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今月、私は2回出かけたのですが、その都度、ちびちゃんは、手紙を書いてくれました。上京した時は、早朝出かけるので、夜のうちに書いてカバンを置いてある床にセロハンテープでとめてありました。今回はみんなでお昼ごはんをたべてから私が出かけたこともあり、帰ってきた夜、パソコン机にテープでとめてありました。手紙はおりたたんであり、テープをとめてあるところに、「ひらいてね」とか「みて!」と一言あり。今回は「ひらいてね」でした。
おかあさん、ととっこれっしゃにのってよかったですね。
また、ちぃちゃんといこうね。
あと、あのかわ、みれましたか、
あと、とんねるのとき うえがひかったでしょ。
おかあさんへ
先月2人で出かけたところの同じ場所と知っているので、同じようにトロッコ列車に乗って行ったと思いこんでいるんです。駅で送迎もしているのですが、途中で乗り換えが、記憶ではタンボロッジへはトロッコ(ととっこれっしゃになってますが)で行くと思いこんでいるのかな。トロッコ列車はトンネルの中では、簡易プラネタリウムの天井になるので、そのピカピカもいっしょに思い出したようです。列車からみえる川も、夏休みの絵日記で描いたので記憶に残っているようです。写真はちびちゃんと旅行した時の車窓と、プラネタリウムの天井。
先月ちびちゃんと出かけたタンボ・ロッジ。今回はワタクシひとりで、ベジタリアン教室に行ってきました。送り出したくれたつれあいに感謝!
講師は「ワッハッハ・ベジタリアン教室」[Link]を主催されている木澤チアキさん。
メニューは
・しいたけの揚げ物 あわび風
それはそれは立派どんこしいたけです。これを水で戻し、その戻し汁と適量の醤油で煮たものを、片栗粉をまぶして揚げます。(油は平出の油です。)
・レンコンボールのカボチャのケチャップ添え
レンコン、人参をすりおろし、もどしたあらめをあえて、米粉と塩をいれて味をととのえ、油で揚げます。色合いがとってもきれい!
・牛蒡のしぐれ煮
つくるのにもっとも時間がかかったのは、この料理でしょうか。牛蒡、人参はささがき、玉葱を真ん中半分に切ったものをスライスして、ごま油でじっくりじっくり炒め、味噌を混ぜます。
・豆腐と豆乳の卵風蒸し物
材料をミキサーに入れて蒸し、葛餡をかけます。色はターメリックで。ほんとうに卵のようです。
・あらめと舞茸のきんぴら
材料をごま油で炒め、醤油で味付け。しっかりした味付けです。
・季節の野菜とひえのスープ
すべての野菜を同じ大きさに切り、ごま油でじっくり炒め、昆布だしをいれ、ひえをいれ、煮込み、最後に葛粉をいれます。
・野菜の人参ペースト和え
さつまいもとインゲンのゆでたものを同じ大きさに切り、塩で味をつけ、人参のペースト(ごま油・酢・塩)であえたもの。
・あずき入り玄米ごはん
(大事な追記)
・山栗モンブラン[参考Link](マクロビスイーツはタンボロッジ・料理長特製です)
右下写真がそれです。タンボロッジの庭にある山栗をモンブランに。参考リンクでは、枝豆クリームですが、この日は小豆クリームが入っていました。おまけに食用ほおづきと、竹炭のかりんぼう付きという豪華さ。食用ほおづきは初めて食べましたがとってもフルーティでおいしかったです!
