ローマ環状線、めぐりゆく人生たち
「大いなる沈黙」を観たあと、その日のメインの用事まで時間があり、
もう一つ映画をみた。
この映画を選んだのは、「大いなる沈黙」と同じ映画館だったこと。
重いスーツケースをひきずりながら次の映画館に行くのは億劫だったこと。
ドラマよりドキュメンタリーがみたかったので。
去年、一昨年と、食の仕事でイタリアに行き、
このローマ環状線をちょこっと通った。
一昨年はちょっとしたトラブルで、
真夜中、知らない家族の車でここを走った。
映画は植物学者が気の音を聞く様、
没落貴族が住んでいるお城を日々の食い扶持のために貸し出す様、
ウナギ漁師が後継者がいないことを嘆く様、
救急隊員が仕事の合間に老親を介護する様、
それらは特別ではなく、彼らのふだんであり、
淡々と日常が描かれて、
ドラマティックではないせいか、
淡々と日常が描かれて、
ドラマティックではないせいか、
「大いなる沈黙」でも両脇の人がすーすー寝ていたが、
この映画の両隣の人もすーすー寝ていた。
とても楽になれる映画で、
私は寝ないで最後まで楽しんだ。
とても楽になれる映画で、
私は寝ないで最後まで楽しんだ。
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