気分で笑いたくなります。

2008.07.20

The Southwark Book Award

 『読書教育』を読了以来、いや、その前からではありますが、子どもたちが選ぶ賞に注目しています。

 The Southwark Book Awardの受賞作はこちら。去年に設立されたできたてホヤホヤの賞です。
 公式サイトはこちら[Link]

■Winner

The London Eye Mystery
The London Eye Mystery
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Siobhan Dowd
Corgi Yearling Books
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■Shortlist

2008.07.19

防水カメラ

07202_3 3月下旬にカメラを買いました。予算は4万円に設定。デジタル一眼レフも欲しいと思ったりもしたのですが、予算的にはムリ。春の卒業、入学シーズンに間に合わせたかったこともあり、一年に一回、全天候型のプール施設に遊びに行く時用の防水も欲しかったこともあり、オリンパスの「μ1030SW」にしたのです。

 夏休み初日の家族旅行でさっそく防水カメラとして初めて使用。防水だと頭でわかっていても、なかなか水につける勇気がでなかったのですが、まあ、一度つければあとはすっかり防水モード。便利便利です。

 たっぷり水の中ですごした1泊2日。バイキングでおなかを満たし、食べたあとはプールプール。今回はいつも遊んでいる流れるプールが夕方5時で終了しており、到着した5時半にはもう使えなくて最初はがっかりしたのですが、深いプールのすいているところで、家族ビーチボール遊びができたのが、ことのほか楽しかった。上の子も「ビーチボール、おもしろかった」と満足。閉まる10時までたっぷり遊び、次の日も7時に朝食をとり、8時からプール。夕方6時半くらいまで、スライダー3種類も何度も乗り、最後に温泉に入って帰宅の途につきました。夏休みの幕開け家族旅行、私もビーチボール遊びが楽しかったなあ。

 

2008.07.18

400本の芯がなしえたこと

まっくら、奇妙にしずか
アイナール トゥルコウスキィ
河出書房新社
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 これからじっくり読みますが、すごい迫力。
 絵本ですが、絵は大人も子供も楽しめると思いますが、ストーリーは大人向け。

 ブラティスラヴァ世界絵本原画展2007年グランプリ受賞作。
 日本での巡回展でも特別展示されるようです。

 この絵本を作成するのに使われたのは、たった1本のシャープペンシル。
 3年間かけて、400本の芯をつかって描かれた世界をこれから読みます。

(追記)

 子どもと一緒に読みました。絵の迫力に「すげー!」と子どもたち。ちびちゃんは途中で「なんかこわい」と離れていきましたが、上2人はじっくり見入ってました。この絵はシャープペンシルだけで描いているんだよと教えると、「ぼくたちの使っているようなの?」「おなじのじゃないかもしれないけど、似たようなものだと思う」という会話を交わすと、まんなかの子は夏休みの一行日記に「400本のしんをつかってかいたえほんをよんでもらいました。すごかったです。」と書いたそう。

 

2008.07.17

 夏休みが始まるからというわけではないのですが、カブトムシ、クワガタ、そして蚕をいただきました。桑の葉をしゃりしゃりしゃりと静かに黙々と食べている姿をじっと見ていると、こちらまでしーんと静かな気持ちになって、見入ってます。無事育ってくれるだろうか。

 ということで、ずいぶん前からもっているこの蚕本をとりだして拾い読みしてます。蚕は飼いやすいらしく、この近くに桑の葉もあるみたいなので、成長を楽しみに。無事、原稿読みも終わったことですし。ほっ。


カイコ―まゆからまゆまで (科学のアルバム)
岸田 功
あかね書房
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2008.07.16

ついつい

0716 追加の原稿読みが入り、読まなくてはいけない。読もうと思っていた本も少しおやすみ。けれど、けれど、ついつい画像加工にはまってしまい、休憩と称して(逃避ともいう)、ついつい遊んでしまった。右の切手フレームや下の木にはりついているアマガエルのポラロイドがそれ。
 遊んだサイトはこちら[Link]。
 フェイクでいろいろつくれてしまうのです。ポロライドもあれば、こういう切手(アメリカとカナダの2種類もあり)、パズルもつくれれば、雑誌表紙まであって存分に楽しめます。

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 ジャイブ文庫『セカンドウィンドI』がすごくおもしろかったこととか、このスピンオフ短編の『Field, Wind』に入ってるのもすごくよかったとか書いたものが、消えてしまって書き直そうと思ってもいたのに。クレヨンハウスから出た新しい絵本シリーズ、リゼッテの絵本がとってもキュートで書かなくちゃと思っているのに。『ボルヘスと不死のオランウータン』(L.F.ヴェリッシモ 栗原百代訳/扶桑社文庫)もおもしろかったし、ゴダードの新刊『還らざる日々』(講談社文庫)が越前敏弥さんの訳で読めるなんて!とついつい読み始めてしまったり。
 そんなこんなしているけれど、まずは目の前の原稿読みを明日中に終わらせ、これらの本について書くぞ。