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最初にマクロビオティックの歴史をまとめてお話してくださり、料理にかかりました。どの野菜も炒めるものはじっくり火をいれていきます。オルチョの講習にも通じるものがあり。どの料理もじわーっと体にしみいるおいしさ。満腹になりすぎるほどの量でした。これは講習用にたくさんの品目を教えてくださいましたが、ふだんの食生活では、このうちの数品を常備しておき、あとは、ごはんと汁物があれば充分のようです。
参加されたみなさん、すてきな方々で、美味しい料理の楽しいおしゃべり。寒い夜だったので、食後は薪ストーブの前から離れられなくなりました。
(追記)同じ写真が2枚入っていたので、薪ストーブの写真と差し替えて再アップしました。
移動の間に読んだ雑誌。山田詠美「学問」は長編の出だし、期待もてそう。おもしろかった。吉田修一の「奴ら」を読んでいて、うっかり乗り過ごしそうになる。一番のクライマックスに列車がつくのですもの。
この号では、田中和生氏による『さよなら渓谷』(吉田修一)の書評も掲載されていて、「二〇〇七年刊行の傑作『悪人』から、今年に入っても『静かな爆弾』と『さよなら渓谷』という研ぎすまされた長編をつづけて発表している吉田修一は、間違いなく現在日本語で制作するもっとも重要な小説家になりつつある」というのに、同感。
ほかに、都甲幸治氏の「生き延びるためのアメリカ文学」で紹介されていた、シャーマン・アクレシー『パートタイム・インディアンの完全に本当の日記』に興味をもつ。早く邦訳されないかな。
栃木の妹夫婦から、毎年この時期においしい葡萄が送られてくる。私もつれあいもあまり果物を子どもたちのように好んで食べないのだけれど、この葡萄はおいしくいただく。
そんな時に、RSSリーダーで読んでいるブログに、オリヴィエ・クザンのグロロ・ペティアンがおいしかたったというのを読み、検索してオンラインショップで購入。ワインにこだわりはまったくないので、こんな風な買い物は実ははじめて。そのブログに、ぶどうを食べたおいしさを思い出すという記述に惹かれてしまい、まあ、えいやっと。とてもお手頃な価格だったので、手が出たということもあり、微発砲のおいしいワインを飲んだこともない好奇心もあり。
注文して次の日には届く便利さよ。週末だったので、つれあいとさっそくいただく。ぶどうをおつまみに。いい香り、そしてとってもとってもおいしかった。
(ここから引用)去年の春、うちの娘たちは蚕を飼いました。わたしはまだとても体調が悪くて、何週間もなにもできず、蚕が繭をつくるのをじっと観察していたのです。それがとってもおもしろかったの。活発でいっしょうけんめいな蚕たちが、熱心にがまん強く繭をつくっていくようすには、ほんとうに感動しました。そうして「わたしも同じ仲間だわ」と思ったのです——仕事に対しては、わたしのほうがずっと手ぎわが悪いとしてもね。蚕たちと同じように、わたしもいつも、ひとつの目標にしんぼう強くむかっています。そこに真実があるという確信は、少しも持てないまま。人生はうつろいやすく、はかなく、あとにはなにも残らないと知っていますし、人生をまったくちがうふうにとらえる人たちがいることも、知っているからです。それでもなおそこを目ざすのは、蚕が繭をつくるのと同じように、なにかがわたしをそうさせるから。あわれな蚕は、たとえ完成させられなくても、繭をつくりはじめなくてはなりませんし、やはりせっせとはたらきます。そうしてその仕事をやりとげられなければ、羽化することはできず、報いられることなく死んでいきます。
いとしいハーニャ、どうかわたしたちが、それぞれに自分の繭を紡いでいくことができますように。「なぜ」とか「なんのために」などと、問うことなく。〈マリー・キュリーより姪ハンナ・シャライへ 一九一三年一月六日〉
(引用ここまで)『キュリー夫人伝』(エーヴ・キュリー/河野真理子訳/白水社)より
るるん♪ 大成功。
先日の宴会前後に食した豆カレーがおいしくて、アドバイスをいただきつくってみました。みじんぎりの玉葱と人参をオルチョでじっくり炒めます。挽肉も別に炒めて、トマトの水煮缶はあると思っていたのにないので、庭のミニトマトをつぶしていれ、豆は缶詰のものでも種類がなく、サラダ用のパックと家にあった豆もいれ、カレーフレークは2種類、他に別のルウもいれ、クミンもいれてみました。味をみながら、他のスパイスも少々。
六穀を五分づき米に混ぜて炊いたご飯にぴったりあいました。
子どもたちも、大満足!
