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2009年12月

2009.12.31

高野文子さんの「こどものとも」絵本

 「ねるぞねだ、たのむぞたるき、はりもきけ、なにごとあらば、おこせやねむねむ」
 「寝るぞ根太、頼むぞ垂木、梁も聞け。何事あらば起こせ屋根棟」

 高野文子さんの作者のことばによると、これは寝る前のおまじないだそうです。昔の人はよく言ったそうで、気に入った高野さんはいつか唱えてやろうと思うも、使う機会がなかったとか。
 そこで絵本にそのアイデアをいかしました。家にお願いしていたもろもろを、おふとんにお願いすることに変えてできたのがこれです。

 しきぶとんさん
 かけぶとんさん
 まくらさん
 あさまで よろしくおねがいします
 あれこれ いろいろ たのみます

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 まかせろ まかせろ おれに まかせろ

 この言葉にどんな絵がついているのかは、実際の絵本をみて楽しんでください。
 編集者さんは天に祈る気持ちで5年前に絵本の依頼をし、2年後にラフスケッチとともに返事が届いたそうです。そしてそれから3年。絵本はわたしたちの手元に届いたのです。

 今年ももう少しでおわり、新しい年になります。たくさんの本を読めた1年。長く感じたけれど家族元気で年を越せるのはなにより。やっぱりいい年です。

 みなさまもよいお年を。

2009.12.30

おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり

月刊 たくさんのふしぎ 2010年 02月号 [雑誌]

 たくさんのふしぎ 2010年2月号は「おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり」。
 発明大好きなおじいちゃんが孫2人に、大発明のカラクリエドモノガタリを見せながら江戸の生活を説明してくれるお話です。
 現代と江戸時代は版画の色合いが違います。青とモノクロ、シックな色合いで江戸の元気な空気を伝えてくれています。
 いまでいうタクシーの運転手さんのような船頭、喜助さんの仕事ぶり。
 江戸には世界でもめずらしく水道が整備されていたことなど、子どもたちに読みながら、私もへぇと思うことしきり。特に、木や竹などでつくられた水道管が道の下にひかれていたところのくだりでは、大掃除中のつれあいも手をとめて絵本に見入っていたほどです。

 作者の太田大輔さん(公式サイトLink)のサイトを読むと、江戸に愛情たっぷりなのがよく伝わってきます。

 こんな風に違う時代をみせてくれるのはなんて楽しいのでしょうか。
 おもしろかった! 子どもたちも大満足しています。

 福音館書店の決断はこちら(Link)で読めますが、不快に思うことなく、子どもも私もとてもとても楽しめた絵本です。

2009.12.29

アサクラオイル、今年もおいしい

 2009年度のアサクラオイルが到着しました!
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 バゲットの他、カリフラワーも準備しました。おいしくゆでてスタンバイです。

 バゲットにつけて一口。あ、やさしい味! エレガント、それでいて、口にしてから少したって、じわじわと個性の出る味が口に広がります。そう、去年から知っているアサクラオイルの味。もちろん知らなくても、後からじわりと広がるまろやかな野性味。

 今年もおいしかった。去年とはちがいます。農産物ですもの。ひとくちめと10口目(!)もまた違う。ワインが空気にふれて味わいが変わるように、アサクラオイルも開けてすぐと、少したってから食べてみる味わいは、輪郭の違いがでてきます。

 子どもたちは夕食にだしたカリフラワーを取り合うように食べてました。

 アサクラオイルうまいねー! 家族の食卓の主役はおいしいものです。

2009.12.26

アックアサンタオイル、おいしい!

