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2008.12.07

ミスター・ベンの絵本


 くぅ。見逃してました。こんなおもしろい絵本が出ていたなんて。
エルマーシリーズで定評のある、デビッド・マッキーの絵本です。イギリスのテレビ局でアニメ化した人気シリーズとか。なんと、1970年代からの人気者。

 主人公はミスター・ベン。着替え部屋がファンタジーの入り口となり、ミスター・ベンはちょっと違う世界に足を踏み入れます。まったくの異世界というよりは、近しみを感じるくらいの異世界。1冊めでは、ドラゴンがまだ日常の生活にとってもなじんでいた時。あら? やっぱり少し異世界かしら。
 ストーリーもおもしろいので、続きは読んでいただくとして、絵がすっごくいいです。この時代の絵本にあるように、カラーとモノクロが交互になっていて、モノクロのページはペン画です。カラーのページは、とっぷりとした色がしみこんだような美しい水彩画。筆運びもぽってりとしていて、趣があります。おおらかな色と、細密のペン画、交互に展開されることで絵もストーリーも深みがでてくるのです。  話の運びとしては、「はいいろ~」の方がよりおもしろくなります。しましまの服を着る場所の経験は可能な限りしない方がいいですものね。けれど、どんな世界なのかは気になるところなので、わが家の子どもたちも興味津々で聞いていました。

 読了後、「この続きもあるよね?」と子どもたち。「もちろん!」と私。

 2冊を読んで、ミスター・ベンの魅力にはまったみなさん、ご安心ください。あらたに2冊、あたらしい次の年に刊行されます。

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コメント

dumptyさん

わぁ、知りませんでした。
アリス館も、デイビッド・マッキー(イが入ってますね)の絵本、けっこう出していたのですね。いまはHPの一覧にも掲載されていないので、絶版のようですが。

『123456789のベン』(こうのゆうこ訳)1970年、『ピエロになったベン』(安西徹雄訳)1982年、『ジャングルにいったベン』(安西徹雄訳)1983年と3冊出ていたようですね。私の町の図書館にも県立図書館にも在庫がないので確認できず残念です。

今回の朔北社さんから出ている絵本も、すてきなので、ぜひぜひ手にとってみてください。私は初めて読んだのですが、本当におもしろく読みました。

以前にアリス館から出ていた絵本ですね。
タイトルも違いました?「123456・・のベン」とか?
しましまの服・・・ふふふふ。
また読みたくなりました。

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