2008年ブッカー賞
今年40周年を迎えるブッカー賞。受賞してほしい作品があったので、最終候補作に残ったあたりから発表日をドキドキして待っていました。しかし、くぅぅと残念ながら、お目当ての作品は受賞ならなかったものの、なんといってもそれはブッカー賞最終候補作! とにもかくにも日本語で読める日が楽しみ。
受賞はインド人作家、Aravind Adiga氏(33歳)による"White Tiger"。
デビュー作による受賞はAdiga 氏で3人め。インド人作家のデビュー作受賞者としては2人めの快挙(インド出身者としては4人め)。ちなみに、今回の候補作品13作中、5作品がデビュー作。最終候補に残ったのは、下記の6作品。デビュー作で候補に残った作品は、5作品の内2作品。受賞した"White Tiger"と、オーストラリア人作家 Steve Toltz 氏の"A Fraction of the Whole"。
・Aravind Adiga "The White Tiger" (Atlantic)
・Sebastian Barry "The Secret Scripture" (Faber and Faber)
・Amitav Ghosh "Sea of Poppies" (John Murray)
・Linda Grant "The Clothes on Their Backs" (Virago)
・Philip Hensher "The Northern Clemency" (Fourth Estate)
・Steve Toltz "A Fraction of the Whole" (Hamish Hamilton)
□ブッカー賞公式サイト[Link]
ちなみに、最終候補作には選ばれなかったのですが、(とはいえ教えていただき初めて気づいたのですが)、候補に選ばれた13作品の中に入って」いた、トム・ロブ・スミスの"Child 44"は8月に邦訳が出ているのです。話題作が日本語で読めるのは早くなってますね。
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