12264 オルチョのアサクラさんが、イタリアで新しい生産者と出会い生まれたアックアサンタオイル。
 アサクラさんのブログに詳細が書かれているとおり、自然栽培でオリーブをつくっているアントネッラと今年は試行錯誤しながらの搾油。日本には来年の3月にお披露目されるのですが、サンプルで持ち帰った1本を今日味見させてもらいました。

 ちょうど昨夜はオルチョをたっぷり使った料理をつくったばかりで、味見をすると、ん?この味、オルチョに似てる! 絞ったばかりの味からかなり落ち着いた味になったようです。 つまり、おいしい! パンにつけて食べたのですが、おいしい、おいしい。これは今後が楽しみなオイルになりそうです。きっと加熱してもおいしいはず。

 オルチョの何がすごいかっていういのは、エキストラバージンオイルは加熱して使うより生で使った方がおいしいとよくいわれていたのをくつがえす力があることです。なにせ、火を通してつかうと、料理にすばらしい味をもたらしてくれます。

 

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 画像、むかって左の濃い色のがアックアサンタオイルで、右側がオルチョです。オリーブオイルの色素のグリーンはクロロフィルが主成分なので、色はだんだんうすくなるそうです。アックアサンタオイルはまだ絞りたての感じが残っていますね。

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 それにしても美しいグリーン! そしてとてもとてもおいしかったです!

 アックアサンタオイルができるまでは、アサクラさんのブログで詳しく書かれています。ぜひ読んでみてください。(Link 1から8まであり、これに続く前半記事は8の記事にリンクされています。)

気になる新刊

ここでチェックしているのは、たいていは未読、手持ちしていない本なのですが、ときどき読んだ本も入っています。


                                                                                                                                                   

2009.12.25

サンタチョコ

 

12252 アドベントカレンダー、最後に入っていたのはサンタチョコが4つ。子どもたち3人がひとりひとつ私にお福分けしてくれました。

 食べる前に、トピアリーに飾ってパチリと撮影。

 昨日の夕ご飯は、わが家定番のごぼうと豚肉の炊き込みごはん。いつもより少し生姜を多めにいれました。豆腐、わかめ、葱のおみそ汁、刺身サラダ。
 今日の夕ご飯は、ボロニェーゼ風ソースのショートパスタ、鶏むね肉のクロッカンティーノとオルチョに活躍してもらいました。大人は赤ワインで乾杯。

 子どもたちはそれぞれ欲しいものをサンタさんからもらって、うれしい一日だったようです。たくさん降った雪もおだやかな陽射しでだいぶとけました。

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2009.12.20

雪の天使のつくりかた

あかちゃんにあえる日 (わくわく世界の絵本)

 毎日、わたしは グレゴリーのことをかんがえた。
 グレゴリーに、雪の天使のつくりかたを
みせてあげたかった。でも最後にふった雪は、
グレゴリーがうまれるまえに とけてしまった。

『あかちゃんにあえる日』(キンバリー・ウィルス・ホルトさく ギャビ・スヴャヤトコフスカ絵 河野万里子訳 小峰書店)に書かれている「雪の天使」。子どもに聞いてみたら「トンボ」って言ってるかなと。このグレゴリーはこれから生まれてくる赤ちゃんです。もう男の子とわかっているので、甥っ子の誕生を心待ちにしている少女アイリスの繊細な気持ちが描かれている絵本です。

12201  今日は雪がたっぷり降ったので、今日は田んぼで雪遊びしながら、「天使」をつくっていました。手をばたばたさせて、天使の羽っぽくします。





ちょっと見えにくいけど、わかるでしょうか?
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これは、ただの体跡。
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雪景色

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2009.12.18

ふる ふる ふる

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 ぼっさ、ぼっさ、どっさ、どっさと降りました。
 つもっていく雪をかたづけながら、外をなんどもながめ。
 昨日までまったく雪のなかった道路もガタガタです。
 子どもたちは今年最後の柔道練習。
 私はPTAの役員選考会。手違いで私が行かなくてもよかったというのは、後でわかったこと。こういう小さな会でも負担に思わず、気持ちを軽く参加してこなしている方をみると、なかなかできないけれど見習いたいと思います。

2009.12.16

日々のごはん

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 雪がふったりやんだりの日でしたが、つもったのは山の上だけでした。でも一日さむかった!