2008.07.15

トイカメラ風

 livedoorのpicsにトイカメラ風に加工できるものがβ版で公開。ちょっと遊んでみました。

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気になる新刊

                                                                                                                                                    

2008.07.14

ごはん

 昨日はお刺身にもどうぞとあった新鮮ないかを買ってきて、シーフードカレーをつれあいがつくってくれた。イカ以外のものは、冷凍のシーフードミックスもいれ、庭でとれて少しのししとうも。コクのあるおいしいカレー。六穀入り五分つきごはんでたっぷり食べました。(追記)このいかは塩からにもなりました。もちろん、つれあい作。つれあいがこれをつくっている間、私は横で甘酢しょうがをつくっていたのです。

 今日は、メンチカツ、水菜とトマトを添えて。ポテトサラダ(紫玉葱ときゅうりたっぷり)、焼きなすをめんつゆにひたして冷やしたものにおかか+おろし生姜、ブロッコリーと大根のおみそ汁。六穀入り五分つきごはん、自家製甘酢しょうが。
 焼きなすはと自家製甘酢しょうがはアバウトミーの知人から教えてもらいました。彼女のつくる料理もどれもおいしそうで、ときどきこうしてレシピを教わっています。サンキュ!

2008.07.13

ぼちぼち

0713 昨日は午前中雨、午後はからりと晴れ。子どもたちは、1か月に一度の山遊び、川遊び。雨の時は雨よけのシートの下で工作遊びをし、午後は池で釣りなどをして楽しんだそう。
 『トム・ソーヤーからの贈りもの』のような遊びが展開されている。土曜日の過ごし方をつくろうと大人たちが考えたこの広場も、7年め。定着した週休二日で、学校行事などが土曜日に催され、出られない時もあるのだが、子どもたちはとても楽しんでいる。

 今日も引き続き晴れ。それなのに、持病の顔面神経痛がちらりとではじめ、気持ちをまぎらせながら過ごす。庭で読書。『ラブ スターガール』読了。ベストセラーになったスピネッリの『スターガール』の続編。あまりに雰囲気が変わっていて、最初はへぇ?と思ったけれど、読み進めていくのは楽しかった。学校以外のゆたかな場所で人間関係をいとなんでいく様子は、大人にも共感できるところが多々あった。

トム・ソーヤーからの贈りもの 2 (2)  ラブ、スター・ガール

2008.07.12

原書メモ

2008.07.11

5月6月の新刊から

                                                                                          

2008.07.10

ごはん

07102 夏野菜のおいしい季節。先日はオルチョで野菜を炒め煮して最後に酢をかけるカポナータをつくりました。おいしかった。残りはお昼のパスタソースにし、たっぷりつくったのですが、2日でぺろり。この日のスープはあさりのチャウダー、麦茶、五分つきごはん。
 次の日は、薬味たっぷりの焼きなす、小籠包、しめじのおみそ汁、甘酢しょうが、五分六穀入りごはん。
 そして今日。ひさしぶりに餃子をつくりました。家でつくると、たくさん食べられるので、みな満腹になるまでぱくぱく食していました。ほかには、ごぼうと豚肉の炊き込みごはん、ほうれん草のおひたし、しらすがけ、大根と油あげのおみそ汁。

 読了本は「子どもの本だより」[メールマガジンLink]でご紹介した『キルディー小屋のアライグマ』(ラザフォード・モンゴメリ作/松永ふみ子訳/バーバラ・クーニー画/福音館書店)。

文庫版 キルディー小屋のアライグマ (福音館文庫)

ブランフォード・ボウズ賞2008

 こちらも英国の賞ですが、ブランフォード・ボウズ賞[公式サイトLink]が発表されました。有望な新人作家の作品とその編集者に与えられるもの。翻訳家のさくまゆみこさんも、ご自身のサイトで担当編集者の名前を記されていますし、ポプラ社の本にも担当編集者が明記されていますね。ほかにも少しずつ増えているような気がします。好きな作家、翻訳家だけでなく、この人!と思う編集者のつくった本を読むのも選択肢のひとつになっています。

 ちなみに、今年のWinner作品編集者であるDaivd Fickling は昨年度もWinnerの編集者として受賞しています。

■Winner
Before I Die by Jenny Downham
edited by David Fickling
pub. David Fickling Books
Before I Die