つれあいは、途中から味見をしながらのつくりに参加し、できあがりにやはり満足。
おいしかったです。
1971年生まれのアイルランド作家。本作がジョン・ボイン[作者公式サイトLink]にとっては4作目で30か国以上で翻訳出版され、マーク・ハーマン監督により映画化[公式サイト]もされた。
点が染みになり、染みがかたまりになり、
かたまりは人影になり、人影は少年になった
ブルーノはベルリンで裕福に楽しく暮らしていた。親友3人がいて、家は探検できるほど広く、お姉さんはサイアクなものの、お父さんもお母さんも大好きで幸福な家族。しかし、ソートーさまをディナーのおよびした次の日から、生活に大きな変化がおきる。ブルーノは大好きな家を離れ、いままでと比べると狭い家にうつることになる。そこは、まわりに子どもはひとりも住んでいないところだった。いったいこれからどうやって毎日を過ごすのだろうとブルーノはがっかりする。
しかし、早く元の家に戻りたい、そう思っていた日々も、それがかなわないとなると、それなりに環境にかじんでいくブルーノ。ある日、楽しみを見つけるために探検をすることにした。目的は家からみえるフェンス。そこのむこう側にはどうも人がいっぱいいるように見える。
どんぴしゃり。ブルーノは探検で男の子を発見する。偶然にも同じ誕生日のシュムエルを――。
9歳のブルーノは、ベルリンでただ幸福に生きていた少年だった。裕福であることにも無自覚で、世の中のできごともまだよく理解していない。そのブルーノを主人公に、物語は淡々と語られる。歴史を知っている読み手にはまどろっこしく、はらはらするほどに。
フェンスごしの友情がどんな形を迎えるのか。ひたすらしずかに物語は進行していき、ラストには、もう声を失ってしまう。
訳者あとがきにも書かれてますが、歴史を知っているとこの設定はありえない。けれど、つよくリアルにせまってくる、ナチス、ヒトラー、アウシュビッツ収容所。作者は70年代生まれ。描いた収容所の世界に、このラストに、私はこれから本の表紙を見るたびにひやっとした気持ちを思い出す。
寝坊してゆっくりして、さてやろうかと思ったらネットは通信障害。どうやらこのご近所一帯でなんらかの障害が起きたらしく、ふつうの電話は通じるのだけど、IP電話やネットがだめ。復旧は夕方だった。1時から5時の間にくるというNTTさんを待っている係はつれあいになり、私とちびちゃんは、少し買い物に。酒屋さんでビールを買い、本屋さんで、ちびちゃんは欲しがっていた「ちゃお」ないのでがっかり。そのかわりに、写し紙ノートを購入。私は「クウネル」、「DIME」(付録目当て)、「海皇記」の37巻を。
帰宅して少ししたら、NTTさんがやってきて、「問題ないですよ」と。どうやら復旧したタイミングだったらしい。
ビールを飲みたいつれあいは、今日のマスト買い物へ。おいしい醤油をいただいたので、お刺身を買いに近くのスーパーへ。甘エビ、わらさ、やりいか、たこ。わらさはさくで。やりいかはつれあいが切りました。げそはおみそ汁に利用です。ひとり何切れかを細かく決めての夕ご飯。醤油おいしいー。刺身もうまい。今日も満腹の夕ご飯でした。
バーバラ・クーニーのこの絵本は10月を語っています。1年を通じて、家族でつくったものを売りに行く父親。ポケットにたっぷりはいったお金で家族にそれぞれお土産を買います。
そしてまた家族はお土産をも糧にして、次の年、同じように働きます。
あたりまえの労働、それに対する対価。家族のつながり、普遍的なふかい喜びが絵本に流れています。
ひさしぶりに読みました。ちびちゃんは気に入ったようで、「これ、なんだかいいな。わたし、さくぶんかきたくなった。」