 子どもたち、どの子のクラスもまだインフルゼロにはなっていないようです。季節性のも時期ですからまだまだ気をつけなくては。かかっても治り免疫がつく健康体に感謝。

 おとといの夕ご飯は肉豆腐をメインに、オルチョと心の酢でおいしいドレッシングで下味をつけたポテトサラダ。五分づきごはん、大根と油揚げのおみそ汁。鰹節「だしはこれ」をまとめ買いしたので、太っ腹でおいしい出汁をひいては料理におみそ汁につかってます。
 昨夜はもやしとお肉をキムチで炒めたもの。もやしがシャキシャキにできて家族に好評。もう一品はこんにゃくのお刺身。高山なおみさんレシピでこんにゃくは刺身用じゃなく、ふつうのをゆでて、冷まして切ります。五分づきごはん、キャベツとわかめのおみそ汁。
 そして今晩は、およそ一か月ぶりの柔道日で、これまた久しぶりのパスタ。キャベツとケッパーのオルチョレシピです。私はくたくたのキャベツにオルチョとケッパーがいい仕事してくれるのです。子どもたちも久しぶりの柔道で帰宅後はすぐに就寝。

 さあ、明日もおいしいおみそ汁つくろう。

2009.12.15

ちはやふるの新刊

 この数週間、ほんとうに必要最低限の外出しかしてこなかったので、『ちはやふる』の新刊がでていることに気づいていなかった。ああ、なんてこと。今回もよかったです。そして、読み終わって最後の方で気づきました。別作品の新刊も出ているのですね。ああ、また買いに出かけよう。

ちはやふる 7 (Be・Loveコミックス) クーベルチュール 1 (Be・Loveコミックス)

PWより

2009.12.14

霜の朝

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 今朝は霜がおりていて、冷たい朝でしたが、7時台から青空がみえたのはうれしかった。久しぶりに3人が登校。ようやく子どもたちがかかったインフルエンザがひとだんらくです。まんなかの子も一週間ぶりに登校した先週の金曜日は、勉強わからなくなっていたらどうしようと少し不安だったようですが、「ちゃんとわかった!」とニコニコして帰宅してほっとしました。週末の宿題である日記も、インフルエンザのため外出がままならず、書くことがないと言っていた小学生2人。昨夜は、京都の友人が送ってくれた、ずわい蟹寄せ鍋を食べたことを書いていました。ひたすら、「おいしかった」「うまかった」と書いてあるだけの日記。最後はもずく雑炊にして食べたのですが、みんな蟹とともにこの雑炊がおいしかったようです。

 昨夜読んだ『カデナ』、むずかしいかなと思ったのですが、おもしろくすいすい読めました。ベトナム戦争時の沖縄を舞台に、さまざまな背景をもった4人も戦争に加担。だれがどの国に肩入れするのか。ひどい悪人がでてくることもなく、無惨な戦争と、市井の人々。いい小説でした。

2009.12.13

気になる新刊

                                                                                          

2009.12.10

賞をとった子どもの本

                         
賞をとった子どもの本―70の賞とその歴史― ルース・アレン著
      
      こだま ともこ監訳
熊谷 淳子訳
本間 裕子訳
      
      税込 ¥8,400
      玉川大学出版部
      702ページ
      ISBN : 978-4-472-40394-1
      2009年12月25日刊行予定
      

 児童書の賞とは何か? 賞が担うべき役割とは? (帯文より)

 児童書に興味のある人にとっておもしろい本が刊行されます。読み物ではなく、資料的価値を楽しむという本なのですが、わたしのような大人は原書を選ぶ時、参考にするひとつが受賞作かどうかです。一年に発表されるさまざまな賞は、一種お祭りのような華やかさを運んでくれるとともに、どんな本が英米圏で選ばれているのか、ひとつの指標にもなるのです。

 本書は「カーネギー、ケイト・グリーナウェイ、ニューベリー、コールデコット――英語圏70の児童図書賞の沿革から長年にわたる受賞作のリスト(邦訳情報付き)、賞に対するとらえ方の変遷、受賞作の反応に至るまでを丹念に調べ上げた労作!」です。

 わたしも全部は目を通していないのですが、詳細な索引はそれだけでも資料的価値がとても高いです。また個人的には翻訳家の索引でも友達のお名前を発見してはうれしくなってしまうところもあり。

 ニューベリー賞の全受賞作品とオナーの大半が絶版になることなく再版されつづける、「不朽の名作」になることを約束されているということは、不勉強ながら今回はじめて知りました。あっというまに消えていく新刊の中で、その光を絶やさないということ。受賞することの重みも感じます。などなど、各賞に対する綿密なほりさげはよみごたえがあり、これから何度も読みふけりそうです。また「正統な作品がいつも受賞してきたか?」「ハリー・ポッター効果とクロスオーバー現象」など、おもしろそうな項目もあります。

