スロボドキンの絵本2冊
うれしい新刊絵本2冊、スロボドキンのものです。偕成社さんから出ました。
『ねむれない ふくろう オルガ』の翻訳は三原泉さん。
片方の目だけつむろうが、ふくろうにあるまじき両方の目をつむろうが、まったく眠れないふくろうオルガ。それならこんな眠り方はと、いろんな鳥たちが、オルガに助言します。さて、いったいどの方法がよかったのでしょう。
文章がわりとたっぷり入っているので、読みごたえ、聞きごたえがあります。ねむれない、まどろっこしさと、ねむれますようにという優しさが、柔らかい色調の絵によくなじんでいます。
『いっしょなら もっといい』は詩人、木坂涼さんの翻訳。
ひとり遊びは楽しいけれど、ふたりだとまたちがう楽しさがあります。例えば、ひとりで散歩もいいけれど、ふたりで鬼ごっこも愉快です。おみせやさんごっこも、ふたりの方がお店の人とお客さんで遊べます。
読んでいると、ああ、本当にそうって思います。ひとりもいい。でもふたりもいいんだよって。どちらも否定されることなく、しっかり肯定しているところが、とても心地よいのです。
既刊のスロボドキンが絵をつけたものは、偕成社さんから他に3冊でていて、どれもおすすめです。
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