« あれこれ | トップページ | あつい »

2008.09.04

もらいもの

 「みすず」が届く。楽しみは外山滋比古さんの木石片々録。今回のお題は「もらいもの」。最後の部分を引用――。

 こどもは、こどもだけでなく人間みなそうだが、攻撃本能をもっている。早いうちにその牙を抜いておかないと厄介なことになる。小さなきまりをつくり、それを破らせる。それで攻撃本能をおさえるのである。大人がうっかり忘れるといけないから、こどもは反抗期をもっていて、まわりに反抗、言うことをきかない。のびのび教育を望む親たちは反抗期をなくしたと云って喜んでいる。誤りだ。はけ口を失った攻撃本能のエネルギーは内攻、蓄積、ついには爆発する。“いい子”が暴力をふるい、大罪を犯してマスコミを喜ばせる。それを自由のせいと思う火とは少ない。
 自由はよし、されど、与えられた自由は危険、百害ありと一利なきに似たり、である。

« あれこれ | トップページ | あつい »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: もらいもの:

« あれこれ | トップページ | あつい »

2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