チェラブ マインド・コントロール
英国情報局秘密組織CHERUB(チェラブ)〈Mission5〉マインド・コントロール
チェラブシリーズ5冊目です。今回のミッションはカルト宗教団体に潜入操作すること。
このシリーズの魅力はなんといっても、ページターナー度です。ぐいぐいと読ませる、次にどんなことが起きるのだろうか。しかし、毎回毎回、ひっぱられていると、物語の魅力がそこだけになってしまうことにもなるのも事実。前作のミッションあたりから、ミッションそのもののおもしろさに加え、主人公ジェームスの人間性、友人関係と人についてもつっこんで描かれるようになり、新たな魅力が増しています。本書でも、マインド・コントロールについて作者自身が入念に調べたそうで、その筆致はとてもリアル。ただマインド・コントロール、カルト宗教団体について深く調査したことが勉強しました的に書かれるのではなく、物語になじみ、子どもにも伝わる言葉で書かれていて、私もなるほどと思う気持ちと、あらためて洗脳の怖さにぞくりとしたものです。
中学生の子どもも夢中になっている「チェラブ」なので、届いたのをみて、「やった!」と大喜び。楽しそうに読み始めているので感想を聞くのが楽しみ。
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