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2008.12.10

本、ほん

 月末に届くPR誌の楽しみがひとだんらくしたら、月初の楽しみは「本が好き!」(光文社)と「asta*」(ポプラ社)です。

 月末の「ちくま」では、水村美苗さんの、『日本語が亡びるとき』の「あとがき」の後日談みたいな感じの文章が載っていて、おもしろく読みました。この本の影響は今月発売されている文芸誌にも重なっていて、「新潮」では梅田さんとの対談が、「文学界」では鴻巣さんとの対談がそれぞれ違う切り口で載っています。ちなみに、メインの主題ではないですが、「新潮」では、蓮實さんの記事でもこの本についてふれられていました。

 「図書」では、いよいよ(!)ル=グィンのゲド戦記が少年文庫入り情報が。訳者あとがきも入るようです。まずは1月に2冊刊行予定。少年文庫もどんどん充実していくので、ラインナップが楽しみです。11月に刊行された新刊『カレワラ物語 フィンランドの神々』(小泉保編訳)もよかった。

 「みすず」では、服部文祥さんの「狩猟山行記・前編」が読めます。ちくまの新書で出た、服部さんの新刊『サバイバル!』も買わなくちゃ。

 月初、「本が好き!」では豊崎由美さんの「ガター&スタンプ屋ですが、なにか? わたしの書評術」がどんどんおもしろくなってます。今月号では、“同一作品の複数書評紹介”で、ネタバラシ問題について考えていくもので勉強になります。あと、テーマエッセイの「今年読んだ「最高の一冊」も読みごたえあります。内澤旬子さんの最高の一冊はぜひ読まねば。

 「asta*」は小川糸さんの連載が佳境です。単行本でまとめて読むのが楽しみ。方波見さんの連載も楽しみになってきたので、ちょっとあとのお楽しみにとってあります。

 

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