 最後におもな目次をご紹介しましょう。

 1 この本について
 2 本と子どもたち
 3 ニューベリー賞(アメリカ)
 4 CILIPカーネギー賞(イギリス)
 5 コールデコット賞(アメリカ)
 6 CILIPケイト・グリーナウェイ賞(イギリス)
 7 ボストングローブ・ホーンブック賞(アメリカ)
 8 絵本のイラストレーションとテキストの賞
 9 主流の賞を補完または補正するためにつくられた賞
 10 ノンフィクションと詩の賞
 11 大企業がスポンサーの賞
 12 ほかの国々の英語の児童図書賞
   オーストラリア/カナダ/アイルランド/ニュージーランド/南アフリカ
 13 正統な作品がいつも受賞してきたか?
 14 ハリー・ポッター効果とクロスオーバー現象
 15 反応
   作家と画家の意見/評論家と図書館員の意見

2009.12.06

センダック

MOE (モエ) 2010年 01月号 [雑誌]

 今月号の雑誌「MOE」はセンダックの絵本特集。映画の撮影時の写真も紹介されています。いままで刊行されたセンダックの作品リストもついていて、資料的価値あり、神宮さんによるおすすめセンダック絵本5冊も。

 この作品リストで現在品切れになってりう、セルマ・G・レインズの『センダックの世界』は来年1月13日に新装版として刊行されます。気になるお値段は税込み10,500円。私のもっているのが消費税導入前のもので9800円。それほどの差はないようです。
 ただ新装版とはなっていますが、1982に刊行されたものと、用紙や加工に変更があるため新装版となっているようですが、内容に変更はないとのこと。

 徳間書店から絵本も出ましたね。『ブルンディバール』(さくまゆみこ訳)。ナチスの強制収容所で子どもたちが演じたオペラに基づく内容です。センダックに注目されているいま、福音館書店から出ているグリム童話にセンダックに挿絵をつけている『ねずの木 そのまわりにも グリムのお話いろいろ』(矢川澄子訳)も復刊するといいなあ。

ブルンディバール The Juniper Tree: And Other Tales from Grimm

2009.12.05

よい時間

作家の酒 (コロナ・ブックス)

 平凡社さんから出ているコロナ・ブックスは興味をひくものが多いです。今回は『作家の酒』。のんべえなら、開いてみたくなるではありませんか。
 日本酒は菊正宗が多い、かな。
 白地のとっくりに日本酒ってにあうなあ。

 森繁久彌さんが出ていた「毛糸の指輪」をみました。向田邦子さんの脚本で、乙羽信子さん、大竹しのぶさんらが出ていました。森繁さんと乙羽さん夫婦の晩酌シーンがよかったです。ちゃんとお盆に瓶ビールをのせて運んでくる、おつまみは何だったんだろう。日本酒のときは、ふたりで一緒にのもうと白いとっくりからおちょこにそそがれるお酒。よいな。インフルエンザにかかったけれど、妹に比べるとずっと軽めのまんなかの子といっしょにみました。「このドラマの意味わかった?」と聞いたら「まあ、ぼくはまだ小さいから、わかるところもあればわからないところもあったよ」と。ドラマ終了後に、以前に収録された芸について語るインタビューで、森繁さんが人はたいてい9割はうそのことを話している、心にもないことを日常会話にしているんだよと話すくだりが、子どもにはドラマ」より印象に残ったみたいです。

 とまあ、お酒のシーンが印象に残ったら、「うかたま」が届き、こちらの特集も「酒の友」。

うかたま 2010年 01月号 [雑誌]

 農文協らしい、発酵食や郷土料理のつまみがいっぱいで、どれもつくってみたくなります。麹や甘酒をつかったもの、つくってみようっと。

 

