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2014.12.06

親子読書

光文社の古典新訳文庫も好きですが、
新潮社の新訳もおっかけてます。

小学生の時に読んだ『にんじん』の再読は37年くらい前??

とにかく母親のひどさが印象に残り、
なぜ、兄姉の2人ではなく、末っ子のにんじん一人だけを集中して優しくしないのか、
強烈な印象が残っていました。

今回再読のきっかけは、娘(中学1年)が担任の先生がもってきた本の一冊に『にんじん』がありおもしろそうなのに朝読で読み始めたこと。

実の母親のイジワルぶりにびっくりして、思わず会話が弾みました(苦笑)。

しかし再読して思ったのは文学としての完成度。

ラスト、心がぐらぐらと動きまくりました。


著者ルナールが生き延び、その記憶をもとにすばらしい作品を書かれたことにあらためて感じ入りました。

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コメント

hanemiさん

コメント遅くなりすみません。
おお、小川洋子さんもおすすめされていたのですね。NHK100分de名著、小川さんのアンネの日記紹介、とてもよかったです。あたりまえですが、本への愛たっぷりの方ですよね。

読みたい本は常にあると思いますが、古典の読み返しはまた格別のものがあります。機会がありましたらぜひぜひ新訳で。

いつもhanemiさんはおもしろそうな情報をおもちで発信してくださるので参考にしています。

今日、「10代から出会う翻訳文学案内 〈新・世界文学入門〉沼野教授と読む世界の日本、日本の世界」 第2回「文学のなかの子ども」vol.1 あなたの中の「子ども」に捧げる 大人にもある子どもの世界という、沼野充義さんと小川洋子さんのトークイベントを聴きにいったのですが、最後におふたりが若い人たちへのお勧め本を3冊ずつ挙げてくださり、小川さんがその1冊に『にんじん』で、「虐待など、マイナス要素が充満しているけれど、それでも読む価値がある。全く救いようのない話だけれど、人間はそういう世界に生きている」とコメントされていました。
わたしも子どものころに読んだきりなのですが、読む年齢によって、同じ本でも視点が変わって、印象も変わると思うので、読み返してみようかな。

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