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2014.10.13

大いなる沈黙へ

 先月東京に行った時に映画を2本みてきました。
 「大いなる沈黙へ」
 グランド・シャルトルーズ修道院を舞台にしたドキュメンタリーです。
 ナレーションも入らず、時々早回しで一日の空のうつりかわりがみられる以外は
 基本的に修道士たちの祈りの姿がうつされています。
 祈りの言葉と自然の音、風や雨以外は
 ドラマチックな展開もありません。

 当然、両隣の方たちは時々すーすーと寝息をたて、
 私もふっと意識が遠のきそうになることもありました。

 それでもただただ祈る姿に気持ちがついていくようになったのです。

 パンフレットをみると
 修道士の一日は
 23:30に起床。
 その後、3時まで礼拝堂で祈り、
 3:15に就寝。
 6:30に起床し、また祈りの日課がはじまります。

 新しい修道士が入るところから映像は始まりますが、
 自分たちが希望して修道士になろうとしても、
 多くは自らまた去って行くそうです。

 たしかにこの静かな祈りの世界が自分のものになるには
 覚悟以外になにか必要なものがありそうにも思えます。

 礼拝堂では他者もいますが、
  ひとりでいる時間はあっとうてきに多く
 食事もひとり。

 祈る、祈り、祈る。

 パンフレットも映画の字幕も、
 翻訳の部分は私にはすこし難しく、
 しっくり理解はできていないのですが、

 この静かな映画はとても楽しめました。



 

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コメント

hanemiさん

寝息のすーすーではなく、おなかのぐーぐーなのですね

天文台、いいですね。寝転がって星をながめる、いいなあ。こちらはもう寒いので、外に出て月や星をみるのはえいやっという心意気が必要になってます。

わたしも先月この映画を見てきました。
10時から3時間近くの上映だったせいか、わたしが行った映画館では12時を過ぎたころから、あちこちでお腹が鳴る音が聞こえてきました。

映画館ではないですが、三鷹の国立天文台の4D2Uドームシアターで、寝転がって見たことがあります。気持ちよかったです。

野々宮さん、この長い映画はかなり評判よくロングランになりつつあるようです。セリフなし、ナレーションなしの3時間弱なんですが、みているとどんどん惹きつけられていくんです。でも腰痛だときびしいですね。日本でもDVDが発売されてレンタルもできるといいですね。おすすめの映画です。

 去年、さかなさんに教えてもらって「楽園からの旅人」を観た映画館で、この映画のチラシをもらって、ちょうど観たいなと思っていたところでした。
 昨日から腰痛なので、しばらく座りっぱなしは無理そうですが、いつかどこかで観たいなと思います。天井に映写するとかして、横になって観られる映画館って、どこかにないかしら。でも、それだと眠ってしまうかな。
 それにしても、ドキュメンタリー映画って、なかなかTSUTAYAにはありません。気になる作品は多いのに。

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