夜ねむる前の絵本だったので、朝起きたら書くことになりました。
どんな言葉を書くのかな。
明日は曇りみたいだからと、てるてるぼうずをつくって布団に入ったちびちゃんです。
移動するときは、読書タイムでもあるのですが、今回はバスに酔ってしまい、ひたすら眠っていました。読んだ本はわずか。ちぇ。
届いたばかりの『東北を歩く』(結城登美雄著/新宿書房)は行きのバスで熟読。「グラフィケーション」に連載されていたものがまとめられたので、ほとんどがリアルタイムに読んでいたのだけれど、こうして単行本にまとまって読めるのはすごくうれしい。時間を経ての報告もあり、読みごたえたっぷり。
帰りは、リアル書店でたっぷりの児童書や絵本をチェック。バスの読書は酔うまでは、『フランク・オコナー短篇集』(岩波文庫)。
帰宅すると、届いていたのは、『縞模様のパジャマの少年』(ジョン・ボイン作/千葉茂樹訳/岩波書店)、『16歳。死ぬまえにしてみたいこと』(ジェニー・ダウンハイム/代田亜香子訳/PHP研究所・2008年ブランフォード・ボウズ賞受賞作)など。読むぞー。
この日も、起きて食べて、食べてしゃべって、しゃべって食べてで一日がふかーく過ぎていきました。
1年ぶりに会う人たちとの語らいは楽しくて、みなさん、とってもいい顔されていて、この1年の仕事の充実ぶりがうかがえました。
夜の食べる、しゃべるも、たくさんの刺激を受けました。とくに、自分では見つけられなかった作品の良さ、光のあたるところを多く教えてもらい、次の勉強になりました。
料理上手な方の宴会料理(某所より無断転載・笑)
おいしかった。脳天のとろとろ、ベビーコーン! ベビーコーン! チーズ! チーズ!
メカジキのスティックの唐揚げもおいしかった。梅たたきはそれだけでお酒のおつまみ。ワインはパカパカとあいてゆき、片づけのお手伝いもせず、バッタリの就寝。
幸福な夜は、美味しい料理と楽しいおしゃべり。たくさんのうんちくも勉強になりました。
いい夜だったなあ。
豆カレーつくってみようっと。
ということで、料理紹介です。
・お刺身(2皿に分けて、マコカレイ、マグロの脳天、マグロ赤身、赤貝、サザエ、イワシ、しめ鯖)
・スモークサーモンのサラダ(スモークサーモン角切り、ベビーコーン、赤・黄パプリカ、ブロッコリー、粒マスタードのきいたドレッシングで)
・生ハムサラダ(生ハムでマリネした大根と赤・黄パプリカの千切りに、スダチをぎゅっとしぼって黒胡椒たっぷり)
・パン&クラッカー&いただいたチーズ山ほど
・ベトナムみやげのドライフルーツ(グアバ&クランベリー)をチーズに合わせて
・メカジキのスティック唐揚げ
・小さなキュウリ&梅たたき(梅、おかか、もみ海苔、塩ワサビ漬け、醤油)
・豚肩肉のロースト(エリンギとカボチャを添えて)
・ローストビーフ(醤油味のソース&大根おろし)
・豆カレー&五穀ご飯
・いただきもののブドウ
・いただきもののドライトマトのマリネ&オリーブ
・ワイン&日本酒&ビール(よなよなエールのシリーズとか)
・泡、(見せびらかし用)梅酒
・珈琲&いただきもののマドレーヌなど。
たしかに、おじいちゃんは詩人だ。ちょっと変わった詩人だ。だって、自分の詩をどこにも書きとめてはおかない詩人なんだもの。おじいちゃんは詩を頭のなかの安全な場所にしまいこみ、宝もののようなイメージを、自分の庭の光につつまれている王子さまみたいに、あたしたちにも分け与えてくれるのだ。
「お日さまが、ゆっくりと草原におりていく
長い肢、すらりと伸びた首の
あざやかな色の女王たちが、遠くからやってくる
