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2009.06.17

ソフィー

ソフィー ちいさなレタスのはなし (講談社の翻訳絵本)

 『オルガ』で強い印象を残したイリヤ・グリーン。続刊の『ソフィー』はますますパワーアップ!

 表紙の色、なんてきれいなんでしょう。レタス色です。
 オルガがレタスの種を4粒もらい、仲良し(?)4人組は野菜畑にそれぞれ種を植えます。いちばん小さいソフィーも、おおきい子どもの様子をみなくても、わたしひとりでできるもーんとばかりに、はりきって植えます。そうして、少しずつレタスが育ってくるのですが、ソフィーの植えた場所からは何の変化も見られません。なぜ? ソフィーはいいことを思いつきました……。

 ああ、ソフィーよ。あなたはわが家の子どものようです。きっと親目線で読んだ大人はそう思う人が多いのでは。かわいいんだけど、見た目かわいげのない子どもたちそれぞれ、とっっても子どもらしく。よこしまなソフィーの考えがまた笑えるのです。いや、本人はいい考えだと思っているところも含めて。ガブリエルも、わが家のまんなかの子どものよう。

 と思って子どもたちと読んだら、お兄ちゃんたちはちびちゃんを見てニヤニヤ。ちびちゃんは、「おもしろいけど、お兄ちゃんたちが変な顔で私を見る!」と不満顔。ぷぷぷ。子どもって、子どもってと、吹き出してしまう絵本です。ぜひ!

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コメント

NONさん

そうなのですよ。めごくなさそうで、めごめご。たまりません。
今日読んだ『コンスタンス、きしゅくがっこうへいく』も、まあ、かわいげのかけらもないんです。ちびちゃんは、「私はコンスタンスの方が好き」。まんなかの子は「コンスタンスおもしろいよね。(ここでちらりとちびちゃんをみて)でも、ぼくはソフィーかな」ですって。人間関係をみるようでおもしろかったです。

ふふふ。こういう何気ない子どもの心理をさらりと描いた本にであうとうれしいですよね。で、かわいげない顔してるところがまたいい。確かに。

さらにそれを読んだ、さかな家のリアルっ子たちの反応も読めて、とっても得した気分です。

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