□Highly Commended
Finding Violet Park by Jenny Valentine
edited by Stella Paskins
pub. HarperCollins
Finding Violet Park

■Shortlistにあがった他の本や上記本の別版、昨年度の受賞作 A SWIFT, PURE CRY by Siobhan Dowd (Branford Boase Award 2007)

2008.07.09

未知の土地

白いキリンを追って

 ペーパーバックになっている児童書を子どもたちが投票して選ぶ"Primary schools book award 2008"(英国)を受賞した作品。邦訳は昨年11月、あすなろ書房より、さくまゆみこさん訳。[賞Link]

 両親を火事で亡くし、アフリカにいる祖母のもとへ行く少女。祖母はちっとも少女の気持ちに斟酌せず、どちらかというと冷たいほどなのだが、どうやらそれには謎があるらしい。ハラハラしながら読み進めていくストーリー。

 うーん、おもしろい。エヴァ・イボットソンの『夢の彼方への旅』(偕成社)もそうだったけれど、『夢の彼方への旅』はアマゾンの、『白いキリンを追って』はアフリカの魅力がとてもうまいぐあいに物語になじんでいるのだ。見知らぬところへの興味、好奇心、しかしそういう場に行かねばならない厳しい事情。どちらの作品も物語の醍醐味がつまっています。

夢の彼方への旅

2008.07.08

気になる原書

(メモ)
すっとぼけたようなイラストを絵本でみてみたい。
"Giant Meatball" 作者サイト[Link]

(追記)

NY Times に"Waves"のイラスト一部が見られます[記事Link]

2008.07.07

読書

 『読書教育』読了。高校生ゴンクール賞のなりたちの他、フランスにおけるユニークな文学賞がいくつか紹介されている。最近邦訳されている本に「高校生ゴンクール賞受賞作」という文字をみるようになり、『マグヌス』を読んだ時に、これを高校生が選んだのかと正直びっくりした。すらすら読めるようなエンタメ作品ではなく、戦争を熱かった骨太の物語。腰をすえて読む内容だ。この賞はどのような過程でつくられたのだろうかと興味をもっていたところ、『マグヌス』の訳者である辻由美さんによる本書が刊行された。

 候補作は、本家のゴンクール賞候補作品から高校生が独自に受賞作を選ぶもので、特徴は、「教育省という公的機関とフナック書店という私企業とのパートーナーシップで成り立っている」こと。参加校を募り、全国に分散された高校が選ばれる。次にフナック書店が本家ゴンクール賞候補作の第一次選考作品を参加校に無料で提供する。候補作品数は決まっておらず、その年によって若干変動はあるものの、おおむね12作から15作くらい。とはいえ、長編は1作品というカウントでもかなりのボリューム。参加校の高校生がまず不安に思うことのひとつが「読めるのだろうか」ということらしい。
「高校生を読書にいざなう」「読むことの喜びを発見させる」という目的のために、書店と教育省が時にぶつかりながらもこの賞をだいじに育み、2007年に20回を数えた。

 他にも老いをテーマにした「クロノス賞」、町の書店がたちあげた「アンコリュプティブル賞」というおもしろい文学賞についても書かれ、「読書アクション」や「プレス週間」のような読書教育を紹介していて興味が尽きない。

読書教育―フランスの活気ある現場から

2008.07.06

ひたすらあつい

 日曜日の授業参観。午前中いっぱい学校に行き、お昼にもどり、午後はPTAの奉仕作業。あつくてあつくて蒸し風呂の中で作業をしているようで、顔まっかにして帰宅した。シャワーをあびて、黒ビールを買って、夕食は生活クラブの1年1度のお楽しみのカニとスーパーで買ったかつおの薬味たっぷり。きゅうりとキャベツの浅漬け。

 近くのコンビニでは置かなくなった黒ビールを、ゆっくり飲む。日曜日のお楽しみである新聞の書評欄をじっくり読みながら。それでもって今日はおしまい。

2008.07.05

ちょこちょこよむ

考える人 2008年 08月号 [雑誌]

 あつくてあつくてあつい一日。夕方になり、風がすこし涼しくなる。もあんとした熱気が常に肌にぺったりはりついていた一日。

 期末テストの終わった子どもの間違い検証につきあってみる。音楽、保健体育、家庭科、社会の地理。家庭科の調理実習や食事摂取基準について教科書をみていると、この時のことは大人になってもずいぶん役に立つことなのだなあと、子どものまちがい答案をみていると、腹立たしいけれど、内容を知るのは楽しい作業だった。ただ、当時の私もさほど将来に役立つとは思わなかったと同じく、当人はただの暗記項目のひとつのようなのだけれど。