ゆらゆらと歩きながら夢を見ている。」
ルウのおじいちゃんはすてきだった。おばあちゃんはしあわせのため息をつきながら、おじいちゃんの言葉を聞いて「詩人だからねえ」としみじみ言うくらいに。そして、おじいちゃんはおばあちゃんを深く愛し大事に思っていた。それなのに、別れは突然やってきた。ある日、お昼寝からおばあちゃんは二度と目をさますことがなかった。いきなりの別れはおじいちゃんを変えてしまった。もう言葉をつむがず、それどころか、いっさい口をきかなくなってしまった。ママはおじいちゃんをホームにいれることを決意する。でも、ルウは納得できない。そこに入ったらおじいちゃんは、元にもどってくれない。だからルウは行動を起こした……。
読みながら、私もひとつの別れを思い出した。20年近く前、一緒に面打ちをしていたTさんは80歳。面打ちの時間が終わると、孫のような年齢の私を「葡萄酒を飲みに行こう」と誘ってはいろんな話をしてくれた。私が結婚でその地を離れてしまってからは、Tさんとは電話で話すだけになり、その間、Tさんは最愛の奥様に先立たれた。ひとりになったTさんに、周囲はやはりホームをすすめたのだが、お孫さんのひとり(女の子)が、「おじいちゃんは、ホームにいれたらぜったいダメ!」と強行に反対し、住み慣れた家にいたかったTさんはその言葉に元気づけられ、近所の方に1日に数回様子をみてくれ、ごはんを届けてもらえるような環境をつくり、一人暮らしを続けたのだ。「あの子のおかげで、家にいられる」と私にも電話で話をしてくれた。
日々働いている大人には、あれこれと助けられない事情がある。そういう意味でもホームがひとつの選択肢であることはもっとも。それでも、冒険をおこせる者がいれば、現状を変えられる、かもしれない。ルウのおじいちゃんに対する、深い深い愛情が、どんな行動を起こし、どんな変化を起こせるのか――。
とてもとてもいい本です。
読書の秋、だからなのか、「CREA」も「一個人」もどれもみな本特集で、教えてもらったり、書店で見かけたりで購入し、最後まで迷ったのがこの雑誌。でも、もうちょっとで廃刊にもなるし、迷うほどのことでもないかと、詩の特集のとあわせて購入。
『深夜特急』や『メメント・モリ』を夢中になって読んでいたのは20年以上も前。まったく知らない本もあるけれど、『サイゴンから来た妻と娘』や『ハーレムの熱い日々』、『アフリカの日々』など、熟読した本の名前をみて、なつかしくなってしまう。
そのほか、大型ノンフィクションとして新連載がスタートした石井光太「地を這う裸虫」、どっしり重たい。写真も文章も、どんどんどんと穴をほるような気持ちになる。この連載、「PLAYBOY」がなくなるので、第二部は違う媒体で続くとのこと。
昨日はちびちゃんと公園に遊びがてら散歩。
今日は身知らず柿をいつもお願いしているところから、注文用紙も届いていました。散歩道にも青い柿を発見。
天気が悪い時もあるから、青空はありがたく感じます。
柿が色づくと、今度はだんだん雪の心配がはじまる、と、先のことを考えても。うん。まずは、いま。目の前のことを。
自宅で生まれたちびちゃんは、「わたし、ここでうまれたね」と、まさに生まれた居間の場所を指さすのですが、「ここで生まれたときは、こんなにちびっちゃかったのにね」などと、成長したことを自らの口で言ってます。そう、子どもたちは、みーんなちいちゃかったのに、どんどん大きくなり、腹のたつことも日々あれど、やっぱり、めごいめごい。
