11月28日の覚書、その2
いまだ余韻があるので、意識してそれを止めずにその余韻の中に入ったまま日常を過ごすことにした。おもしろい時間を過ごしたのだから、たまには引きずって平日を過ごしてもいいと自分を許す。
時系列で思い出してみる。
最初の日、まずは朝礼からはじまった。学校なのだもの。
古川校長は校長であることにとても自覚的で、自然である。
挨拶もすばらしかった。
威厳のある顔つきで空気中に「あ」をなぞる。
「あ」の文字にはまっすぐだったり、曲線だったりいろんなものが入っている。ここから始めたいと。続く講師陣は校長をまねる。空気中にいろんな文字を書く先生続出(笑)。
挨拶は大事だ。
校長の挨拶の言葉はまっすぐ身体をつきぬけた。
その日からの2日間、生徒である喜びをまず与えてくれた、ああ、うれし。
川上未映子+華雪+古川日出男
3人のディスカッション授業を選択。
小説家2人に書家。華雪さんという方を私は今回の学校までまったく知らなかった。
この方が小説家の2人におもしろい光を注いでくれる。
作者は作品をつくりながら作品をみる、
でも、作品だって作者をみているのでは、という華雪さん。
自分の身体から出る文字は不思議で作品によって文字が変わってくるという古川さん。手紙の文字と、例えば『女たち三百人の裏切りの書』の文字は全然違うという。手書き文字のコピーを数枚参加者に配ってくれたのは、この授業ではなく別のワークショップ。なので、この話はまた別ポストで。
おもしろい。身体から出る文字すら変わってくる。
通過する身体で何がおきているのか。
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