 つきあいながら、「考える人」の最新号をちょこちょこ読む。特集は自伝、評伝、日記を読もうというものなのだけど、特集以外の記事をば読む。たまたま、「ちくま」に5月号から連載がはじまっている梨木さんの「ピスタチオ」を朝から読んでいたこともあり、梨木さんの「渡りの足跡」をまず読む。『ぐるりのこと』についての胸の痛くなるようなできごとを知り、ラストのたたまれかたにほっとする。前号から続いている鶴見さんと高野文子さんの対談もおもしろい。もっと続けばいいのにと思ったのに、今号で区切りがついていた、残念。記事本文はまだ読んでいないけれど、新連載の「日本のすごい味」では、鮒ずしがとりあげられ、日置武晴さんのいつもながらの食べ物写真にくぎづけになる。湯気とともに熱い湯がそそがれている「鮒寿し茶漬け」の写真がいちばんすき。
 あと、まったく特集とも本体ともリンクしていないけれど、毎号冒頭にのっている、読み物的ユニクロの広告もついつい熟読してしまうのだった。

2008.07.04

おそばとおしゃべり

0704 オルチョの減りが早くなり、帰国したアサクラさんより購入。これでまた、たっぷり使える、うれしいな。
 おしゃべりしながら、一緒におそばを。そば粉10割のおそばは、すっごくおいしかった。野菜天ぷら、まいたけもかぼちゃも、どれもこれもおいしい。藻塩で食べたのだけれど、充実のお昼でした。るるん。

 夕食はあさりの玄米リゾット。オルチョでつぶしたにんにくをじっくり炒めて、玉葱、ズッキーニー、ベーコンを炒めて、あさりを投入。あさりが開くのを待つ間に、昨日の玄米を水でかるくあらって水気をきって、5分弱ほど煮込みます。リゾットはお米を炒めてという先入観をなくして、お米をゆでたり、冷ごはんを洗ってつかったりすれば、手軽にリゾットが味わえることを、オルチョ講習会で知ったのでした。

2008.07.03

ぽつぽつと

0703 今日のごはんは、ひじきとにんじん寿司。ズッキーニ、玉葱、人参、ウィンナーのスープ。ポテトサラダ。コンビーフがあればコンビーフポテトサラダにしたかったのだけれど、高くてなかなか変えないコンビーフ。なので、今回はつれあいがつくった焼き豚をきざんでいれてみました。これも美味。スープは最初はズッキーニのおみそ汁にしようと思っていたのですが、もっと野菜をいれたくなり、結果的には味噌をとかずにスープに。おみそ汁のため昆布とかつおぶしでとった出汁プラス野菜のうまみとウィンナーでいい味になりました。

 「yomyom」はどれも読み切りなので、ぱらっと読めて気分転換にもなり、とっても読みやすい。川上弘美さんの「ゆるく巻くかたつむりの殻」、とてもよかった。
 水村美苗さんの「言語の本質と「みなしごもの」」でとりあげている本がひじょうになつかしい児童文学ばかりでひきこまれる。そのあとに読んだ森絵都さんの『ラン』もみなしごもの。ささやかな共時性を感じつつ読了。理論社から出たので、てっきりYAだと思ったのですが、これは一般書だろうなあ。主人公は22歳の女性で、スポーツものかと思いきやそういうのでもなく。既視感のあるラストの展開なのだけど、じーんとくるものはあり。ふむ。

 『チェーホフ・ユモレスカ 傑作短編集I』(松下裕訳/新潮文庫)と、『近代日本文学案内』(戸川信介/岩波文庫)を、『赤毛のアン』の新装版とともに購入。ユモレスカを1つ読み、『近代日本文学案内』をすこーしだけゆっくり読む。

 芥川賞、直木賞候補作発表。今回はどなたかな。

2008.07.02

ご飯

07023 スーパーでなるべく地元の野菜を買うようにしています。今日は大根のいいのがあったのですけれど、キャベツのまるまるさに惹かれてこちらを。新しょうがは地元のものではないけれど、明日、甘酢につけようと思ってもとめました。小松菜が青々としていたので、それとカリフラワー。キャベツは明日つかうことにして、小松菜はゆがいて、おみそ汁に。具はほかにまいたけを。
 玄米に黒米をまぜて炊いたごはんに、くずした豆腐を。すっかり高山さんのくずし豆腐丼のリピーターになってます。しらすをたっぷりのせて。
 カリフラワーは塩たっぷりの熱湯でゆでて、シーザードレッシング。
 あじのたたきに薬味たっぷり。

 いろんなものが値上がりしているけれど、地元の野菜を中心においしいご飯をつくろうっと。

2008.07.01

大きくなるタラの木

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