12月に入りました
昨日から子どもたちは毎年恒例のアドベントカレンダーの窓開けが始まりました。今年も生活クラブで購入したもので、毎日のおやつの楽しみです。わが家はもともとツリーはないのですけれど、今年はちいちゃんが窓に飾り物を貼ったり、自分の机のまわりを飾ったりしてかわいいにぎやかさがあります。
それにしても今年のカレンダーも1枚ぽっきり。ほんとうに早くすぎていってます。
なぜか玄関先のユキヤナギが花をつけています。毎日どんどん寒くなり、夏が暑かった長かったと言っていたのがずいぶん前のよう。いや、ほんとうに前のことなのですが、今年の夏は長くて次の季節がいつくるのだろうとずいぶん待った感じがしたのです。いまはすっかり初冬にもかかわらず、なんだかまだ季節に身体が追いついていないような。
濃霧の朝が続いています。車の運転もライトをつけて、少しゆっくりめに。寒いです。それでも今年も灯油はあまり下がらず、ガソリンも下がらず、ふぃー。
月刊みすずの11月号[Link]にノーマ・フィールド氏の「小林多喜二と文学 格差社会とリベラル・アーツを考えるために」が掲載。久しぶりに読むノーマ・フィールド氏の文章をじっくり楽しみました。この方の文章は自分の中の“考える”ということがすごく刺激され、何回も読み返してしまいます。
さて今日は夕食をたっぷりつくりました。にんじんのナムル、かぶの薩摩揚げあんかけ、カリフラワーのアックアサンタ(オリーブオイル)がけ、玉葱たっぷりの豚肉生姜焼き、小松菜とあらめのおみそ汁、五分づきごはん。野菜がどれもおいしかった、満足。
そして、今日の楽しみは、待っていたマンローの新刊からひとつだけ読むこと。最初は「次元」。ぞくりとしたあと、次元のもたらす意味に違う意味でぞくりとなる。ああ、マンローだと思える、自由自在な視点の妙にうなります。読み終わりたくない。
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野々宮さん
すてきなお話、ありがとうございます。
そう、出ましたね、あの絵本。
新刊で見かけたときに、野々宮さんとの会話を思い出しました。私も手元におかなくちゃ、買わなくちゃ。
来年からはもう少し更新していけるかなと思いますー。
投稿: さかな | 2010.12.16 06:03
ごぶさたしています。ゆっくりとでも更新があると嬉しいです。
ロイス・ローリーの絵本『カラス笛を吹いた日』の翻訳が出ました。
「彼女の著作なら日本語訳が出るはず」とさかなさんの言われたとおり、原書を買うのをがまんして待った甲斐がありました。バグラム・イヴァトゥーリンの絵が、献辞にもあるようにアンドリュー・ワイエスを思わせる色調でとても美しいです。少女の表情もすてき。しかも、日本語訳はわたしが学生の頃、お世話になった島式子先生。大きな教室での講義の最中、一匹の白い迷い犬がふらりと入り込んできたとき、「どなたかの持ち犬ですか?」と、あっけらかんと柔らかい声でたずねられたのを、今も思い出します。アメリカでは、犬連れで講義を受けていた学生もいたらしいのです。
投稿: 野々宮 | 2010.12.15 00:57
NONさんも、本当に嬉しいお言葉をありがとうございます!(って、他所様へ上がりこんでこんなことしゃべっていいのか、アタシ、、、) マンローは、わたしもよく、今この年だからこそこう感じるんだろうなあと思うことがあります。亀の甲より年の功、いろいろくぐり抜けて人生の垢をべたべたくっつけて初めて味わえるものがあるって、いいですよね。
投稿: 上野空 | 2010.12.08 21:27
ああ、このときがきたと、しみじみ感じられる時節のひとつですね。女の子がいると、こういうときが華やぎます。ありがとう、女の子とおもうひとときです。
わたしも似たようなことを書こうとおもっていました。というか、今回のマンローを読みはじめてすぐにおもったのです。大人の小説のよさについて。
もう何年も、たいていは子どもの本しか読まなくなりました。大人の本の必要性を感じていなかったのです。でも、この小説は、今の大人になったわたしに必要だと強く感じました。そうです、そうです、このように読むことができるわたしに育ってよかったと。
投稿: NON | 2010.12.08 09:55
空さん
マンローを読むと、大人でよかった、この小説をリアルタイムで堪能できる年齢になってよかったと心から思えます。私にとって本当に特別な作家なんだと、あらためて思いました。多謝!
投稿: さかな | 2010.12.05 08:47
アドベントカレンダーの窓開けのようにして読んでいっていただけたら、とっても嬉しいです!
さかなさんに読んでもらえる本って、幸せだと思いますです。
ノーマ・フィールド、久しぶりに読みたくなりました。
投稿: 上野空 | 2010.12.03 20:48