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2009.12.03

かいじゅうたちのいるところ 小説版

かいじゅうたちのいるところ(小説版)
デイヴ・エガーズ
河出書房新社










 2010年1月15日(金)に、センダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」の実写版の映画[公式サイトLink]がはじまります。
 この小説は、その映画の脚本を書いた、デイヴ・エガーズによる小説です。著者の謝辞として、エガーズ自身が子供のときに『かいじゅうたちのいるところ』の絵本を読んで、こわいと思い、二十代になってこの絵本のすごさがわかったと記しています。(エガーズは1970年生まれ)そして2003年に、スパイク・ジョーンズからいきなり電話がかかり、絵本をもとにした映画を一緒につくらないかともちかけられたそうです。何年もかけて脚本をしあげていく中で、センダックとも会い、ある日、センダックがエガーズに電話をかけ、映画のために積まれた素材から小説が書けるのではないかともちかけ、エガーズは「やってみます」と答えます。

 映画と同じ部分もあれば違うところもある、そういう小説だと著者は書いています。映画は来年にならないと日本では観ることができないので、私はおそるおそる(?)小説を読み始めました。

 もちろん『かいじゅうたちのいるところ』は、我が子とたくさん読んできた絵本で、みんなのお気に入り。その絵本の小説版、センダックではない人が描いた小説ということで、正直、どんな感じなのか、ドキドキするものがありました。もっとはっきりいうと、不安でした。

 でも、すぐさまひきこまれました。よかった。
 
 マックスは「オオカミと風でできている」男の子として、とても魅力的にいきいきと、そして少し切なく描かれています。決してセンチメンタルではなく。
 総ルビなので子供も読めます。

 ぜひ読んでみてください。

 あわせて、映画のストーリーブックと映画のストーリーに添った内容のお絵かきブックも刊行されます。塗り絵ではなく、白いところに自分の絵が描けるようになっています。



 
かいじゅうたちのいるところ ストーリーブック
デイヴ・エガーズ モーリス・センダック(原作) スパイク・ジョーンズ
河出書房新社
かいじゅうたちのいるところ お絵かきブック
サディー・チェスタフィールド モーリス・センダック(原作)
河出書房新社

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