ぶた
写真絵本です。
鹿児島県にある知的障害のある人たちの福祉施設、ゆうかり学園で育てられた豚がどのように育てられ何を食べ、どうやって食肉になっていくのかが写されています。
子どもたちは、そろって、一頭が肉になるまでの過程写真の中の一枚が怖かったと言いました。何頭もの豚がつるされた写真で、整然と並んでいます。「カシャーン、カシャーンと肉を吊る『またかぎ』の音が耳に残った。よく見ると、まだ肉はぴくぴくと動いている」、そういう文章の横にあった写真は確かに印象に残ります。
私は豚が食べている餌の写真が印象強かったです。「近くの学校や施設やお店から集まった残飯。全部、豚の餌になる。牛乳は冷えたままの手つかずの状態で捨てられていた」 それらの餌の中には、むろんいろんな肉も入っていることも書かれています。
豚のお産からはじまったこの絵本は、ふたたびの命の誕生で閉じられます。
「豚は人間の都合で生かされているのだ」という一文が納得できる構成です。昨日のわが家の夕飯は、豚肉の醤油炒めでした。おいしかったです。家族みんな残さずきれいに食べました。
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