高野文子さんの「こどものとも」絵本
「ねるぞねだ、たのむぞたるき、はりもきけ、なにごとあらば、おこせやねむねむ」
「寝るぞ根太、頼むぞ垂木、梁も聞け。何事あらば起こせ屋根棟」
高野文子さんの作者のことばによると、これは寝る前のおまじないだそうです。昔の人はよく言ったそうで、気に入った高野さんはいつか唱えてやろうと思うも、使う機会がなかったとか。
そこで絵本にそのアイデアをいかしました。家にお願いしていたもろもろを、おふとんにお願いすることに変えてできたのがこれです。
しきぶとんさん
かけぶとんさん
まくらさん
あさまで よろしくおねがいします
あれこれ いろいろ たのみます---
まかせろ まかせろ おれに まかせろ
この言葉にどんな絵がついているのかは、実際の絵本をみて楽しんでください。
編集者さんは天に祈る気持ちで5年前に絵本の依頼をし、2年後にラフスケッチとともに返事が届いたそうです。そしてそれから3年。絵本はわたしたちの手元に届いたのです。
今年ももう少しでおわり、新しい年になります。たくさんの本を読めた1年。長く感じたけれど家族元気で年を越せるのはなにより。やっぱりいい年です。
みなさまもよいお年を。
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