だーいすきなケリー・リンクの初YAが来月出るそうです。楽しみー! イラストが"The Arrival"のShaun Tan のようですが、どんな絵が入っているのだろう。刊行は10月初旬のようです。邦訳もすぐ出るといいなあ。
今日はちびちゃんとまんなかの子はお弁当。リクエストは特になかったので、いつものふつうのを。ウィンナー、エビのケチャップ炒め、にんじんの甘酢づけ、きゅうりとわかめの酢のもの、いんげんとにんじん入りの卵焼き、チーズハンバーグ。デザートはイエローキーウィ。あら、なんだかカタカナが多いですね。
夕ご飯に玄米を炊きました。地元の黒米を少しいれて、今日は圧力鍋で。たいていは、炊飯器の玄米GABAモードで炊くので、圧力鍋で炊くのは2回目です。前回は少し水が多かったので調整して、今回はかなりイメージした炊き方ができた、かな。それに出汁で玉葱を煮てメンチカツをいれて卵を半熟でとじる、という高山なおみさんレシピ本よりチョイスしてつくってみました。それに、いんげんとかぼちゃのサラダ。オルチョと玉葱のすりおろしドレッシングをかけるのですが、このドレッシングがとってもうまい! ちびちゃん、「これ、オルチョでしょ」なんて言って、野菜と共に、お皿に残ったドレッシングもきれいに食べてました。スープは青梗菜と豆腐。箸休めはしょうがの甘酢づけ。おなかいっぱい。
画像は前日のひとりお昼。ショートパスタにトマトベースのソースをつくり、庭のパセリをどっさりかけて。
新刊で気になる本をコメントで教えていただきました。清水眞砂子さんの自伝!
これはぜひ読んでみたいです。美しい表紙ですね。
コメント欄で教えていただきました、梅茗荷。
茗荷と梅干しを刻んでまぜて、それにごまを加えたものをごはんに混ぜておにぎりにして食べると、さっぱりしておいしいですよとのこと。色あいもピンクできれいだと聞き、今朝つくってみました。
茗荷はいま、庭でどんどんできているので、それを掘ってきて、きざみます。梅びしおがあったので、それとまぜて、ごまは白しかなかったのでそれをいれて、おにぎり、おにぎり。
ほかに、庭のしそもたっぷりあるので、それを、酢醤油としょうがのきざんだのにひたして、おにぎりの海苔がわりにしたおにぎりも。こちらは、やわらかいしそが採れる時につくるわが家の定番。ここでも何度か書いていますが、梨木さんの『からくりからくさ』を読んで以来、すっかり定着したのです。
おいしい~♪
おにぎりと緑茶の朝ごはんを終えて、今日もがんばろー。
センダックの"mommy?"が邦訳されたようです。
しかけ絵本で、ママとはぐれてしまった赤ちゃんが、「マミーはどこ?」とお化け屋敷をさまよいます。センダックが描く迫力あるお化け屋敷の住人達が立体的に楽しめます。
久々に朝から夜まで外で活動する日。
朝はちびちゃんの学年行事。すばらしくよい天気で、活動は体育館の中。これは外だったら、子どもたち、親、双方しんどかったかもという上天気。終わってすぐに今度はちびちゃん、お兄ちゃんと合流して月に一度の山遊び。で、それが終わってからは……。
夕方からは地域の夏祭り。
青空は重たい雲にかわってしまい、どうにか御神輿はできたものの――とはいえ、高学年だけ。ガラガラドンドンの雷はやんでいたものの、雨は降っていたので。
出店がではじめてから、少しすると、昨今あちこちで出ているゲリラ豪雨。いやはや、道路は川、なので、かき氷は売れるわけもなく。とにもかくにも雨がすごかったです。テントの中にいてもびしょぬれ。つれあいが撮った写真も、雨が大粒なので、まるで雪のよう。
テントの売り子たちは、みな、すごーい! すごーい! という言葉しか出ません。
いつもは売れ残るみそおでんが大人気なのは、雨で寒いからでしょうか。
