Best Illustrated Children’s Books of 2009
1年を総括する賞がでてくると、年の瀬を感じます。もう年賀状も発売されていますし、来年の手帳もカレンダーも出ているんですものね。今年はなかなかお気に入りのカレンダーを見つけられずにいます。いつも平凡社さんのを買っているのですが、今年はコレというのがないんだなあ。
Best Illustrated Children’s Books of 2009[Link]、酒井駒子さんの"THE SNOW DAY"が入っていますね。エミリー・グラヴェットは注目絵本作家の筆頭になっています。今回入っているのは"The Odd Egg"、楽しい絵本です。グラヴェットは小峰書店から出ている1冊『オオカミ』があるだけですが、これからもっと邦訳されていくでしょうね。アントワネット・ポーティスの作品も邦訳があります。『いろいろペンギン』(ふしみみさを訳 光村教育図書)。デビッド・A・カーターのしかけ絵本は大日本絵画から数冊出ています。邦題はちょっと甘さがありますが、なかみは大人のアート好きな方なら注目したくなるポップアップです。ユ・テウンの絵本はセーラー出版から2冊出ています。『かさの女王さま』(まついるりこ訳)、『きんぎょ』(木坂涼訳)。ご本人のブログで、ニューヨークタイムズで絵本のレビューが載ったときの喜びが書かれていました[Link]。 ルーシー・カズンズはメイシーちゃんで日本でもおなじみの絵本作家ですね。"TALES FROM OUTER SUBURBIA"は私の今年ベスト本。Shaun Tanの絵もストーリーもヘンテコですこし哀しげでとにかく惹かれます。本書のレビューは洋書ファンクラブにもあります[Link]。マーラ・フレイジーは、絵本ではクリスマス絵本が1冊『サンタクロースはおもちゃはかせ』(うぶかたよりこ訳 文溪堂)が出ていて、ほるぷ出版からの人気シリーズ、クレメンタインの挿絵を描いています。ジェリー・ピンクニーは『おしゃれなサムとバターになったトラ』(さくまゆみこ訳 ブルースインターアクションズ)が出ているくらいでしょうか。ブライアン・フロッカも絵本ではなく、金原瑞人さんが訳されているポピーシリーズ(あかね書房)の挿絵で日本には紹介されているようです。こうしてみると、まったく日本で紹介されていない人はいないものですね。
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