火を熾す
ごくたまに、つれあいに本を読むことがあります。つれあいの手だけが動かす必要がある場合で、それにまとまった時間がかかる時、ですね。ですから、本当にまれなのですが。何年も前に、庭に、石釜をつくっていた時に読んだのは、アルスから出ていた『源平盛衰記物語』。これはその横で遊んでいた子どもたちも耳にしていて、わりあいきちんと耳だけでひろって聞いていましたっけ。で、今回は、『火を熾す』をば。表題作を読んだのですが、ある男が厳寒の中、火を熾す。まとめてしまうと、ひとことでも言えるのですが、これがすごい迫力で、読んでいる私も、聞いているつれあいも、だんだん緊張感が高まってきて、途中でとうとう一回休憩をいれたほど。いやはや、ジャック・ロンドンもすごいけれど、これを訳しだしてくださった柴田氏のお仕事に深く感謝。この一作にうちのめされて、まだ続きを読んでいません。そろそろ読んでみようか。
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