予定どおりにはいかない、おてんとさま次第の夏祭りは、だからこその醍醐味はありまする。
涼しくなったかと思えば、すっかり暑さはぶりかえし、毎日毎日暑い。
庭のししとうは今年も大豊作なので、夕飯につくったつけ麺のおかずは、ししとうのオルチョ炒め。炒めるというか、ししとうに塩をぱらりとふりかけ、オルチョをかけてトースターで5,6分あっためるという簡単なもの。でも、これがうまい! あまりにも日常食なのですが、オルチョをかけるだけで、味がぐーんと美味しくなり、煮物より大人気なのです。
暑さのせいなのか、夏バテなのか、いまひとつパッとしない体調ですが、おいしいものを食べていると幸せになれますね。
「みすず」が届く。楽しみは外山滋比古さんの木石片々録。今回のお題は「もらいもの」。最後の部分を引用――。
こどもは、こどもだけでなく人間みなそうだが、攻撃本能をもっている。早いうちにその牙を抜いておかないと厄介なことになる。小さなきまりをつくり、それを破らせる。それで攻撃本能をおさえるのである。大人がうっかり忘れるといけないから、こどもは反抗期をもっていて、まわりに反抗、言うことをきかない。のびのび教育を望む親たちは反抗期をなくしたと云って喜んでいる。誤りだ。はけ口を失った攻撃本能のエネルギーは内攻、蓄積、ついには爆発する。“いい子”が暴力をふるい、大罪を犯してマスコミを喜ばせる。それを自由のせいと思う火とは少ない。
自由はよし、されど、与えられた自由は危険、百害ありと一利なきに似たり、である。
「うかたま」の最新号特集はパン。これを読んでいるとむしょうにパンが食べたくなる。地元のパンやさんでこれ!というところは思いつかず。かといって、家でも、パンはしばらくつくっていないなあ。パン焼き機担当はつれあいなので、今度私も覚えてみようか。
「CREA」や「一個人」の特集が本関係なので、ついつい熟読。桜庭さんはあちこちに出てきているけれど、豊富な読書量を披露されているだけで読みごたえあり。「PLAYBOY」も欲しい。
「波」や「図書」や「ちくま」も届いている。「ちくま」では、まっさきに読むのがピスタチオ。飼い犬マースの病気によって飼い主である棚の葛藤が今回も染みます。
それと、今週末の学年行事で気ぜわしい日々。
数年前に、この絵本作家の作品『まほうのむち』(評論社)が刊行されているようですが、わが家にとっては、初めて読んだオルガ・ルカイユ作品。
ピンクのスカート姿のこねずみディディが表紙です。かわいいのですが、背景の絵がすこし重たく感じてどんなお話なのだろうと、興味津々で読みました。
ボンボンづくりの上手なディディがある夜、ねむる気になれないので、ボンボンづくりをしようと材料集めに森に入ります。そして、そこで大きな大きなおおかみにあってしまい……。
この大きなおおかみが、すばらしくおっかない。容赦なしのどう猛なおおかみが怖くて怖くて、読んでいても、いったいどうなることやらと簡単にハラハラドキドキという形容詞を使えない感じでした。顛末は読んでいただくとして、このおっかなさに、最初に読んだ時のちびちゃんもこわごわとした表情をしていました。
作者オルガ・ルカイユはフランスの絵本作家。1916年生まれで2004年に亡くなっています。次男グレゴワール・ソロタレフ、長女ナジャのふたりも、フランスの人気絵本作家。私もこのふたりの絵本、特にナジャの絵本は大好きです。そうか、お母様も、絵本作家だったのですね。独特の画風で、一度読むと強い印象を残します。
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