2009.12.03

かいじゅうたちのいるところ 小説版

かいじゅうたちのいるところ(小説版)
デイヴ・エガーズ
河出書房新社










 2010年1月15日(金)に、センダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」の実写版の映画[公式サイトLink]がはじまります。
 この小説は、その映画の脚本を書いた、デイヴ・エガーズによる小説です。著者の謝辞として、エガーズ自身が子供のときに『かいじゅうたちのいるところ』の絵本を読んで、こわいと思い、二十代になってこの絵本のすごさがわかったと記しています。(エガーズは1970年生まれ)そして2003年に、スパイク・ジョーンズからいきなり電話がかかり、絵本をもとにした映画を一緒につくらないかともちかけられたそうです。何年もかけて脚本をしあげていく中で、センダックとも会い、ある日、センダックがエガーズに電話をかけ、映画のために積まれた素材から小説が書けるのではないかともちかけ、エガーズは「やってみます」と答えます。

 映画と同じ部分もあれば違うところもある、そういう小説だと著者は書いています。映画は来年にならないと日本では観ることができないので、私はおそるおそる(?)小説を読み始めました。

 もちろん『かいじゅうたちのいるところ』は、我が子とたくさん読んできた絵本で、みんなのお気に入り。その絵本の小説版、センダックではない人が描いた小説ということで、正直、どんな感じなのか、ドキドキするものがありました。もっとはっきりいうと、不安でした。

 でも、すぐさまひきこまれました。よかった。
 
 マックスは「オオカミと風でできている」男の子として、とても魅力的にいきいきと、そして少し切なく描かれています。決してセンチメンタルではなく。
 総ルビなので子供も読めます。

 ぜひ読んでみてください。

 あわせて、映画のストーリーブックと映画のストーリーに添った内容のお絵かきブックも刊行されます。塗り絵ではなく、白いところに自分の絵が描けるようになっています。



 
かいじゅうたちのいるところ ストーリーブック
デイヴ・エガーズ モーリス・センダック(原作) スパイク・ジョーンズ
河出書房新社
かいじゅうたちのいるところ お絵かきブック
サディー・チェスタフィールド モーリス・センダック(原作)
河出書房新社

2009.12.01

もろもろ、いろいろ

 すべてのものには限りがある。悲しみにも。
 窓ガラスは視線をくい止める。格子も葉っぱを
 通さない。人は鍵を鳴らし、水を吐きだす。
 孤独は人を賽の目に切る。
 ラクダは憤怒の鼻で線路を嗅ぐ。
 遠景は虚空を深く均等に切り分ける。
 そしてすべての地点にものの不在がないと
 すれば、宙空とは
 何なのだ。

 ヨシフ・ブロツキイの詩 「天空の女神ウーラニアへ I・Kへ」より(「未来」12月号より)

 今日のお月さんはまんまる。階段の踊り場の窓から丸いお月さまがみえたよと、子どもが教えてくれました。ほんとだ。

 11月の下旬に、いつも届く、「図書」「未来」、12月に入った今日「ちくま」が届きました。「未来」に載っていたのが上に引用した詩。

 アメリカで大ヒットしている、センダックの絵本が原作の「かいじゅうたちのいるところ」、実写映画。それにあわせてか、岩波書店からも久しぶりにセルマ・G.レインズの『センダックの世界』が年明けに復刊されるようです。徳間書店からも絵本『ブルンディバール』が出ますね。明日あたり、この映画化にあわせたおもしろい本が届きそうなので、またあらためてポストしようと思います。

 フェリシモから出ている「おはなしのたからばこ」、おもしろく読んでいます。子どもたちも大好きでよく聞いています。こちらもあらためてご紹介しなくちゃ、というかご紹介したい。小さい版で出ていたものを、ふつうの絵本の版、つまり大きくして出ている絵本ですが、やはり大きい版は読みやすく、またきれいです。

 インフルエンザはちびちゃんだけにとどまりましたが、上の子どもたちも調子はよくなく、早退したり休んだり。インフルエンザの反応は出ませんが、ウィルスとたたかっているのでしょう。ようやく3人、みんな学校に登校したと思ったら、上のボーズ君がトラブルを起こし、親はもれなく校長室におよばれ。全面的に我が子が悪いので、親としてできることは、誠意をこめて詫びること、頭をさげて相手に溜飲をさげてもらうしかありません。

 

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