モツ、背徳、句歌詩帖
▼3000円の図書券を入手して以来、何を買おうかなとちょっとわくわくしながら日々考えていた。お金を足して『モツ・キュイジーヌ』にしようかとか、多田智満子さんの歌集にしようか、などと。しかし、悩んでいるうちに、ついマンガ『ヒストリエ』(岩明均)を2巻買ってしまった。でもその後、また1000円の図書券が手に入り、あらためて3000円分の本に思いを馳せていたところ、つれあいが仕事用にと『PHP5徹底攻略』を求め、たまたま図書券があったので、お金を足してそれで購入。残り500円になったので、あっさり雑誌「ku:nel」にしてしまった。書店では「ku:nel」のような雑誌、「mellow」があり、本当に中身もよく似ていた。スローな食事レシピ、ふつうの人のごはん、などなど。
▼「ku:nel」に連載されている江國香織さんと妹さんとの往復書簡で、それぞれお気に入り本をあげていた。江國香織さんの方が、こういう一文を見つけましたと紹介しているのが、『天使の背徳』(アンドリュー・テイラー・越前敏弥訳・講談社文庫)。近々読む予定の本なので、その一文を見つけるのが楽しみ。なるほどと同感してしまう文なのでした。
▼句歌詩帖「草藏」第20号が届く。すばらしく美しいこの「草藏」は俳句、短歌、詩の総合誌で、詩の選をしている方が古くからの知り合い。その方の詩を読む楽しみと、俳句、短歌も同時に味わえるので、到着を楽しみにしている。ページを開いて最初に読むこの言葉がとても好きだ。
ねがわくは
句と歌と詩の言葉が
草ほどの光栄を纏うて
われらが書の藏に
入らんことを
佐々木六戈(ろっか)
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