久しぶりの映画館
地元に映画館はなくなって、でも、地元の人たちは隣の県とか苦なく観に行ってます。
わたしは運転が苦手なのでフットワークが重たくて、運転して映画を観に行くという選択肢が自分の中にない。
いま思えば、映画館や書店に一番通っていたのは名古屋に住んでいた時かもしれません。
という話はさておき。
映画館で「朝食、昼食、そして夕食」を観てきました。@新宿K's cinemaにて。
たまたま上京する数日前、映画や本、音楽のいいのを紹介してくださっている友人(と思っている)方のツイートでこの映画のことを知り、検索すると映画館の場所もちょうどいいところにあることがわかり、よし観に行こうと。
スペイン映画。
スペイン巡礼地の終点地、ガリシア州サンティアゴ・デ・コンポステラが舞台。世界遺産としても名高いところですが、映画ではそういう点についてはクローズアップせず、朝食、昼食、夕食、合計18の食卓を描いていきます。
最初は次々にシーンが変わり、人が変わり、食卓の食べ物も変わり、つながりが見えてこなかったのですが、次第に誰と誰がカップルで、家族で、夫婦で、不倫関係で、とわかってくると、小さなドラマの積み重ねがおもしろくなってきます。
食べ物のお皿もさりげなくでてくるだけで、グルメ!のようなものではなく、この地の食事らしくみえます。食事の時間はそれぞれに長く、テイクアウトだけのものもでてきます。
日常、なんでしょうね。ほっとする映画でした。
ちょうど終わったあとに、この映画の配給をしている代表の方によるトークがありました。あの大震災から10日後に開催されていた映画祭で最初にみたのがこの映画だったそうです。俳優として作品を選ぶことで有名なルイス・トサルが製作に関わったということで、興味をもったそうです。観たあとに感情が揺さぶられたのですが、震災で不安定な時だったかもしれないとすぐに権利交渉はせず、その年の12月にブエノスアイレスのフィルム・マーケットでもう一度観て、よし!と決意し権利交渉に入ったとお話しされました。このあたりはパンフレットにも書いてあります。
俳優たちが即興で演じた90時間を107分の映画に仕立てています。
観ているときに、すぐわからなかった人間関係も、こうして帰宅して数日たち思い出して、ああなるほどと納得する、あれ何食べてたのかなあと頭に浮かぶ、なんていうか、そういう映画です。
わたしは運転が苦手なのでフットワークが重たくて、運転して映画を観に行くという選択肢が自分の中にない。
いま思えば、映画館や書店に一番通っていたのは名古屋に住んでいた時かもしれません。
という話はさておき。
映画館で「朝食、昼食、そして夕食」を観てきました。@新宿K's cinemaにて。
たまたま上京する数日前、映画や本、音楽のいいのを紹介してくださっている友人(と思っている)方のツイートでこの映画のことを知り、検索すると映画館の場所もちょうどいいところにあることがわかり、よし観に行こうと。
スペイン映画。
スペイン巡礼地の終点地、ガリシア州サンティアゴ・デ・コンポステラが舞台。世界遺産としても名高いところですが、映画ではそういう点についてはクローズアップせず、朝食、昼食、夕食、合計18の食卓を描いていきます。
最初は次々にシーンが変わり、人が変わり、食卓の食べ物も変わり、つながりが見えてこなかったのですが、次第に誰と誰がカップルで、家族で、夫婦で、不倫関係で、とわかってくると、小さなドラマの積み重ねがおもしろくなってきます。
食べ物のお皿もさりげなくでてくるだけで、グルメ!のようなものではなく、この地の食事らしくみえます。食事の時間はそれぞれに長く、テイクアウトだけのものもでてきます。
日常、なんでしょうね。ほっとする映画でした。
ちょうど終わったあとに、この映画の配給をしている代表の方によるトークがありました。あの大震災から10日後に開催されていた映画祭で最初にみたのがこの映画だったそうです。俳優として作品を選ぶことで有名なルイス・トサルが製作に関わったということで、興味をもったそうです。観たあとに感情が揺さぶられたのですが、震災で不安定な時だったかもしれないとすぐに権利交渉はせず、その年の12月にブエノスアイレスのフィルム・マーケットでもう一度観て、よし!と決意し権利交渉に入ったとお話しされました。このあたりはパンフレットにも書いてあります。
俳優たちが即興で演じた90時間を107分の映画に仕立てています。
観ているときに、すぐわからなかった人間関係も、こうして帰宅して数日たち思い出して、ああなるほどと納得する、あれ何食べてたのかなあと頭に浮かぶ、なんていうか、そういう映画です。
印象に残ったのは、話を交わすことなく黙々と3食、小さなテーブルで向かい合わせに座るわけではなく、テーブルは壁につけているので、L字形に座って食べている老夫婦。ワインを飲まない食卓は彼らのところだけで、牛乳のような白い飲み物を大きなコップで飲みます。食事も質素ですが、ふたりとも残さず食べます。コップに飲み物をいれる手、パンをちぎる手、そのしわの多さになぜかどきんとしました。いつかこういう手になってわたしも食事をするんだろうなと。
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コメント
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bakuさん
わぁい、twiit友からのレスだわ(^-^)
これほどタイミングがいい時はなかったです。
高速バスのおいたところからも歩いて行けるところで、新宿から10分ちょっとの所に用事があり、時間的にもイベントの前でちょうどよく、トークショーまで見られて、観る時だったとしか思えませんでした。
のんびりみられる映画だというのもよかったです。目の前におきていることをただみていられる時間でした。
あらためて感謝!
投稿: さかな | 2013.05.14 09:20
びわさん
はい、機会があったらぜひとおすすめしたい映画です。
そして、びわさんに感心してもらえてうれしいです♪
投稿: さかな | 2013.05.14 09:17
さかなさん。
ほんとタイミングよくいい時間すごせてよかったです。わたしも信州暮らしのとき、周囲の友だちはけっこう気軽に松本とかに車でどんどん出かけて行くのですが。
わたしは運転が苦手で(仕方なくしてたけど)。でも電車やバスを使うとものすごい時間と出費となり、結局断念することが多かったのです。
だから、今回のさかなさんみたく、たまたま遠出の機会に気になってた映画を観た〜っていう わくわくが、ものすごーくよく伝わって、tweetした友!としては(えへへ)うれしいです。
そして、そしてさかなさんの紹介の文、すてき。わたしも早く観たいです。
投稿: baku | 2013.05.13 20:24
とても面白そうな映画!
でもきっと、この映画のラストシーンより、このエントリーの最後の2行の方が、きっと「ずしん」としているのではないかと感心しました。
投稿: びわ | 2013.05.13 19:49